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リサ・クレイパス『恋の香りは秋風にのって』<壁の花シリーズ2>を読んだ感想

リサ・クレイパス『恋の香りは秋風にのって』<壁の花シリーズ2>を読んだ感想

リサクレイパス ヒストリカル作品<壁の花シリーズ>の第二作目。
アメリカ人姉妹の姉リリアンと、社交界で花婿候補の筆頭ウエストクリフ伯爵のロマンス。

 

 

姉妹は、婿探しのため、わざわざアメリカ大陸からイギリスにやってきました。

 
ところが、上流階級の礼儀作法をしらない姉妹は、いつまでたっても殿方から声がかかりません。おてんばなアメリカ娘の恋愛武勇伝(!)が楽しめる一冊です。

 

前回までのあらすじ

壁の花メンバーのアナベルとサイモンは紆余曲折があったものの結婚。

 

アナベルは上流階級から、実質しめだされた状態になります。

 

 

 

そんな中、爆発事故にまきこまれ、夫婦は大ピンチ。ウェストクリフ伯爵が夫婦を助け一命をとりとめます。災い転じて、お互いの存在の大切さを実感。

一層 愛は深まる二人でした。

 

 

勝気なリリアンの皮肉な願掛け

壁の花メンバーとはは、お互い知恵を出し合って結婚を手助けすると誓い合った四人組女子です。

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リサ・クレイパス『壁の花シリーズ』の情報まとめ

リサ・クレイパス『壁の花シリーズ』の情報まとめ

リサ・クレイパス「壁の花シリーズ」の情報をまとめました。シリーズの簡単なあらずじと、順番など。再読する方への参考にもどうぞ。関連シリーズの紹介もあわせて載せてい...

 
メンバー最年長のアナベルはサイモンと結婚し、リリアンに順番が回ってきました。

 

 

婿探しにわざわざアメリカからきた姉妹でしたが、その結果はさんざんたるもの。毒舌かつお転婆なリリアンは、一筋縄ではいきません。

 

 

 
ある日、姉妹は、香水商から理想の恋人と出会える「魔法の香水」を手渡されます。これで、バッチリ、素敵な紳士と出会えるわね、と姉妹は頼もしい気持ちになりました。
ところが婿探しが一向に進展のない姉妹。

 

 

 
父親はビジネスに、母親は婿探しにと、方向は違えど、両親ともに野心家です。
リリアンは父親のビジネスに同行する名目で、ウェストリフ伯爵の領地に赴くことになりました。

 

 

 

 

彼女の父親は、ビジネスで欧州に進出する野心がありました。父親のビジネスパートナーとして登場したのが、今回のヒーロー ウェストリフ伯爵です。

 

 

 

 

名門の伯爵の領地に出向くことになり姉妹の両親ともに期待値MAXです。ウェストリフ伯爵は、花婿候補ナンバーワン。魅力的な容姿、貴族の称号、そして財力。

 

 

 

どうやらベッドの中では冒険家らしい(という女性たちの噂)素晴らしい条件な伯爵ですが、お転婆リリアンとはそりがあわず、ことあるごとに反発しあいます。

 

 

 

母親からは、お小言をくらい耳のいたいリリアン。
ウェストクリフ伯爵の領地内には、願いがかなう泉があり、
姉妹は泉に出かけることにしました。
友人アナベルの「頼みごと」をかなえるためです。アナベルの「願い事」とは

 

 

「ウェストクリフ伯爵に素敵なお相手がみつかりますように」

 

 

ウェストリフ伯爵は、自らの命を危険にさらし、爆発事故からアナベル夫婦の命を救いました。そのお返しにアナベルは「願掛け」をしてあげたい、と考えたのです。

 

 
心優しい妹のデジ―は真剣そのものでしたが、リリアンは気が進みません。リリアンは、デジ―の行動を鼻であしらいながらも、親友アナベルの願いならと、願掛けをします。

 

 


「ウェストクリフ伯爵が、彼をひざまずかせるような女性とめぐりあいますように」

 

 

 
リリアンは、自分の皮肉めいた願掛けにニヤリとわらい満足したのです。その後、領地に戻り、ふとしたことでウェストクリフ伯爵と接近する機会がありました。彼の態度がいつもと違う。

 

 

 

ウェストクリフ伯爵は、リリアンへ抑えがたい感覚を感じていました。

 

 
「これほど、彼女は魅力的だっただろうか」

 

 

彼女の首筋から、何とも言えない、いい匂いを吸い込みます。
その後、何も考えられなくなり、リリアンの喉に鼻をこすりつけ激しく抱きしめたのでした。

 

 

ヒストリカル的な女子会の会話が面白い

二人のロマンスの舞台はハンプシャー 「ストーニー・クロス・パーク」。イギリスでも有数な美しい領地で二人のロマンスは進んでいきます。

 

 

 

他の作品でも舞台になり、風光明美な景気の描写が丁寧に描かれており、楽しめます。この作品では、魔法の香水や、願掛けの泉など、ロマンチックな要素が満載。姉妹の乙女な行動も可愛くも笑いを誘います。

