カテゴリー:サスペンスの記事一覧

ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

リサ・マリー・ライス『愛は弾丸のように』を読んだ感想

リサ・マリー・ライス『愛は弾丸のように』を読んだ感想

翻訳会社経営のニコールと警備会社経営のサムのロマンス。

 

 

通路をはさんだ向かいに会社を構える二人。美しき美女ニコールにメロメロな元SEALのサムが熱烈ウォンチューのお約束の展開。

 

ホットなシーンに定評のあるリサマリらしい作品ですが、今回は他のシリーズと比べるとヤヤ大人しい印象も。(十分、満足しましたけど…笑)

 

 

リサマリ初心者なら、ミッドナイトシリーズよりも、こちらの方をおすすめします。

愛は弾丸のようにの詳細をみる  詳細を見る

マリアンヌ・スティリングス『ミステリーはお好き?』を読んだ感想

マリアンヌ・スティリングス『ミステリーはお好き?』を読んだ感想

地方新聞の編集者ベッツィーと刑事と小説家の兼業してるソルジャーのロマンス。

 

ベストセラー作家のソルジャーの元に毎回とある新聞が届きます。そこには、彼の作品が批評されてるのですが、これがひどいこき下ろし方。

 

 

「くず、ゴミ、カス、廃棄物。手に取る価値無し!」

 

ソルジャーは、この書評を書く女なんて、年増で不細工ババァに違いないと、弟と二人、ババァの似顔絵を描いて、憂さを晴らしていました。(性格わるいな~)

 

この年増女(予想)と偶然にも、とあるセミナーで鉢合わせ。

 

 

なんと!うら若き美しい女性ではないか!しかもソルジャーの好みときた。

これは、面白いことになったと、好奇心が刺激されたソルジャーですが、お相手のベッツィーは、とある問題を抱えていて、ソルジャーの相手どころではありません。

 

長年の刑事の勘で、不細工ババァもとい可愛いベッツィーの問題を解決しようと頑張るのですが・・・・

 

小説家と編集者らしい、ウィットにきいたやり取りと、ちょっとセクシーな展開で、サスペンス要素少な目です。軽いノリで楽しめる作品ですよ。

 

金甌無欠のヒーローって、なんだそれ?

 

ベッツィーは、地方新聞の編集者。ちょっとした書評も書いたりしています。アメリカ北西部犯罪小説セミナー(?)なるセミナーに参加したところ、先日こき下ろした書評のお相手が参加してるのではありませんか??

 

 

あんな、つまんない小説書いてる奴なんて、不細工で見苦しい中年オヤジだと思ってたのに、実際のソルジャーは超セクシー。ああ、あんなこと書いちゃって、恥ずかしい・・

 

もう、二人して犯罪小説セミナーそっちのけで、一目ぼれしちゃってるので、心の中で、お相手を大絶賛。祭りだ、祭りだ(笑)

 

 

セミナーは数日開催されるのですが、セミナー途中でベッツィーが、深刻な問題を抱えてるのを知り、ソルジャーがぜん保護欲ムンムンになります。

 

ベッツィーはストーカーに悩まされていたのです。彼女の犬が、冷蔵庫の中に入れられていたり、不気味なメッセージを受けとったり、とセミナー開催中でも気は休まりません。

 

いったい彼女は何をしてしまったのか。

 

恐ろしさのあまりガクブルのベッツィーですが、まんざら知らぬ仲でもない(酷評したけど)ソルジャーがそばにいてくれて、ちょっと心強くもあります。あんな酷評しちゃってごめんなさい、なーんて、しおらしいセリフをいうような女性でもなく(笑)、ソルジャーの副業の小説に対しては相変わらず辛口です。

 

だいたい金甌無欠ってなんなのさ。(※物事が完全で欠点がないたとえ)

完璧って、言えばいいじゃん。わかりにくいよ、とベッツィーが相変わらず、酷評。

 

それに対して、うまーく、子供をあやすように、言葉を交わすソルジャーは、なかなかユーモアのセンスがある男性です。

 

で、超素敵かっていうと、個人的には微妙なところ。

ベッツィーが、彼のことを物事が金甌無欠な体形で、セクシーで、男らしくて、云々、といってますが、ベッツィーがそう思ってるってことは伝わりましたが、私は特にそう感じず。

 

