カテゴリー:サスペンスの記事一覧

ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

リンダ・ハワード『一度しか死ねない』を読んだ感想

リンダ・ハワード『一度しか死ねない』を読んだ感想

セクシーなバツイチ刑事カーヒルと、女執事兼ボディーガード セーラのロマンス。

 

セーラに執着する正体不明の男と、彼女の周囲で起きる残虐な殺人事件がメインストーリー。セーラの戸惑いと、そんな彼女を自分のものにしようとするカーヒルの男くささムンムンのロマンスです。

身体自慢の二人。体育会系なホットなシーンに目が釘づけ。彼らが楽しむ、ストリップレスリングとは?!

 

表紙ほどハードボイルドじゃありませんが、サスペンスなので結末が残酷な部分もあります。甘いロマンスを求める方はご注意くださいね。

 

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リンダ・ハワード『パーティーガール』を読んだ感想

リンダ・ハワード『パーティーガール』を読んだ感想

34歳、独身、彼氏なし、実家暮らし。さえない「負け犬」デイジーが一世一代の決心。
「パーティーガール」(イケてる女)になるお話。

彼女を見守りつつ、(真剣!)婚活を、面白可笑しく邪魔する警察署長のラッソ。マッチョで男くさい人なんてタイプじゃないわ、と思いながらもラッソが気になるデイジー。

 

 

 

婚活にいそしむデイジーが、殺人事件に巻き込まれ二人は身も心も急接近。ほほえましいをとおりこし、笑いを抑えきれないロマンティックコメディ+サスペンス。デイジーの言動に吹き出す!
負け犬デイジーへの共感と、「ラッソかっこいい!」で胸が高まる一作です。これは、ぜひともお読みいただきたい。リンダ・ハワードの疾走感がラブコメで本領発揮。

 

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

舞台はアメリカ アラバマ州。34歳の誕生日を迎えたデイジーがヒロイン。
未亡人の母親と叔母と実家暮らし。彼氏なしのオールドミス。自分をさえない負け犬と感じ、意気消沈。

 

 

このまま一生終わりたくない!

 

 

 

デイジーはイケてる女「パーティーガール」になり、彼氏そして将来の夫を探すことを決意します。
そのためには、まずは外見からね。髪型を変え、化粧を覚え、服装をかえる。
そして、クラブへいって男性と知り合う。一人暮らしも実行しよう。
新たな決意を胸に、仕事場へ向かいます。街の図書館館長として働くデイジー。
新たな計画に胸ふくらませていると、どこかから大きな声が消こえました。

 

 

 

「だれかいますか?」図書館で大声をだすなんて!
警察署長のラッソが貸出デスクの向こうに、立っていました。街中の女性を魅了する、マッチョな警察署長。
筋肉鍛えてる人は、基本的にナルシステイックなところがありそう、と心の中で彼を値踏みします。警察署長ラッソの仕事を、事務的にすませようとしますが、彼のふるまいが、気にさわってしかたありません。
行儀がわるい。人を押しのけちゃいけないってわからないの?近づきすぎ。むっとしながら、顔をあげると、彼がじっと見ていました。頬が赤くなるのを感じながら

「じろじろみるのね」
「顔になにか、ついてるかしら、それとも危ない犯罪者にみえます?」

今日はパーティーガールになると決めた新たな日のはじまり。絶対におじけづいたりしない。

 

 

感想です

警察署長ラッソは、元SWAT。もう落ち着くころかな、と思い、アラバマににやってきました。
マッチョなイケメン署長に、街の女性はメロメロです。そんな彼が気になる女性は、図書館館長の(自称)負け犬デイジー。可愛さあまって、イジメちゃうラッソの心の内は、まるで小学生の男の子。ムキになって、対抗するデイジーとのやり取りは必見です。

 

 

 

デイジーの「パーティーガール」作戦の目的は素敵な彼氏を見つけること。ところが、デイジーの行く先に、いちいちラッソが登場します。恋人募集中の噂を街に流したいデイジーからすると邪魔な事この上なし。
「このままじゃ、私とラッソが付き合ってるって町中の噂になっちゃう!」

 

 

このラッソは、デイジーを自分のものにしたい故の行動。そして、危険が及ばないように彼女を見守っていました。
マッチョ好きじゃないといいながらも、彼から抱きしめられるといい気持ち。
このみじゃないけど、好き。いえいえ、(いろいろ)我慢できない。このあたりのから、ラッソ大活躍です。
サスペンスは、オマケみたいな状態ですが、何しろ二人のやり取りが面白い。デイジーの、どこか真面目面白い言動に、ラッソ自身も腹を抱えて大笑いです。彼の彼女を思う気持ちが、読み手につたわり、笑いがこぼれます。
気合をいれるものの、古臭くてどんくさいデイジーを、からかいながらも温かく見守るラッソ。デイジーが、手づくりビスケットをラッソに焼いてあげる場面が大好きです。