 

 

 

ウェストクリフ伯爵が、リリアンにキスをするのですが、魔法の香水の効能か?、途中で離してくれません。

 

 
「やめてったら、このとんま!」と、突き放すのですが、高貴な伯爵様に「とんま」呼ばわりとは(笑)

 

 
伯爵の領地に、後から合流した壁の花メンバー達。
女子会のノリであれこれと情報交換するのですが、「秘密の香水」をネタに会話が弾みます。

 
「え、まじで?」
「ちょっと別の人で試してみてよ!」
「これ、つけてみてウェストクリフ伯爵の横にたってみてよ」
「やだー」のノリです。

 

 
後半、リリアンとウェストクリフ伯爵は、喧嘩ばかりしてましたが想いが通じます。ま、ロマンス小説ですからね(笑)

 

 
香水をつかって、彼の気を引いたことをリリアンがカミングアウトした時のウェストクリフ伯爵の反応が素敵。

 

 

 

「秘密の成分が~」と、説明するリリアン。
ウェストクリフ伯爵は「秘密の成分は、すべてわかってるよ」
素敵。実にかわいいやり取りです。

 

 

秘密の成分とは、乙女チックなオチです。その他のエピソードも、姑の意地悪あり、誘拐ありなど退屈しない展開です。壁の花メンバー女子のノリが軽いので、好みにあえば楽しいですが、そうでなければ第3作目への序章ということになるのかな~

 

 
伯爵の領地に、主要メンバーが大集合なのですが、後半とんでもない事件が起こります。
この事件の結末が、シリーズ中、もっとも評判の高い「冬空に舞う堕天使と」へ引き続きます。

 
▼このシリーズの次回作です▼

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J・R・ウォード『くちづけに震える黄金』を読んだ感想

J・R・ウォード『くちづけに震える黄金』を読んだ感想

歴史学者のカーターと実業家ニックのロマンス。

 

 

執筆の方向性を決定づけた作者J・R・ウォードのデビューから2作目の作品です。

 

 

初期の作品ですが心の闇を抱えたヒーローの苦悩の片鱗が垣間見られます。

ヒロインが歴史学者の設定なので、アメリカの歴史の知識が広がるのも面白い一冊です。

 

今回のヒーローは、なかなかしたたかな策略家

舞台はニューヨーク州。

 

ヒロイン カーターはアメリカ史を専門の歴史考古学者

ある日、友人から重大な連絡を受けました。
独立戦争時、独立軍の戦闘資金にするための「金」が行方不明になっており、その手掛かりが、見つかったらしいのです。カーターは、金」がうまっているとされる土地の所有者に、発掘作業をさせてほしいと説得に出向きました。

 

 

その発掘地「ファレル・マウンテン」の所有者こそ、今回のヒーロー ニック。

 

 

ニック側は、自分の所有地の発掘許可を求めてくる人たちを、うっとおしく思っており、カーターも追い返すつもりでした。やり手ニックは、彼女の姓から、裕福な父親の名前を連想します。
娘に貸しをつくってやろう。
さらに噂どうりにカーター親子が不仲なら、父親と娘の仲をとりもってやれば、父親に恩をうってやれるだろう。

 

 

 

男性不信ヒロイン VS やり手ビジネスマンヒーロー(実は人間不信)

 

心によからぬ思惑があるやり手ビジネスマンのヒーローと、美しくしなやかな姿のヒロインはお互いに惹かれていくのですが、すんなりいくはずもありません。
カーターは自立こそしていますが、裕福な家の出身でした。母親の死がきっかけで、不倫をしていた父親と絶縁状態。男性に根深い不信感を抱いています。

 

 

 

それは、ヒーロー側も同じ。うまく人間関係を築けません。

 

 

二人はほどなく惹かれあい、心の傷をかかえたまま、湖に漂うヨットの中で親密な時間を過ごします。

とってもいい雰囲気なはずなのに、何故か心がざわついて、ニックは意味もなく彼女に暴言。

 

 

本当にびっくりですよ。今暴言はくの?(笑)

あまりに唐突すぎて、私もヒロインもびっくり。

 

親密さを恐れるヒーローの自己防衛が、なんども痛々しい展開です。

 

 

 

似た者同士カップルでとってもお似合い

 

作中通じての、エピソードは、お互いの嫉妬が原因の(擬似)三角関係にやきもき忙しいく、ヒーローの暴言とヒロインのヒステリーで、終盤は大炎上。

 

結局、ニックとカーターは似た者同士。私の感想としては、今回は二人は喧嘩両成敗といったところ。

 

 

お二人にはお幸せになっていただきたい。

 

 

他のJ.Rウォードの作品が大好きなので、ちょっと見劣りして思えてしまうのは、ヒロインの好みが違ったからかもしれません。

 

ヒステリー気味のヒロインでも平気って方なら、楽しめますよ。