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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

リサ・クレイパス『ハサウェイ家シリーズ』の情報まとめ

リサ・クレイパスのヒストリカルシリーズ「リサ・クレイパス」の情報をまとめました。再読する方の順番の参考に!

 

『ハサウェイ家シリーズ』を初めて読む方へ

 

リサ・クレイパスの有名シリーズの「壁の花シリーズ」スピンオフ(シリーズ)の位置づけ「ハサウェイ家」シリーズ。スピンオフというには、ちょい長く全5作(ですよね?)

 

ポツポツと「壁の花シリーズ」の登場人物もゲスト出演してるので、「壁の花シリーズ」を読んでる方は是非こちらもお読みくださいませ。

 

ハサウェイ家シリーズは、ちょっと変わりものの兄妹4人が主な主人公。もともとお父さんが学者で、学問と芸術を愛し家族の絆固いハッピーファミリーだったのですが、村で猩紅熱がはやって兄の恋人がなくなり・・・父親がなくなり・・・母親もなくなり・・・・兄は失意の中でアル中(寸前)しかも若干デブ化。次女は猩紅熱が完治せず病弱。

 

 

なんとか気丈な長女アメリアが、家族を盛り立てていこうと頑張ってるところからスタート。兄が遠縁の子爵の爵位を引き継ぐことになり、「壁の花シリーズ」の登場人物ウェストクリフ(マッチョ)伯爵とのご近所さんになり、いろいろなメンツと知り合うことになるんですわー。

 

 

「ハサウェイ家シリーズ」こーんな人にお勧め

  • とにかくロマンチック、ジンワリと繊細な描写がたまらなく好き
  • 登場人物が多くても多少は平気
  • 身分差が大好物
  • 長編もドントコイ

とにかくロマンチックなんですよ~。

 

 

1つ1つの行動に繊細な描写が施されているので、ぶっちゃけ長いですね。

 

なので、

  • ・長編シリーズが苦手
  • ・文章が長いと飽きてきちゃう
  • ・ミッドナイトシリーズやハーレクインみたいにサクッと読めるのが好き

という方は、ちょっと向かないかも。じっくり味わって読む感じですね。

 

同じ「リサ」でも、リサマリみたいに「おい、お前たいしてやってねーな」なんてセリフはでてきません(笑)あ、作風の違いだけで、どっちも面白いですけどね( ´艸`)大好きだから、ついついリサマリいじっちゃう。ファンの方許してください。

 

でも、リサクレイパスには外れなし!と言われるのも、さもあらんという感じのシリーズです。再読しても途中でとまりません。今回、私、再読してキュン死寸前でした。

 

一部kindle化されてます。電子書籍化していただき、ライムブックスさんありがとうございます。

 

 

 

ハサウェイ家シリーズ1夜色の愛につつまれて

 

長女アメリアと賭博クラブ 支配人のロマ青年 キャムのロマンス。シリーズ序章。問題山済みの家族の問題がアメリアの肩にのしかかってます。エキゾチックなキャムが素敵!

 

 

 

ハサウェイ家シリーズ2夜明けの色を紡いで

次女のウィンと謎のロマの青年メリペンのロマンス。陰気な大男メリペンとウィンは長年想いを通わす間柄。でも、ロマという立場を考えて、メリペンはプラトニックと突き通しています。メリペンとキャムの関係も明らかに!

 

 

ハサウェイ家シリーズ3黄昏にほほ寄せて

三女ポピーと、ホテル王(は言い過ぎ?)ハリーのロマンス。この作品、個人的に押しです!ハサウェイ家で一番まともなポピーは婿取りに難航中。なんといっても才気煥発な中流階級出身のポピーは、にわか淑女なので「おしとやか」にできず、ついつい興味のあることをペラペラしゃべっちゃうのです。ふとしたきっかけで機械オタクのハリーと知り合い、彼はポピーを見初めるのですが、彼女の心はすでに別の男性にあって・・・・

 

全然わるびれもぜず、汚い手をつかてポピーを手に入れるハリーが素敵です。「何がいかんの?」「全く悪いと思えない」とハリーにキュン・・・・

 

 

ハサウェイ家シリーズ4純白の朝はきらめいて

長男レオと、姉妹の家庭教師キャサリンのロマンス。昔の恋人が病気でなくなり酒浸り。不健康な生活をおくり、小太りになりつつあった一巻からだいぶ兄ちゃん名誉回復です。

 

なんで、そんなキャサリンにつらくあたるんかなぁ~。好きだからいじめちゃうんかな~っていう疑問が残りつつ、ツンデレ男子がお好きな方にはおすすめ。

 

 

