カテゴリー:ヒストリカルの記事一覧

ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

カテゴリー:ヒストリカル

エリザベス・ホイト『あなたという仮面の下は』を読んだ感想

エリザベス・ホイト『あなたという仮面の下は』を読んだ感想

プリンス三部作の1作目。スウォーティンガム伯爵と未亡人アンナのロマンス。

妻・夫に先立たれている二人の大人ロマンス。

 

天然痘の後が顔に残るスウォーティンガム伯爵は、癇癪もち。その短気さ故に、どんな秘書をやとっても長続きしません。びびってみんなやめてしまいます。

 

 

伯爵の家令は秘書探しの翻弄。そこで未亡人アンナに秘書を依頼します。もちろん伯爵には「女性秘書」とは内緒にして!

 

夫に先立たれ貧窮しているアンナは、義母と自分とメイドを養うために働きにでることを決心。やっとこさ見つけた働き口で、家計の立て直しを図ろうと奮闘するのですが・・・・

 

気の短い伯爵と、秘書アンナは意外にも、気があってしまって、好意を抱くように・・・

というのは、本の裏表紙にかいてあるあらすじ!でも、本当にこの本の素敵さっていうのは、この部分だけではなかなか伝わらないんですよ。

 

まだ未読で、もうちょっと、あらすじ知りたい方はネタバレ覚悟で、この先の記事読み進めてくださいネ。

 

『あなたという仮面の下は』のあらすじ(ネタバレ)と感想

 

えーーーーーー。いつもはザクっとネタバレしちゃうのですが。でもこの本に限ってはばらしていいのか、迷いました。

 

私自身が、もうちょっと、あらすじしっていたら「積本」から優先順位あげて読んでいたので。やっぱネタバレしちゃいます。

 

 

スウォーティンガム伯爵は、クセのある性格。短気で癇癪もち。幼いころに患った天然痘で、顔や体に醜いあとがのこっています。かつてのなくなった妻も、彼の天然痘の後をきらっていました。そんなこともあって、容姿に関してはコンプレックスの塊。天然痘は不治の病だと思われていた時代が時代なので、仕方ないのかもしれません。

 

 

もちろん女性にたいしても、うまいことやれません。でも秘書のアンナは別。彼にものおじせず、熱い農業オタク的な会話にも耳をじっくり傾けてくれます。最初は「女性秘書なんて!」と思っていたのですが、なんでもソツなくこなす地味目のアンナに、いけない欲求を感じ始めているのは彼女に内緒!

 

 

一方、夫に先立たれたアンナは、家計を助けるために秘書として働き始めます。彼女のもっている教養を生かす働き口がなく、男性秘書募集のところもぐりこむ形でなんとか仕事を確保。短気な伯爵に対して「怖い・醜い」とは思わず「男らしい」「素敵」と感じてるのはこちらも内緒!

 

 

二人はイギリス紳士と、貞淑な未亡人の関係。

 

雇い主と雇用される側。伯爵と平民。

 

でも、所詮、男と女・・・ひかれあうのに時間はかかりません。

 

 

伯爵はアンナに不届きな気持ちを持つ自分が許せず、不埒な思いを「そういうところ」で発散しようとロンドン出向くのですが、彼のいきつけの高級娼館で待ち受けているのは仮面をつけたアンナ。

 

 

伯爵は、娼館にいくはずと踏んだアンナは、コネを利用して、高級娼館にもぐりこみます。どうしても、伯爵と体の関係を持ちたかったのです・・奇抜な作戦ですが、二人にはいろいろな障害があって、表立って結ばれることができない。ならば、このチャンスを、と思い切って行動にアンナがでたのです。

 

 

伯爵は、アンナと知らず。アンナは自分と伝えず、二人は2度の夜を過ごします。

 

 

 

ただ、体の関係のみでおわるはずだったのですが、お互いに思いは高まるばかり。アンナに似た娼婦を抱いた伯爵は、「これでスッキリするはず」がかえってモヤモヤ。

 

 

それはアンナも同じ。昼の紳士然とした伯爵と、強引ともいえる情熱的な夜の顔。

 

