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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

シャーロット・フェザーストーン『宵闇の鳥のささやき』を読んだ感想

シャーロット・フェザーストーン『宵闇の鳥のささやき』を読んだ感想

放蕩伯爵マシューと、コンパニオン兼看護師のジェインのロマンス。

 

完全女性不振の放蕩伯爵のマシュー。暴漢に襲われ担ぎ込まれたのは、看護師ジェインが勤める病院。目を負傷したマシューは、高熱にうなされ暗闇の恐怖に飲み込まれそうにな

ります。そんな中、自分を看病してくれる、優しくたおやかな手と声の持ち主に癒されて、彼女に言いようのない気持ちを持ち始めます。

 

「ジェシカ」は、どんな姿なんだろう。

 

 

一方、美貌のマシューに欲望を覚えるものの、ジェシカは自分の容姿・出自が気になり、彼の誘いに素直になれません。

 

 

ただ、彼が目が見えない時だけ。病院で。馬車の中で。暗闇のときだけ・・彼の手に身を任せるのです。

 

 

Amazonでの評価は高いのですが、結構好みが別れる作品。結論も賛否両論。

 

あっまーいロマンスではありません。

 

 

ネッチョリしてるかな。今回は、完全ネタバレであらすじ紹介しますので、ネタバレ好みじゃない方はここで、引き返してくださいませ(笑)

 

 

私の好きな一冊なんですよ~

『宵闇の鳥のささやき』の感想とあらすじ(ネタバレ)

 

放蕩伯爵のマシューは、完全に女性不振。結構、根が深いです。原因は、性的虐待。彼が15歳の時、父親の後妻に手をだされてます。

 

といっても、父親が後妻に迎えたのは、彼よりも7歳くらい年上の女性。なので、エロい年上のお姉さんに手ほどきされちゃったって感じなんですよね。

 

 

そこから、彼は「罪悪感」にさいなまれ、どうしようもない欲望に突き動かされる自分を汚れたもの、どうしようもない人間だと思い込み、結果、放蕩三昧。

 

 

この後妻って女も、ひどいことひといこと。彼が若くて「おぼこい」ことをいいことに

酷い言葉を浴びせかけ、手練手管をつかって、欲望の虜にしていきます。

 

 

で、そんな彼なんですが、社交界きっての「放蕩ぶり」。仕事と言えば伯爵の仕事ではなく官能的なエロい絵を描くこと(笑)で、当然、父親の公爵とも仲が悪いわけですわ。

 

 

一方、ジェシカで。彼女の母親は、もともと貴族の愛人。ジェシカを身ごもった段階で、うちすてられ、娼婦に身をおとします。「そういう街」で母親が身をうりながら、金を稼ぐのを当たり前に育ってきます。親を反面教師にしてるので「純潔守ります」路線!

 

 

そんなジェシカですが、とうとうある日孤児になってしまいます。ごみ箱で残飯あさりながら、浮浪児生活。彼女がラッキーなのは、とある老婦人にひろわれコンパニオンとして雇われたこと。その貴族の老婦人が彼女に「読み書き」からなんやら教育して、今の彼女があるわけです。でも、彼女の中では、どうしても母親のような愛人にはなりたくない。自立心旺盛で、生涯独身かしら、看護師職にやりがい感じる、いかにも地味~な女性。

 

この二人が、病院でであって、マシューはジェインの内面のやさしさに触れジェインはマシューに欲望を覚え。普段だったら出会わない二人がであって愛の物語がはじまります(笑)

 

 

 

お互いに、そっと探り合う(笑)のですが、なかなかそうそう上手くはいきません。なんせ、ジェインは「NO!愛人」ですからね。マシューは身分が高いのは一目瞭然だし、自分はさほど容姿に自信もなければ、つりあう人間だとおもってない。

 

 

 

最初の見せ場っていうのがですね、二人が(マシューが目が見えるようになってから改めて)再会する場面。もう~ひどいんですよ。マシュー。あんなに熱く、熱烈に、ジェインを求めておきながら、実際、目がみえるようになったら、ジェインを無視ですよ(笑)

 

想像の中で、美化しちゃったんでしょうね。虫けら、みるみたいですって!!実際、すごい扱いですよ。

 

 

ジェインは大いに傷ついて、もう二度と、彼とは会えないといいつつ・・・・・会っちゃうんです(笑)ストーリーの都合上!