ハサウェイ家シリーズ5優しい午後にくちづけて

 

四女ベアトリクスと、隣人のクリストファー大尉のロマンス。クリストファーはハサウェイ家をだいぶ警戒してます。変人家族なんで(笑)特にベアトリクスには要注意。

 

そんなクリストファーは、ベアトリクスの友人狙い。でも、彼女とは婚約までこぎつけず、クリストファーは戦地に赴くことになりまして。ベアトリクスの友人に手紙を書いてよこします。

 

でも友人は、けんもほろろ。戦地の手紙なんて、つまんないし興味ないし!お返事書く様子もありません。ベアトリスクスは、戦地で孤独なクリストファーを思い代筆していくうちに、なぜかお互い恋心が高まって・・・・

 

もう、超ロマンチック!三女のポピーもよかったですが、四女のベアトリクスのロマンスも相当よござんす( ´艸`)

 

エリザベス・ホイト『あなたという仮面の下は』を読んだ感想

プリンス三部作の1作目。スウォーティンガム伯爵と未亡人アンナのロマンス。

妻・夫に先立たれている二人の大人ロマンス。

 

天然痘の後が顔に残るスウォーティンガム伯爵は、癇癪もち。その短気さ故に、どんな秘書をやとっても長続きしません。びびってみんなやめてしまいます。

 

 

伯爵の家令は秘書探しの翻弄。そこで未亡人アンナに秘書を依頼します。もちろん伯爵には「女性秘書」とは内緒にして!

 

夫に先立たれ貧窮しているアンナは、義母と自分とメイドを養うために働きにでることを決心。やっとこさ見つけた働き口で、家計の立て直しを図ろうと奮闘するのですが・・・・

 

気の短い伯爵と、秘書アンナは意外にも、気があってしまって、好意を抱くように・・・

というのは、本の裏表紙にかいてあるあらすじ!でも、本当にこの本の素敵さっていうのは、この部分だけではなかなか伝わらないんですよ。

 

まだ未読で、もうちょっと、あらすじ知りたい方はネタバレ覚悟で、この先の記事読み進めてくださいネ。

 

『あなたという仮面の下は』のあらすじ(ネタバレ)と感想

 

えーーーーーー。いつもはザクっとネタバレしちゃうのですが。でもこの本に限ってはばらしていいのか、迷いました。

 

私自身が、もうちょっと、あらすじしっていたら「積本」から優先順位あげて読んでいたので。やっぱネタバレしちゃいます。

 

 

スウォーティンガム伯爵は、クセのある性格。短気で癇癪もち。幼いころに患った天然痘で、顔や体に醜いあとがのこっています。かつてのなくなった妻も、彼の天然痘の後をきらっていました。そんなこともあって、容姿に関してはコンプレックスの塊。天然痘は不治の病だと思われていた時代が時代なので、仕方ないのかもしれません。

 

 

もちろん女性にたいしても、うまいことやれません。でも秘書のアンナは別。彼にものおじせず、熱い農業オタク的な会話にも耳をじっくり傾けてくれます。最初は「女性秘書なんて!」と思っていたのですが、なんでもソツなくこなす地味目のアンナに、いけない欲求を感じ始めているのは彼女に内緒!

 

 

一方、夫に先立たれたアンナは、家計を助けるために秘書として働き始めます。彼女のもっている教養を生かす働き口がなく、男性秘書募集のところもぐりこむ形でなんとか仕事を確保。短気な伯爵に対して「怖い・醜い」とは思わず「男らしい」「素敵」と感じてるのはこちらも内緒!

 

 

二人はイギリス紳士と、貞淑な未亡人の関係。

 

雇い主と雇用される側。伯爵と平民。

 

でも、所詮、男と女・・・ひかれあうのに時間はかかりません。

 

 

伯爵はアンナに不届きな気持ちを持つ自分が許せず、不埒な思いを「そういうところ」で発散しようとロンドン出向くのですが、彼のいきつけの高級娼館で待ち受けているのは仮面をつけたアンナ。

 

 

伯爵は、娼館にいくはずと踏んだアンナは、コネを利用して、高級娼館にもぐりこみます。どうしても、伯爵と体の関係を持ちたかったのです・・奇抜な作戦ですが、二人にはいろいろな障害があって、表立って結ばれることができない。ならば、このチャンスを、と思い切って行動にアンナがでたのです。

 

 

伯爵は、アンナと知らず。アンナは自分と伝えず、二人は2度の夜を過ごします。

 

 

 

ただ、体の関係のみでおわるはずだったのですが、お互いに思いは高まるばかり。アンナに似た娼婦を抱いた伯爵は、「これでスッキリするはず」がかえってモヤモヤ。

 