 

その落差にかえって胸が高まります。普段の生活にもどっても、彼の熱い吐息やたくましい身体を。彼の口元に視線がいくだけで。

 

 

ただ切なさがましていくのです。

 

 

過ごした夜が、みだらであるほど、二人が特別で親密な関係を感じるなーんて・・・・のは私とアンナだけ?(笑)

 

 

まぁ、ストーリー上、アンナが娼婦のふりをしてるのはばれちゃうんですけど(‘ω’)

 

 

そこからの伯爵の葛藤もムネキュン。娼婦相手にしかできないような、あんなことやこんなことをアンナにしてしまった。自分の醜い肉欲の部分を、好意をもっている淑女にぶつけてしまった、となまじ自分を「醜い」とコンプレックスをもっているゆえの葛藤。

 

 

アンナに対して、自分をだましていた怒り。どう思われたのだろうという不安。抑えきれない欲求。アンナとの関係へのかすかな希望。いろんな彼の素顔が「仮面の下」に見え隠れ。

 

 

 

ホットなシーンも充実しています。全般的にウェット感じではなく、サクッと読み進められるのもgood! 人気作品なのも納得の1作ですよ。

 

 

伯爵がアンナに結婚を迫るのも「結婚するんだ!」の一点張り。まさにこればっか(笑)もうちょっとなんとか、工夫せんかね~。

 

 

 

 

アニー・バロウズ『伯爵の花嫁候補』を読んだ感想

アニー・バロウズ『伯爵の花嫁候補』を読んだ感想

放蕩伯爵デベン卿と、学者の娘ヘンリエッタのロマンス。

 

デベン卿は、悪名高き放蕩伯爵。そろそろ世継ぎをもうけねば、といやいやお相手さがしのためパーティーに参加します。

 

今までの、彼のお相手はもっぱら「人妻」ばかり。そうなるとパーティーの花嫁候補の娘たちが「青臭ーく」感じるのです。誰もかれもが身分の高いデベン卿の嫁になりたくて「ワタクシモ、ワタクシモ」攻撃。

 

女嫌いに拍車がかかる!

 

そんな中、いかにも地味で田舎臭いヘンリエッタと出会い、彼の女性観が少しずつ変わっていくのが見どころの作品デス。

 

『伯爵の花嫁候補』のあらすじと感想(ネタバレ)

 

デベン卿、かなり妄想はいってます。えっとペニー・ジョーダンの『愛してはいけない人』のヒロインも、ものすごい妄想っぷりだったんですが、こちらも負けていませんよ!

 

 

デベン卿は放蕩者として悪名名高いのですが、実は根深い女嫌い。人妻専門キラーです。実は、彼の母親が身持ちが悪くて、彼の父親以外にも何人とも関係していて、デベン卿の下の弟妹は父親がちがうんですよ。

 

 

家族のあたたかさ、とか母親らしさ、なんて全然感じたことない人です。

 

 

当然、自分の役割(爵位の継承)として「子供を設ける」ことは必須なのですが、どうにもこうにも乗り気じゃない。だって、そもそも自分の子供かどうかわからないわけでしょう?<女性全般うたがってかかってるデベン理論

 

 

まぁ、いろいろあって地味なヘンリエッタと知り合い

「あれ?これくらい律儀で正義感の強い子なら、ひょっとして浮気しないかも?」と一筋の望みをかけるわけです。

 

 

そこからの妄想っぷりがスゴイ。。

 

以下、デベン卿の「ヘンリエッタと結婚するためのTO DOリスト」

  • ・彼女の出席するパーティ―におしかける(招待されてもないのに、とヘンリエッタからも突っ込み)
  • ・彼女に強引に迫る(愛のテクニックはオマカセあれ<人妻をメロメロにさせてるから間違いない!と思ってる)
  • ・彼女の純潔を無理やり奪う!(処女じゃなくなれば、自分と結婚せざるをえないはず。<犯罪じゃん!と誰か教えてやって)
  • ・結婚後は、ヘンリエッタは貞淑な妻になるはず。ハッピーエンド。<え?自分だけハッピーエンド?

