カテゴリー:コンテンポラリーの記事一覧

ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

スーザン・メイアー 『社長秘書はナニー』<ブルースターの忘れ形見 Ⅰ>の感想

スーザン・メイアー 『社長秘書はナニー』<ブルースターの忘れ形見 Ⅰ>の感想

ブルースター家の会社の社長秘書を務めるクレア。
突然、社長が事故で急逝。
この2年間、疎遠だった社長の息子たちと、クレアは初めて顔を合わせることになりました。
そして、彼らの目の前にはクレアだけでなく、初めて顔を合わせるのは・・・・

 

 

 

ブルースター兄弟の遺言の立ち合いで知った衝撃の新事実。
なんと、彼らには腹違いの三つ子の兄弟がいるらしい。
しかも、まだ六か月の赤ちゃん。
途方にくれる男ばかりの独身貴族に、優しいクレアは手を差し伸べます。
ビジネスではやり手の彼らも、赤ん坊相手にはお手上げ状態。
ハートウォーミングなシリーズの第一弾です。

 

詳細を見る

ダイアナ パーマー『ちぎれたハート』を読んだ感想

ダイアナ パーマー『ちぎれたハート』を読んだ感想

外科医ラモンと看護師ノーリーンのロマンス。
ラモンの亡くなった元妻と、ノーリーンは従妹同士。
「妻が死んだのは君のせいだ」
大きな誤解から、ラモンはノーリーンに憎しみをぶつけるようになりました。

 

さすがダイアナ・パーマーの人気作。ノーリーンの孤独ぶりが半端ないく涙もろい方はハンカチ必須。
孤独で独りぼっちのヒロインを、励まし、応援したくなる一冊です。

 

 

「妻を死なせたのは君だ」片想いの相手から詰られ続ける悲しい設定

 

ヒロインのノーリーンは看護師。

 

 

彼女にはひそかに想いを寄せる男性がいました。片想いの相手は亡くなった従妹イザドラの夫ラモンです。

 

イザドラの死の原因を作ったのはノーリーンと思い込み、ラモンは、彼女が原因で妻が死んだと(!)なんども繰り返します。なんとも切なく悲しい設定です。
ラモンは優秀な外科医。

 

 

看護師ノーリーンとは、職場でたびたび顔を合わせます。その都度、当てこすり。嫌味。
ラモンのノーリーンに対する視線は厳しいものでした。

 

 

  • 「ノーリーンはイザドラのお粗末なコピー」
  • 「さえない金髪、グレーの目、これといった特徴のない顔立ち」
  • 「美しい従妹(イザドラの引き立て役)妬んでるんだるだろう」

 

 

読み手のこちらが、(この後の展開でおそらく)恥をかくことになるヒーローが心配になるくらいの毒舌です。

 

 

しょっぱなからダイアナ先生が飛ばしてます。

 

 

ラモンの亡き妻とノーリーンの微妙な関係。ヒロインの抱える重大な秘密が明らかに

幼いころ両親と死に別れたノーリーンは、叔父夫婦に引き取られ、従妹イザドラと一緒に育ちました。
美しく華があり皆の注目を一身にあつめる従妹イザドラ。
一方、イザドラの引き立て役に甘んじるノーリーン。
途中、イザドラの自己中心的な考えや、彼女のノーリーンに対する妬みも絡み合い、二人の微妙な関係が読み取れます。

 
ストーリーが進み、ノーリーンが抱える秘密が明らかになり、彼女をとりまく厳しい現実が、ラモンを含め周囲に明らかになり衝撃をうけます。

 

時すでに遅し。ラモン反省すべし、です。

 

ストーリー全体に漂う雰囲気は「はかなげ」。文庫の表紙そのもの

誰からも助けの手はなく、自ら助けを求めず、孤独の中で「自分の命の決断」をしたノーリーン。

 

 