 

それはアンナも同じ。昼の紳士然とした伯爵と、強引ともいえる情熱的な夜の顔。

 

 

その落差にかえって胸が高まります。普段の生活にもどっても、彼の熱い吐息やたくましい身体を。彼の口元に視線がいくだけで。

 

 

ただ切なさがましていくのです。

 

 

過ごした夜が、みだらであるほど、二人が特別で親密な関係を感じるなーんて・・・・のは私とアンナだけ?(笑)

 

 

まぁ、ストーリー上、アンナが娼婦のふりをしてるのはばれちゃうんですけど(‘ω’)

 

 

そこからの伯爵の葛藤もムネキュン。娼婦相手にしかできないような、あんなことやこんなことをアンナにしてしまった。自分の醜い肉欲の部分を、好意をもっている淑女にぶつけてしまった、となまじ自分を「醜い」とコンプレックスをもっているゆえの葛藤。

 

 

アンナに対して、自分をだましていた怒り。どう思われたのだろうという不安。抑えきれない欲求。アンナとの関係へのかすかな希望。いろんな彼の素顔が「仮面の下」に見え隠れ。

 

 

 

ホットなシーンも充実しています。全般的にウェット感じではなく、サクッと読み進められるのもgood! 人気作品なのも納得の1作ですよ。

 

 

伯爵がアンナに結婚を迫るのも「結婚するんだ!」の一点張り。まさにこればっか(笑)もうちょっとなんとか、工夫せんかね~。

 

 

 

 

アニー・バロウズ『伯爵の花嫁候補』を読んだ感想

アニー・バロウズ『伯爵の花嫁候補』を読んだ感想

放蕩伯爵デベン卿と、学者の娘ヘンリエッタのロマンス。

 

デベン卿は、悪名高き放蕩伯爵。そろそろ世継ぎをもうけねば、といやいやお相手さがしのためパーティーに参加します。

 

今までの、彼のお相手はもっぱら「人妻」ばかり。そうなるとパーティーの花嫁候補の娘たちが「青臭ーく」感じるのです。誰もかれもが身分の高いデベン卿の嫁になりたくて「ワタクシモ、ワタクシモ」攻撃。

 

女嫌いに拍車がかかる!

 

そんな中、いかにも地味で田舎臭いヘンリエッタと出会い、彼の女性観が少しずつ変わっていくのが見どころの作品デス。

 

『伯爵の花嫁候補』のあらすじと感想(ネタバレ)

 

デベン卿、かなり妄想はいってます。えっとペニー・ジョーダンの『愛してはいけない人』のヒロインも、ものすごい妄想っぷりだったんですが、こちらも負けていませんよ!

 

 

デベン卿は放蕩者として悪名名高いのですが、実は根深い女嫌い。人妻専門キラーです。実は、彼の母親が身持ちが悪くて、彼の父親以外にも何人とも関係していて、デベン卿の下の弟妹は父親がちがうんですよ。

 

 

家族のあたたかさ、とか母親らしさ、なんて全然感じたことない人です。

 

 

当然、自分の役割(爵位の継承)として「子供を設ける」ことは必須なのですが、どうにもこうにも乗り気じゃない。だって、そもそも自分の子供かどうかわからないわけでしょう?<女性全般うたがってかかってるデベン理論

 

 

まぁ、いろいろあって地味なヘンリエッタと知り合い

「あれ?これくらい律儀で正義感の強い子なら、ひょっとして浮気しないかも?」と一筋の望みをかけるわけです。

 

 

そこからの妄想っぷりがスゴイ。。

 

以下、デベン卿の「ヘンリエッタと結婚するためのTO DOリスト」

  • ・彼女の出席するパーティ―におしかける(招待されてもないのに、とヘンリエッタからも突っ込み)
  • ・彼女に強引に迫る(愛のテクニックはオマカセあれ<人妻をメロメロにさせてるから間違いない!と思ってる)
  • ・彼女の純潔を無理やり奪う!(処女じゃなくなれば、自分と結婚せざるをえないはず。<犯罪じゃん!と誰か教えてやって)
  • ・結婚後は、ヘンリエッタは貞淑な妻になるはず。ハッピーエンド。<え?自分だけハッピーエンド?

 

と、まぁ、よくわからん計画をたてて、ちょっとモンヤリ白昼夢。しあわせ~みたいに(笑)

 

ヘンリエッタもかなかか勝気で笑えますが、やっぱりデベン卿ですね。ちょっと変人?ヒーローに失笑な作品。ま、まぁ、いろんなジャンルのイケメンを楽しむのは面白いです。