 

 

マシューは、「僕のジェイン」を探しつづけるのですが、あのジェインと、このジェインが同一人物だと気が付くのはいつになるのか!!!

 

 

その後の展開も、切なさ満載。じっとりと湿度多めのネッチョリした感じが、往年の『JUNE』のような「耽美」を連想させます。BLじゃないですよ(笑)

 

 

ということで、後半は読んでのお楽しみでネタバレはここまでにしておきますね。耽美がお好きな方はぜひどうぞ。もうマシューが切ない・・・

 

ステイシー・アブサロム『イシュベルの誕生会』を読んだ感想

ステイシー・アブサロム『イシュベルの誕生会』を読んだ感想

十代の頃、自働車で幼い少女をひき殺してしまったべサニー。彼女の運命は、親友イシュベルの誕生会で大きく狂い始めました。何故べサニーは、誕生日会の帰りに飲酒運転をしてしまったのか。そこには、イシュベルの兄フレイザーへの抑えがたい想いが隠されていました。

べサニーの罪の意識と贖罪の思いが暗く語られ、明るく楽しそうな表紙からは想像しがたいストーリーです。

『イシュベルの誕生会』のあらすじ&感想

世界紛争が起きる地域で看護師として命をかけて仕事をするべサニー。国際救護部隊に所属し、医療に従事してきました。そんな彼女が、炸裂弾で負傷し休養を余儀なくされます。

 

べサニーをよく知る救護部隊の隊長は、傷ついた身体に鞭打つような生活を改めようとしないべサニーに、彼女を静養させるべく、とある裕福な老婦人の個人看護を紹介します。
劣悪な環境に再び赴き、医療に従事するにはまだ回復していない。

 

何らかの使命感を感じさせれば、おそらく彼女も静養するだろう。
彼女の荷物はトランクとわずかばかりのもの。

 

給料さえも、慈善事業へ差出し、自分の幸せとなる総てを遠ざける姿が痛々しい。静養兼、新しい仕事先のイギリスに向かったべサニーは、老婦人ローナの屋敷で思わぬ再会をします。

 

ローナは、かつての彼女の親友イシュベルと親戚でした。彼女がローナの屋敷で、顔を合わせたのは、イシュベルの兄フレイザー。少女の頃から恋い焦がれ、いつか彼と結婚できたら、と夢見た男性。

 

あのべサニーが起こした事故の後、イシュベルとフレイザーとは関係をたっていました。
自分が起こした罪の重さを考えれば、距離を置かれても仕方ないと考えるべサニーですが、再会したフレイザーの敵意に驚かされます。

 

それほど、自分が軽蔑されていたのか。
フレイザーの投げつける言葉は酷いものばかり。

 

看護師なんて、嘘をついて、ローナ伯母に取りいるなんて、どんなたくらみがあるんだ。
アメリカで、数々の男を渡り歩いてきたんだろう。

 

 

何を言われても、どんな誤解をされても、甘んじて受けるヒロイン。すべての誤解と策略を一身に引き受け、読み進める程に悲しさが増していきます。

 

ヒーロー フレイザーの暴言、あてこすり、そして同情と後悔さえもが、べサニーにとって人を殺めてしまった罪の意識の前ではもはや無意味

 

そして、親友イシュベルとの再会でクライマックスに向かいます。

 

イシュベルしか知らなかった真実とは。終盤、べサニーを陥れる策略が明るみにでる下りから、ハッピーエンドへ向かいますが、これがかなり引っぱりますので、短いながらも楽しめる作品です。

どちらかというと泣かせるロマンス。明るく楽しいストーリーでは、ありませんので、ご注意を。テイストとしてはこちらが近いですね→スーザン・フォックス『黒い羊』

 

ダイアナ・パーマー『結婚の代償』<テキサスの恋17>を読んだ感想

ダイアナ・パーマー『結婚の代償』<テキサスの恋17>を読んだ感想

テキサスの恋17作目。ビスケット大好きハート兄弟の次男キャラハン(キャグ)と、ハート家の若き家政婦テスのロマンス。

 

 

特殊部隊の経験ありのキャグは兄弟からも恐れられる気難しい男。豚が主人公の映画(ベイブのこと?)をみてからは、可哀想で豚肉をたべないといった可愛い面も。

初心なテスに愛のレッスンをするキャグ。読んでるこちらが赤面してしまう作品。恥ずかしい~。

 

 

テキサスの恋って何?という方はこちらをどうぞ

 

 

【まとめ】ダイアナ・パーマー作品<テキサスの恋>情報のまとめ

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ダイアナ・パーマー作品<テキサスの恋>シリーズを、より楽しむための情報を集めました。テキサスの恋シリーズって何?と疑問に思った方に簡単に説明しますアメリカテキサ...