 

 

冷凍ですませず、今時手作りビスケットが作れる女性なんて、うれしい誤算ですね。
ビスケットが焼きあがるまでの、ラッソのうれしい気持ちにほのぼのします。
電車の中では、ちょっと読めないラブコメ。一人、にやつき、吹き出すこと請け合いです。

 

シャノン・マッケナ『夜明けを待ちながら』を読んだ感想

シャノン・マッケナ『夜明けを待ちながら』を読んだ感想

屈折した少年時代を過ごしたサイモン。彼は、かつて放火の疑いをかけられ、故郷を離れました。

 

 

街をでてから17年。伯父の死の真相を突き止めるべく、彼は故郷へ戻ります。街の人たちの根拠なき噂や、いやがらせ。

 

 

悪意が渦巻くなか、初恋の人、エレンと再会。そして、お互いを求める気持ちは止められませんでした。
時を経て、お互いを求めあう情熱が濃厚に描かれた一作です。勿論、シャノン・マッケナ作品なので、ホットなシーンも充実です。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

舞台はアメリカ、カスケード山脈のふもとの街。エレンは、生家を改装し、おしゃれなホテル「B&B」の女主人として成功をおさめていました。
順風満帆にみえるエレンですが、彼女には忘れられない男性がいました。初恋の人、サイモンです。
エレン16歳のころ、サイモンは放火の疑いをかけられます。両親をなくし、変わり者の伯父と二人で暮らしてるサイモン。
酒をあおった伯父に時には殴られ、腹をすかせて過ごす夜も一度や二度ではありません。
孤独と寂しさ、そしてあらぬ罪ときせられ、耐えられなくなった彼は、ついに街をでる決心をします。
彼が街を出発する夜、ふたりは秘密の夜を過ごします。美しく咲き乱れるペチュニアの花壇。月明りにうつされる、まだ成熟しきれていない少年と少女。自分たちが何をしてるのかさえも、わからず、抱きしめあい慰めあう二人。
あれから、17年、サイモンからは何も連絡はありません。エレンは32歳。
そろそろ、子供もほしいし、幸せな家庭を築きたい。
街の有力者の息子、弁護士のブラッドと婚約をします。その頃、サイモンの伯父が自殺。

 

 

報道カメラマンと活躍していたサイモンが伯父の死の真相をつきとめるべく故郷へかけつけ、二人は再会。

 

 

エレンは、やせっぽちの女の子ではなくなり、美しく上品な淑女へ。サイモンは、ひょろりと痩せたアンバランスな少年ではなくなり、硬く引き締まった身体をもった、たくましい男性へ。
成熟した男と女として再会した二人、思い出すのは、二人の初めて経験。
お互い高まる欲望を隠せませんでした。

 

 

感想です

伯父の死をきっかけに故郷に戻り、死の真相をつきとめ、初恋の相手との愛を成就させるストーリー。
サスペンスタッチではありますが、大半がエレンとサイモンのホットなシーンです。
サイモンの屈折した内面が、痛々しいのですが、いかんせん長いので中だるみは否めませんでした。
屋外で愛を交わすシーン(?)で、美しい自然の描写を堪能できます(笑)
都会では、味わえませんね。バイクにのって山の上にいって、イチャイチャ。湖にいっては、イチャイチャ。

 

大自然での営みの美しさを満喫できます。

 

一方、サイモンの同級生二人にも注目!。
エレンの婚約者ブラッドと、サイモンの女友達コーラなのですが、こちらのカップルの方が、断然、面白いです。
ハイスクール時代に付き合っていたのですが、わけあって二人は別れます。このあたりの理由は、サイモンが放火の疑いをかけられたことと絡んできてるのですが、エレンに対しては紳士なブラッドが、コーラに対しては酷い事この上なし。

 

 

本当に酷いやつめ、こんにゃろ~。

ミスターアイビーリーグと呼ばれる完璧なブラッドと、街で尻軽の烙印をおされてるコーラ。

 

ブラッドに惹かれながらも、失礼な態度は許さないと、コーラはスタンスは崩しません。

 

 

ブラッドの暴言への応酬もすがすがしいですよ。いかにもアメリカンな印象です。
シャノン・マッケナーは、勝気な女性を書かせるのが上手いですね。
一つ残念なのが、表紙の女性。どうみても黒髪・・・ヒロイン黒髪だっけ、と少々疑問を感じます。