 

と、まぁ、よくわからん計画をたてて、ちょっとモンヤリ白昼夢。しあわせ~みたいに(笑)

 

ヘンリエッタもかなかか勝気で笑えますが、やっぱりデベン卿ですね。ちょっと変人?ヒーローに失笑な作品。ま、まぁ、いろんなジャンルのイケメンを楽しむのは面白いです。

 

シャーロット・フェザーストーン『七夜の契り』を読んだ感想

シャーロット・フェザーストーン『七夜の契り』を読んだ感想

レイバーン侯爵ジェイスと令嬢ブロッサム(画家)のロマンス。

 

 

放蕩者と呼ばれるジェイス。彼には長年片思い中がいるのですが、彼女はすでに「弟の婚約者」。いよいよ二人が結婚する時期が近付いてきたので、ジェイスは傷心のため家にいられません(笑)意外に繊細!

 

 

ハートブレイクな彼が領地を転々としていたところに、なんと婚約破棄の連絡が!!何事かと駆け付けてみると、弟はどうやら別の女と駆け落ちしたらしい。

 

 

これはチャンスとばかりに、ジェイスは張り切るのですが、なかなかうまく行かないことばかり。

 

 

彼の前に立ちはだかる障害は、放蕩者のレッテルだけじゃなかったんです!「宵闇の鳥のささやき」の続編、といえば誰がでてくるかはお分かりですね。

 

 

もし先に読まれてないのなら、「宵闇の鳥のささやき」を先に読むのをおすすめします。

 

『七夜の契り』を読んだ感想(前作のネタバレあり)

 

ジェイスの恋の障害は、マシューパパ。ブロッサムは、「宵闇の鳥のささやき」のヒーロー マシューと、ヒロイン ジェインの娘なんです。

 

もうブラックホール級の心の闇をもってるマシューですから、なかなかジェイスに対しても辛辣です。

 

前作で、マシューとジェインは結婚せず「ラマン」の関係で終了しましたが、こちらの続編ではめでたく結婚後の姿が描かれています。。マシューの父親の公爵様がなくなり、その後、爵位を引き継ぐのと同時に、ジェインと正式に結婚したと推測。(多分)

 

 

もう、それはそれは熱烈な二人の間に生まれた「ブロッサム」ですから!父親のマシューも、母親のジェインも彼女の婿取りには力はいってます。

 

 

ブロッサムの元々の婚約者というのがですね、マシューとジェインと旧知の仲だった夫婦の息子さん。長男のジェイスは、ちょっと評判わるくて、次男の方が芸術家肌のイケメン。

 

 

まぁ、両親としては兄弟の「無難な方」をブロッサムと婚約させたのですが、こいつがですね、別の女性と駆け落ちしちゃうんですよ。しかもブロッサムに「婚約破棄してもいいかな?(いいとも!)」みたいな感じで。

 

 

ブロッサム自身も、熱い恋愛や情熱を体験したいっていう気持ちがあって、どうもこの弟ちゃんには、親愛は感じても情熱はかんじず、ということで、めでたく円満、婚約破棄と相成ります。

 

 

本当は、ブロッサムは、少女時代からジェイスに恋心を抱いていたんですが、彼が「放蕩もの(女たらし)」という評判をきいて、ちょっとビビってます。あー、だまされなくてよかった、ってどこかで思ってますが、婚約破棄した後、気になるのは何故か、ジェイスのことばかり。

 

 

もう、二人は長年、両思い!いいじゃん、くっついちゃえよ(笑)と思うのは、読者だけで、マシューは猛反対です。

 

 

何故なら、自分のことは棚に上げて!「娘の婿には誠実であってほしい」のです。心当たりがあるからこそ、放蕩ものは、許すまじ!御しやすい婿のが好ましい。

 

 

こんな、マシューにジェイスは真っ向勝負を挑みながらも、影でブロッサムとイチャイチャ(笑)

 

 

まぁ、「宵闇の鳥のささやき」が暗かったので、みんな幸せになっていて、本当にいい感じのロマンスでしたよ。