例えば、男らしいといえば、クルーザーでバカンス中、解放感を味わいたくて真っ裸になっちゃったりするあの人とか、欲望がたかまって自分を抑えるためにレンガをくだいちゃたりするようなあの人とかは、「さっすが、男らしいね。ちがうね」(あ、ひょっとして単なる変わった人?)と感じますが、今回のヒーローに関しては、そう感じませんでした。普通に素敵な人なのかな。

 

 

言葉遊び的なやりとも、いかにも文章を生業としてる人たちって感じ。

軽いノリで、楽しめるロマンス。サスペンス要素は、ややありくらい?ですよ。

 

 

「金甌無欠」(きんおうむけつ)勉強になりました。

 

 

 

サンドラ・ブラウン『コピーフェイス: 消された私』を読んだ感想~NHKテレビドラマ「コピーフェイス」原作~

サンドラ・ブラウン『コピーフェイス: 消された私』を読んだ感想~NHKテレビドラマ「コピーフェイス」原作~

TVリポーターのエイブリー。偶然乗った飛行機が墜落。現場から救出されるも、上院議員候補夫人と取り違えられてしまいます。
怪我と火傷で、声も出せない。全身包帯でまかれ、チューブで繋がれ、身動きがとれない。
夫人の写真を元に、そっくりそのまま整形手術で顔を復元させるらしい。
私は「キャロル」じゃないと、伝えられないまま・・・

 

 

 

序盤のあらすじまとめ

『私でない私』の題名で出版された作品が、今回、『コピーフェイス~消された私』と改題し再販されました。
舞台はテキサス州。上院選への出馬を控えた、とある男性。この男性の妻「キャロル」と、テレビレポーター「エイブリー」は、偶然乗り合わせた飛行機で、墜落事故に遭遇します。

 

 

 

そして、さらに「キャロル」と「エイブリー」はよく似た容貌。
座席も交代していたこともあり、二人は、墜落後の救出で「取り違え」られてしまいます。

 

 

キャロルは「エイブリー」として墓に葬られ、エイブリーは「キャロル」として病院へ搬入。
そして、意識もはっきりせず、声もでないうちに、「キャロル」として顔を復元されてしまいます。
ああ、私は別人なのに。
そして、集中治療室で、謎の訪問者から、耳元でささやきが。「お前の夫を殺す」
どういうこと?

 

 

 

感想です

エイブリーの、長く辛い入院を支える「テート」。彼の献身的な励ましで、エイブリーは全身を襲う痛みと、精神的苦痛をなんとか乗り越えます。

 

 

テートこそが、上院選へ出馬を予定している男性。志高く、ハンサムで、献身的。
そんな男性を夫にしている「キャロル」を誰もが羨みます。エイブリーは、そんなテートに偽の妻だと言い出せません。

 

看病を心ぐるしくおもいながら、テートの献身的な看病支えられ、さらには心惹かれるようになります。
そして、エイブリーは決断します。
彼の命を守るため、犯人をつきとめたい。
スクープ狙いも少々ないとはいえないけれど、それよりも彼の命を守りたい。
別人になりきり、テート家族と顔を合わせるエイブリー。
集中治療室に入れたはずだから、「キャロル」の身近な人間だと睨みます。
どの人も怪しく思えます。

 

 

  • キャロルに冷たいテートの両親。
  • アルコール中毒の義姉と、ちょっと影のある義兄。
  • 奔放なティーンエイジャーの姪。
  • テートの大学の同級生で選挙参謀の友人.
  • 彼を支える支援者と、選挙コンサルの強引な二人。

 

一体、テートを陥れようとしてるのは誰?
周囲から、キャロルの「身持ちの悪さ」をなじられ、批難され傷つく「エイブリー」。それでも、テートに惹かれる気持ちを止められません。
ところが、入院時には優しかったテートですが、夫婦の間には深く暗い溝がすでにありました。

 

 

エイブリーが「キャロル」の顔になり、整形が完成した段階でテートから少しずつ距離を置かれはじめ、切なく感じます。
情緒問題を抱える娘マンディも、気がかりです。
刻、一刻。
犯人は、選挙日に向け、彼を殺す準備を進めている。
予告めいたメッセージが、エイブリーに届きます。

 

 

 

  • 彼女は、犯人をみつけられるか。
  • テートの信頼を勝ち得ることができるのか。
  • そして、彼女自身「エイブリー」に戻れるのか。

 

 

 

サスペンスとロマンスがちょうどいい具合の配分の作品。ああ、さすが原作になるくらいのロマンス本は時代を経てもおもしろい。
充実した時間を過ごせる事請け合いでございますよ。私は一気読みしてしまいました。