この記事は約 4 分で読めます

アニー・バロウズ『子爵の理想の花嫁選び』を読んだ感想

社交界きっての花婿候補の子爵ハブロックと、落ちぶれた天涯孤独の貧乏貴族の娘メアリーのロマンス。

 

ハブロックの婚活から物語はスタート。自分の結婚相手は地味子タイプ!と決めてるハブロックが、なんとか理想の花嫁を探しまくり、結婚までこぎつけます。

 

 

ところが結婚生活は、思ったようにうまくいかないようで(笑)ちょっとした二人の気持ちのすれ違いに右往左往。短絡的で癇癪持ちのハブロックに、おっとり優しい地味子メアリーが、時には耐え、時には賢く行動する。凸凹カップルがいい味だしているロマンスです。全般的に、ハラハラドキドキするストーリーではありませんが、なかなか読ませる作品ですよ。

 

年下彼氏を温かく見守るような視線でハブロックの行動をみてあげてください。私のお気に入りの作品です。

 

スポンサーリンク


 

ハブロックの結婚相手の条件とは?

 

 

ある時、ハブロックは、別れて住んでいる妹を、自分の手元に引き取るため結婚を決意。

友人たちと結婚相手の条件について相談をします。これがなかなか辛辣な条件で、乙女たちが効いたら憤死してしまうような条件ばかり。

 

  • とにかく結婚できればいいけれど、誰でもいいわけではない。
  • 美人でなくてもいいけど、跡継ぎ子供は必要。
  • ・ベッドをともにする気にならない程不細工でも困る
  • 高慢な女性は嫌
  • ・跡継ぎの子供が頭が悪くても困るからまったくの低能じゃダメ
  • ・あれこれうるさい親戚に悩まされるのも勘弁してほしい。

 

ハブロックと友人たちが、彼の結婚相手の条件に絞ったのはとんでもない条件。

 

孤独で貧しく不器量で従順。愛に基づく結婚でなくても結婚にくらいついてくるような二十日鼠のような娘が理想なんですって!!(怒)

 

 

この超しつれいな条件をすべて満たす妙齢の女性を探し始めたハブロックの花嫁捜しが、このロマンスの出発点になります。

 

失礼な結婚相手の条件のお眼鏡にかなったのは?

 

 

不名誉な結婚相手として、登場するのが、天涯孤独のメアリー。彼女は母親を亡くしたばかりで、遠縁の親戚の家に身を寄せています。地味で内気な彼女と知り合うやいなや、ハブロックは彼女を花嫁候補にロックオン。

 

このヒロイン メアリーは、地味で内気ではありますが、他人に寛容で、洞察力に優れており、子供好きのするとても優しい子なんです。なので、序盤、ハブロック&友人のゲスイ花嫁条件を知ってる読者は、ちょっとメアリーを可哀想に思うかも。

 

でもですね、結局、愛に基づく結婚でなくても~ とか、妹を引き取るために~とかいちゃってるハブロックなんですが、結局は彼女の気立ての良さに気づき、知るごとに惹かれていきます。

 

こうなってくると、読者は、ハブロックの超失礼な条件が、メアリーばれるであろう、後半の「お仕置き」に期待が高まるわけです(笑)

 

スポンサーリンク


 

 

お金持ちでイケてるハブロックの欠点

 

社交界で花婿候補として引く手あまたのハブロックですが、ちょっと短絡的な性格。

まぁ、あんな条件を思いつくくらいですから。

 

具体的にはですね。

 

  • ・思ったことがすぐ顔にでる。
    ・癇癪もち。
    ・思った事が重い通りにならないと大声になる。
    ・計画性に欠ける。

 

 

どれも致命的な欠点。もう、普通だったら勘弁してほしいって思うようなタイプなんですが、地味でおとなしいメアリーは、とても賢く寛容な性格なので、彼を受け入れるために努力をします。

 

しかも!!ヒーローの最低な二十日鼠条件を知ってしまってからもです。あんな条件で選ばれて、腹立たしいでしょう(怒)

 

 

 

失敗を謝ることができる素直さのある人だし、彼なりに頑張っていることが大切だと思うし、なんて・・・・健気なんだ。

 

 

ロマンスの世界においては、好きなった方が負けなのか!!!

 

 

まぁ、いろいろ欠点も多いヒーローですが、年下の彼氏・旦那様としてなら、かなりいい線いってると思いますヨ。あれ、褒めすぎかな?

 

自分に素直で、まっすぐ。

それでいて自分の欠点を認め素直に謝ることができる。
何事も、頑張ってくれる(やや、空回り?)なのも可愛い。

 

 

日常の何気ない思いやりや、行動にグッとくると、寛容な精神のヒロインに共感できるのではないかな。

 

ストーリー後半、ヒーロー宛の皮肉の聞いた書置きも、彼女らしく、よくいってやった!!と褒めてあげたくなります。お仕置き万歳です。

 

見栄やプライドよりも自分の気持ちを素直に伝えあう二人の姿に読んでいるこちらが、心温まる一冊。