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デボラ・シモンズ『黒い豹』を読んだ感想

フランス革命後の混乱したパリが舞台。口のきけない厩番アレクサンドルと貴族の身分を隠した伯爵令嬢恋ドミニクのロマンス。

 

 

物語全体は、華やかさはありません。

 

大勢の人間が、ギロチン台に送られ処刑になる時代、身分を隠し、ひっそりと暮らすドミニクは、行方不明の父親を探そうと必死です。

 

そんなときに出会ったのがアレクサンドル。彼はドミニクの窮地を救ってくれました。

 

 

大きな体、しなやかなその動きは、まるで黒い豹

 

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめます

舞台はフランスのパリ。フランス革命が起きて3年後。王政が廃止、共和制になってまもない街は、無法地帯。
伯爵令嬢のドミニクは、身分を偽りガブリエルと名前を変えパリの街に逃げてきました。

貴族だった事実が世間ばれたら、ガブリエルの身も危なくなります。元侍女だった友人テレーズに助けられ、二人で暮らしていました。
生活は苦しいですが、ガブリエルは行方不明の父親捜しをあきらめきれません。
しかし、現実は、父親の名前を聞いて回るだけでも身に危険が迫ります。どうにか、力になってくれる人はいないものか。

「以前、お世話になっていた先のご主人様を探しています」

 

ガブリエルは、嘘を交え、ルネと名乗る反革命運動の青年に、父親を探す手がかりをもらうよう、頼みます。
パリでのつらい日々にもなれつつある頃、ガブリルは街で暴漢に襲われてしましました。

 

 

そこで、助けてくれたのは、ものすごい背の高い男。ガブリエルは見知らぬ彼を「豹」のようだ、と感じます。お礼をいっても、返事はなく、不愛想な態度な彼に苛立ちをかくせませんでした。

 

 

ガブリエルを助けた男は、アレクサンドルという男。ガブリエルの元侍女テレーズの叔父さんが経営しているボンシェ亭の厩番です。素敵な彼ですが、口がきけないらしく、皆から“だんまり牛”と呼ばれて、馬鹿にされています。

 

心優しいガブリエルは自分の態度を振り返り、反省。
アレクサンドルに会って、謝りたい。

けれど、お礼を言っても謝罪をしても、彼からは反応はありません。アレクサンドルの心の中が全く読めません。
ガブリエルは、偶然、街で行われた処刑を目にします。処刑のおぞましい景色と、興奮した群衆に、恐怖と衝撃をうけたガブリエル。

 

 

自分も父親も、ギロチンにかけられるかもしれない。ここで、涙を見せてしまったら、自分が貴族だと疑われてしまう。
なんとか、その場を離れたガブリエルは、厩から出てくるアレクサンドルと出くわします。こらえきれず、彼女は、アレクサンドルの胸の中で、涙が枯れるまですすり泣きました。
そして、彼は、優しくガブリエルの顔にかかった髪をはらった後、情熱的なキスをしました。

 

 

 

感想です

ドミニクことガブリエルの父親捜しのキーマンは黒い豹を名乗る人物。どうやら不当に拘束されている貴族たちが、ギロチン台に送られるのを、阻止するため、影で活躍してる人物らしい。

 

 

 

「黒い豹」の正体はバレバレで(笑)、ガブちゃんとアレクサンドルは二人がお互いに秘密を持ちながら、急速に惹かれていきます。
ガブリエルは、純粋でまっすぐな性格。暗く辛いアレクサンドルの生活に笑顔をもたらしてくれる存在で、いくら庶民にまぎれていても、お育ちの良さはかくしきれません。

 

 

アレクサンドルは、彼女に惹かれながらも、警戒しています。掃きだめのようなこの街に、なぜ彼女がいるのか。彼女は密告者じゃないのか?

 

 

ちょっと気になったのは、ガブリエルの生活が成立しているのは元侍女のテレーズが、生活の苦しさを引き受けているから。もうちょっと、テレーズの助言に聞く耳もたないかね、と感じました。

 

 

お嬢様は、忠告をガン無視ですよ(笑)この辺り、鼻につく人がいるかもしれません。

 

 

 

ストーリーは進み、アレクサンドルとガブリエルは、厩番とお針子として結婚するのですが、ガブリエルからしたら、彼はまるで王子様みたい!と目がハート

 

あばたもエクボ?いえいえ、なかなかいい線いってるんです。お嬢様は、いいものに囲まれて育ってきてるので、見る目があるんです。

 

 

黒い豹の正体は、内緒にしておきますね。内緒になってないか。

 

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