彼女の「命」は、とてもはかなく、その姿は痛々しい。

誤解がとけるまでの、ノーリーンの可哀想加減や、ひとりぼっち度はかなりのもの。

私もちょっと涙が出そうになりました。

 
前半のノーリーンに訪れる運命の過酷さと、後半のロマンス甘い展開。メリハリのきいた展開に甘さが一層引き立ちます。

 

 

人気作なのも納得の作品。

 

私のブログでも、この記事はアクセス数多いです。息の長い作品なんですね。

 

 

シャノン・マッケナ『夜の扉を』 を読んだ感想

シャノン・マッケナ『夜の扉を』 を読んだ感想

恋人選びに失敗続きのアビーと、一見するとワルな鍵屋ザンとのロマンス。
過去の恋人たちの半端ないダメぶりに驚きます。

 

 

  • ・家賃も払わずアパートに居座る。
  • ・電話料金急騰
  • ・アビーの名義の車にのって車を大破。
  • ・ストーカー的な行動で、アビーの上司に殴りかかる
  • ・薬物の疑いあり

 

次は、絶対に「普通の恋愛」をする!
堅く決意をしたもの、ザンと知り合い彼女の決意はもろくも崩れます。

大半がホットなシーン。その部分は裏切りません。
プラスちょっとしたサスペンス アクションといった作品。

 

ダメンズを選んでしまうヒロインの苦肉の策

 

過去の恋人たちのトラブルに巻き込まれ、心底うんざりしたアビー。
「彼氏にするならこんな人」の条件を決めます。

 

ふとした、トラブルにまきこまれザンと知り合い、セクシーな彼にたまらなく惹かれてしまいます。

 

男らしい彼が自分を守ってくれた!

 

ところが、過去の苦い経験がザンへの気持にブレーキをかけます。

  • 「格闘技は好き?」
  • 「バイクに乗ってる?」
  • 「銃はもってるの?」
  • 「タトゥーは入れてる?」

ダメ男ををふるいにかけるには、なんとも残念な質問をザンに突き付け「残念ながら、お付き合いできないわ」

私がアビーの友達なら助言してあげたい。
いいのか?!アビー!!ダメ男をみわける条件は、そんなんじゃないぞ。

 

逃がした魚(ザン)は大きいと後悔するなよ。ヒーローは正義感の強い性格で、いい奴なのに。

 

 

 

健気すぎるヒーローの苦肉の策

 

ストーリーが進み、どうにもこうにも抑えられない気持をお互い意識しますが、アビー側の理由(?)で、二人は恋人同士とまではいきません。

 

 

あきらめきれないザンは、屈辱を感じながらも「ある提案」をします。
それは、秘密の関係。友達以上恋人未満になりませんか?

 

 

どうしても、ザンはアビーの心を掴みたい一心の苦肉の策。

 

 

親密な関係になった上で、自分が彼女の夫に相応しい人間だと納得させたい、と考えます。思考が、彼氏を飛び越え夫とは、なんとも早い(笑)。

 

 

それだけ本気度が高いのでしょうか。

 

彼女のためなら、長い髪をきってもいいし、ひげをそるのもいとわない。
服装にも気を遣おう。
高尚な趣味を養おう。

 

こぎれいになる決心か(笑)

 

 

健気すぎて、女冥利につきますよ。

 

 

物事を深く考えないセクシーヒロインには、ワイルドで正義感の強いヒーローがお似合い

 

 

切々と語る彼の小さな決心に胸キュンです。秘密の関係に迷いながらOKを出すアビー。

 

トラブルに巻き込まれないならいっか、という考えです。

 

 

普通の恋愛がしたいの!といってる割に、おかしな提案を引き受けてしまう天然アビー。
最終的には、ヒーローは良い奴だし、ロマンス小説らしくめでたしめでたしなのですが。

 

 

ヒロインに突っ込みどころ満載の一冊。
こういうヒロイン、私は嫌いじゃないですが、人によってはイライラさせられるかもしれませんね。