 

 

あらすじ&感想<ネタバレ全開>

 

ストレートな物言いと、気難しい性格。ハート家兄弟の中でも、ひときわ付き合いずらい次キャグが今回の主人公。

 

彼がひそかに想いを寄せてる女性は、ハート家の若き家政婦テス。テスは、際立った美人ではありませんが、彼女が喜ぶと内側から輝きが見えるよう。

 

ご機嫌な時には、掃除をしながら歌を口ずさむ可愛い女性。

 

ハート家の他の面々は、テスが大好きで(笑)、ちょっと彼女にいたずらしてからかったり、四男レオはテスをデートに誘いたいって思ったりするくらい。

 

 

でも、次男キャグは、テスのあらさがしばかり。あれこれ、因縁つけてはネチネチいびります。読んだ方はわかると思いますが、かなりのパワハラです。

 

 

 

すべてはテスへの想いがそうさせている(らしい)のですが、しらぬはテスばかり(笑)

 

 

 

キャグから文句を言われ、鋭い目で監視される・・・(こわいですわ~)

 

 

 

「もう、ハート家では家政婦はやってられない。出ていくしかない。
私は、そんなにも嫌われてるのかしら。」

 

 

テスは、キャグに追い詰められてて、ギブアップ。

 

 

テスが荷物をまとめてハート家を後にする寸前、キャグもやりすぎたと思ったか、反省。自分の幼い頃のツライ思い出話をテスに打ち明けます。母親との温かい触れ合いってハート兄弟にはないんですね。

 

 

キャグとテスの距離が、ほんの少し近づいたと思った瞬間・・・

 

 

何故かここから、テスはキャグに恋心を!!えぇっ???いいのか!テス!ああ、あんなに八つ当たりされていたのに、優しくされてキュンして好きなっちゃっていいの?(笑)

 

そこからは、キャグとテスの一進一退の恋愛展開。

 

 

キャグはテスに誕生日プレゼントにペンダントをおくったり、デパートで彼女の服を買いそろえたりと、なかなか不器用ながら頑張るのですが、いかんせん、生来の気難しさがするっと治るわけもなく、テスの想いをかかえてモンモンとし、結局は八つ当たり(笑)

 

 

かつてのフィアンセとの破局や母親からの仕打ちをかかえたキャグの複雑な男心。それをしるのは、ハート家の兄弟だけ。

 

 

そうはいうものの、キャグは八つ当たりしながらも、弟たちのいないところでは、ちゃっかりテスに大人の恋愛のレッスンの手ほどきしてるんですよ。

 

 

もう、どっちなの~好きなの?嫌いなの?

 

二人の気持ちを、弟たちも知ってかしらずか、他のシリーズ展開と同じく結婚へと後押しをします。

 

 

最後の最後まで、辛辣なキャグですが最後にポロリと本音。何故、彼女に辛くあたってしまったのか。

「ぼくは君にふさわしくないと思ったんだ」

 

おいおい。迷惑だな。

 

 

物語の最後、テスはキャグの膝にすわり、彼にビスケットを食べさせています。ビスケット大好き弟達は、幸せいっぱいのキャグとテスを眺め、うらやましそう。不器用なキャグに八つ当たりされ可哀想ではありましたが終わりよければすべて良しということで。

 

突っ込みどころ満載の理不尽なストーリも、なかなか楽しめるロマンスでした。

 

 

◆テキサスの恋の次作は・・◆
第18作目 『トム・ウォーカー』
投資カウンカウンセリング会社経営のトムと、彼の元秘書イリ―ジアのロマンス。
イケてるビジネスマンのトムの、とっても個人的な事情が、二人の仲をややこしくさせてしまってします。