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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

リンダ・ハワード『美しい標的』を読んだ感想

冷酷な誘惑シリーズの二作目。大手企業重役のマックスと、別会社の社長秘書のクレアのロマンス。マックスの勤める会社は、クレアの勤めるブロンソン合金工業の買収を狙っています。どうしても、その特殊な技術を手にいれたい。

 

 

 

ブロンソン合金工業の内部をしるため、社長秘書のクレアに近づきマックスが内部情報を引き出すことになりました。これで、有利に買収を進められる。

 

 

企業買収を背景に、二人のロマンスは進行していくのですが・・・・

 

 

リンダ・ハワードのヒーローらしい自信満々なマックス(笑)に注目の作品です。自分の正体が、クレアにバレても自信満々って、ある意味スゴイいわ~。

 

 

冷酷な誘惑シリーズ

冷酷な誘惑シリーズの二作目の本作品。

シリーズ一作目『流れ星に祈って』では、片思いに悩むヒロイン サラにさりげなく優しくするボスとして登場。その優男ぶりの印象はかなりのものです。
サラ、イケズのロウムやめて、マックスにしちゃいなよ。と思って方は私だけ?

リンダ・ハワード『流れ星に祈って』を読んだ感想

リンダ・ハワード『流れ星に祈って』を読んだ感想

会社役員ロウムと秘書のサラのロマンス。サラは、何年も前から同じ会社のロウムに片思い。偶然、自分の親友ダイアンを会社のレクリエーションに連れていったら、ロウムとダ...

 

 

狙った獲物は外さないヒーロー

今回、ヒーローに科せられた任務(笑)は、ブロンソン合金工業の企業買収の情報収集。
これが、またゲスイ任務で、社長の秘書に近づいて、情報とってこいって言われてます。

 

 

モデル並みの容姿の裏にある、冷酷な性格を社長はよく知っており、社長から特命をうけました。


マックスがいる組織は営利優先の企業集団なのか?

もう、序盤から、クレアから情報引き出すのに、マックスやる気満々。
この発言、みてくださいよ。

必要な情報を引き出すためなら男としての魅力を利用することにも良心の呵責は感じない。
企業と企業の戦いはそういうものだ。
三つ揃いのスーツや会議で紳士的な見かけを装ってはいても、その本質は戦争なのだ。

えー。マジすか。どんだけ自分に自信満々なの(笑)

 

 

何故かばれた後も強引な彼

あでやかなマックスと比較すると、地味な印象がぬぐえないヒロイン クレア。

 

 

どこか男性にしり込みしてしまうバツイチ女性。と、いうのもなにかにつれ頑張ってしまう性格が災いし、前回の結婚生活に失敗。夫婦生活が上手くいかなかったのも、流産したのも、全部、自分のせいだとおもってしまっています。

 

 

 

そんな、ちょっと内気な彼女なので、男っぽい人がそばによってくると、そのトラウマからか、そっと逃げ出す始末。

 

 

これが、マックスからするとたまらないらしいんですよ。今まで、女性に逃げられたことのない(笑)そんな女性は今までいなかった!!と闘争心を掻き立てられます。

 

 

 

でも、そこは企業戦士ですから(一応)、無害を装い、彼女から情報を引き出し、ブロンソン合金工業を手に入れるのが優先・・・なのです。が!!

 

 

マックスは、クレアに夢中になってしまってるので、自分の正体を言いたくてたまらない。人畜無害なんかじゃない。本当の自分を愛してほしい。企業買収をさっさと終わらせて、クレアを手に入れたいと思ったりするのです。

 

 

このあたり、あんた自分の正体がばれたら、クレア、どう思うかって想像しないの?と、問いかけてやりたいですよ。

 

 

結局、クレアは巧みなマックスの誘導にひっかかってしまいます。結局、ブロンソン合金工業は、マックスの務める会社の傘下に。

 

自分が機密を漏らしてしまった罪悪感と、そして好きになってしまったマックスが自分をだましていた事実に打ちのめされたクレアは、ますます男性に心を閉ざしてしまいます。

 

 

見どころは、彼女の信頼をもう一度勝ち得るためにマックスが頑張るところなのですが、それでも彼は、自己中だったりします。(笑)美しすぎるって罪。マックス。あなた、残酷よ。

 

 

とにかく、頑固で強引。自信満々なヒーローが満喫できる作品。

私は再読して、さらにマックスに惚れました。しびれるー。

リンダ・ハワード『流れ星に祈って』を読んだ感想

リンダ・ハワード『流れ星に祈って』を読んだ感想

会社役員ロウムと秘書のサラのロマンス。

 

