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キャロル・モーティマー『情熱を戒めて』を読んだ感想

世界的な有名俳優ジョーダンと理学療法士ステファニーのロマンス。

ヒーローは実はイギリス貴族の末裔で大金持ちで、なおかつ、彼は双子で(笑)イケメン弁護士。なかなかてんこ盛りの設定です。

ヒロインは、スクリーン上で憧れていた芸能人を担当することになって、内心ドキドキ。
仕事と恋する気持ちとの間で揺れ動くヒロインに共感する作品です。満腹。

 

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『情熱を戒めて』序盤のあらすじ

自営で仕事をし始めた理学療法士のステファニーの評判は上々。彼女は実に「難しい患者」を取り扱うのは上手だともっぱらの噂です。

 

そんな彼女に、とある大富豪から仕事の依頼が舞い込みました。依頼人の大富豪の末弟の「ジョーダン・セントクレア」は、半年前に事故にあい、右半身のほとんどを骨折。

 

数えきれない程の手術を受けたものの、回復は望ましくなく、現在はイングランド郊外の家に引き込もってしまっているらしい。

 

そんな、彼の所に出向き、理学療法士として彼の回復の手伝いをしてほしいとのこと。

「いずれにせよ、弟は無礼にもきみに出ていくようにいうだろう。たとえ君を近づけたにせよ、暴言を吐きかねない」

 

 

彼の”攻撃的”な態度と性格を事前に念押しされ、屋敷の鍵をうけとりステファニーは彼の元へ向かいました。彼の住んでいる屋敷に到着し、呼び鈴を鳴らしても誰もでてきません。

 

 

仕方なく、そのまま足を踏み入れ、その惨状にステファニーが愕然。汚部屋!!

 

 

 

どうやら「ジョーダン・セントクレア」は、一ヶ月間の間コップ一つ自分で片づけていないらしい。きれい好きのステファニーは屋敷の奥へ踏み込むのをためらいながらも、散らかり放題のキッチンを片付け始めました。

 

 

「誰なんだ、きみは?ぼくのキッチンで何をしている?」

戸口にだらしない恰好の男性は、非難がましくステファニーを見つめていました。
伸びすぎてぼさぼさの黒髪、無精ひげ。

 

ステファニーはめまいを覚えながらも、胸は早鐘をうち、頬が火照り始めます。
彼女が担当するのは、ステファニーの憧れ、ハリウッド俳優「ジョーダン・シンプソン」だったのです。

『情熱を戒めて』の感想

身体にケガを負い、今までの華々しい生活と疎遠になったヒーローとジョーダンの心を癒すステファニー。

 

胃袋を満たし、彼の恋心に火をつけたのが回復の良薬となる。

特に治療らしい治療はしていない部分が「ハーレ」らしい(苦笑)

 

 

最初、ジョーダンは、回復が思わしくないことで投げやりになり、兄が手配した理学療法士ステファニーを疎ましく感じます。

 

何をしても無駄。
回復なんてしない。

 

投げやりな彼は、ステファニーを「セクハラ」で追い出そうとします。
なんて、子供じみたヒーロー!
ことあるごとに、彼女に性的な発言をにおわせます。

そして、自分がその気になっちゃった。自爆です。

 

一方、ヒロイン ステファニーは、最初からジョーダンにメロメロ。
彼の出演した作品のDVDは総てすべて持っており、熱烈なファン。

 

ですが職業倫理的に、患者と一線を越えた関係は持てないと、冷静を保ちます。
揺れ動く気持ちが、実に女心をくすぐる設定です。

 

 

実家は大金持ち。兄弟もイケメン、さらに貴族で、本人はハリウッド俳優。

 

天は彼にニ物どころか、何物もお与えになったようですよ。

ストーリーは短いながらも、脇の登場人物も素敵で、一昔前の少女漫画を思わせる展開が楽しめる作品。

 

さすがキャロル・モーティマーといった作品。

情熱を戒めて

 

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