サラは、何年も前から同じ会社のロウムに片思い。偶然、自分の親友ダイアンを会社のレクリエーションに連れていったら、ロウムとダイアンが惹かれあい結婚。

 

サラの恋は成就することもなく、あっけなく散ってしまいました。

ところが、その後、親友は事故死。

 

サラとロウムは愛する親友であり妻であるダイアンの思い出を分かち合うのですが・・・

 

悲しすぎる片想いロマンス。切なくて、ヒロイン サラが可哀想すぎます。

好みが別れる作品ですので、お手にとる際には、ご注意くださいね。

 

ヤンデレヒーローならぬ、病んでしまってるヒーロー

 

出世街道まっしぐらのロウム。

誰もがうらやむような生活だったのが、一転、妻と息子を事故でなくし運命の歯車が狂ってしまいました。

 

彼の心の傷は計り知れないほど深く、もう、どうしようもない。

 

ハーレクインの展開としては、亡き妻や前妻の設定としてろくでもない性格だったりしますが、今回は違います。ヒロインのサラの親友ダイアンは、明るく朗らかな快活な女性。

 

精力的なロウムと対等にやり合あえるような活発な女性。

喧嘩もはげしいけれど、仲直りは必ずベッドで・・・というような、人もうらやむ夫婦仲。

 

そんな愛妻と愛息子を事故でなくしてしまったロウムの前に、亡き妻の思い出を共有できる女性がいると気がつきます。

 

今回のロマンスのヒロイン サラ。

 

 

サラとダイアンは、全くタイプが違います。とにかく、奉仕的で受け身。意に沿わないことがあっても、ぐっと我慢してしまいます。物静かで、優しい、彼女の性格は「月」のよう。

 

ロウムは、ダイアンと出会うよりも前から、サラが自分に片思いをしてると知らないので、知らず知らずの内にサラを傷つける発言をします。

 

ダイアンとの結婚生活や、自分の女性関係。いらんことしゃべるな、っつーの。

 

 

とにかく、傷ついた自分を受け入れてくれるサラの優しさに触れて、心をいやしていくのですが。

 

が。

 

知らないって本当に罪。

ナイフでサラの心をえぐるような発言をバンバンするわけですよ・・・。読んでいて、正直、つらかったです。

 

ロウムよ、サラの気持ちはわからんか?ずっとずっとずーーーーーーーーーーっと、好きだったんだよ。

 

 

一途なヒロインの気持ちが痛々しくも切ない

 

結局、ロウムはサラに惹かれ、結婚を持ち出すのですが、サラとしては亡き親友の夫と結ばれるのに少しだけ躊躇します。

 

うしろめたい気持ちもあったのでしょうか・・・

ですが、彼がこのまま、一人孤独に溺れ悲しみに浸りきる生活をするのが耐えられない。

サラは、彼との結婚を決めます。なにより、サラは彼を愛してるから。

 

そう、彼を愛してるんですよ。全部。すべて。

 

 

サラは、自分の方が先に、ロウムを好きだったのに、親友と仲たがいすることもなく、自分の気持ちを隠して夫婦と付き合ってきました。そして、彼の息子もかわいがります。

 

それは、彼を愛していたから。彼の奥さんだから。彼の息子だから。

 

もう、超切ないです。そんな、気持ちも知らずロウムは、バンバン彼女を傷つける発言連発です(怒)この設定、好きな人も多いのかしら??私、嫌いじゃないけど、悲しくなってしまって、再読は躊躇しちゃいます。

 

 

 

ロマンス小説的な展開は、ヒーローがお金持ち、イケメン、マッチョ、エリート、甘い囁きで、優しいハグ。などなど、夢のような設定が多いのですが、たまにリンダ・ハワードの作品のヒーローでは、「え?」というくらいびっくり設定のヒーローが登場します。

 

 

この作品のロウムも、ヒーロー設定として素敵か?と言われると、超微妙。

まぁ、素敵なんですけど。びっくり発言や、サラに対する冷たい態度に、目が点ですよ。

 

そんなロウムの仕打ちにも耐え、いえいえ、そんなロウムも愛し、優しく包み込むサラに脱帽。

 

彼女の優しさと愛情に支えられ、これからの人生を前向きに生きていこうと、新たな人生の第一歩を踏み出すロウムの変化に心動かされるロマンス小説です。

自分のサラに対する仕打ちに気づき、後悔で男泣きに泣きぬれてくれ。

 

ヒロインが魅力的なのは、『ダンカンの花嫁』もそうですよね。あれも、ヒーローは微妙な人物設定でした。

 

好みがわかれる作品なので、片思いものがお好きな方は是非どうぞ。

 

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