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ダイアナ・パーマー『この恋、絶体絶命!』<テキサス探偵物語1>の感想

アメリカのテキサス州南東部の街、ヒューストンにある私立探偵社の職員が登場人物の三部作。

 

もともと、ハーレクインシルエットデザイアから1993年に発行され、その後、1999年作家シリーズで再販。 一作品一冊で発行されていましたが、2015年1月三作品を一冊にまとめ、『テキサス探偵物語』として再々版となりました。電子書籍化もうれしいですね。

※中古で書籍を手に入れる時に、ご注意ください。

 

 

今回は、1作目、私立探偵所長デインと秘書テスのロマンスを紹介します。単なる所長と秘書を超えた親しい間柄です。孤独な少年時代を過ごし、ひねくれてしまった挙句、ちょっと痛い性格になってしまった所長。

 

彼の「愛の叫び」に注目の作品です。

 

※テキサス探偵物語は、テキサスの恋シリーズ10『夢からさめたら』と、登場人物がかぶるため、こちらのシリーズを先によむことをおすすめします。

 

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序盤のあらすじを簡単にまとめました

ヒューストンのとある私立探偵事務所。デインは、秘書テスに悩んでいました。テスは「探偵」をやりたいらしい。探偵は、時には危険を伴う仕事。デインは彼女にさせたくありません。

 

 

二人は単なる、所長と秘書の関係ではなく、もう少し家族に近い存在です。数年前、デインの母親とテスの父親が、再婚する予定でしたが、親たちは結婚を目前に事故死。義理の兄妹になる関係でした。

 

テスと初めて会った時、一目でテスに心を動かされていましたが、デインは結婚していました。妻とは冷え切った関係とはいえ、自分は既婚者。年の差も気になる。彼女への気持ちは、そのまま気がつかないふりをしました。

 

 

その後、テキサス騎馬隊に所属していたデインは、仕事で怪我を負い、人生のどん底。怪我は後遺症がのこる恐れがある。おそらく、仕事を続けられない。そして、妻には逃げられてしまいました。失意に沈むデインを、テスは優しく接し、世話をします。

 

 

かつて、デインの母親は、夫の面影を色濃くのこしたデインに冷たく接していました。夫に捨てられた事実を、デインを見るたび思い出すのか、彼を全く構うことなく生活しており、母親の冷たい態度にデインは深く傷ついていました。

 

 

テスは純真で心優しい女性。怪我をしたデインを明るく励まし、母親さえ与えてくれなかった優しさをデインに注いでくれました。デインの心は複雑です。

 

 

うれしく思い、テスを好ましく思う一方、不安にさいなまれます。母親からは冷たくされ、妻には逃げられ、女は信用ならない。デインは彼女の好意を、素直に受け止められず、ついに「強引に迫って」しまいました。

 

 

男性に不慣れなテスはデインのあからさまな欲望に怯え、いまだにデインが近寄るとびくつく始末。あの日から、テスとデインは小康状態。

 

デインにとって、テスは大切な存在には変わりない。ましてや、探偵なんて危険なことは絶対にさせられない。

 

そんなとき、テスが偶然、麻薬の取引現場を目撃していまいます。彼女に危険が迫っている、なんとかしなくては!

 

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感想です

 

ヒーローのデインが、何しろ痛い性格。テキサス騎馬隊に所属するくらいなので、仕事も有能。容姿も悪くない。にもかかわらず、幼少のトラウマか、何しろひねくれてしまってます。

 

淡い恋心をいだいたテスは惜しみない優しさをデインに注ぎます。心優しい彼女と、ささくれだったデインの気持ちが寄りそっていく経緯は、純粋にいい話です。が、後にデインは大失敗。

 

 

「近頃の若い子たちは、経験が早いから」(おいおい)きっとテスも経験があるんだろう、と想像し、強引に迫ってしまいます。

 

 

後日、その時の言い訳(?)として、「俺は遅咲き(?)だったから」「あの日、きみにああしたのは・・・あれしか方法をしらなかったんだ」

 

 

テスは、早咲きで、自分は遅咲き?の理由に、苦笑がもれます。それはないでしょ。

 

 

本人も、その告白が恥ずかしかったのか、テスを避けはじめます。シャイな奴なのか横暴なのか判断がしにくい性格。もう本当にめんどくさい複雑な性格です。

 

 

その後、テスがピンチになるまで、愛の告白は出来ずじまい。

デインの心の傷をいたわり、少しずつ心を開いてくれるのを待つかのごとく、テスは一途に彼を思い続けます。終盤、テスがピンチになり、思わずデインが愛の告白

 

 

「おれは君を愛してる」デインはひとことひとことはっきりと、力を込めていった。真っ黒な瞳が熱く燃えている。「愛しているんだ!」

 

 

 

私にはドップラー効果つきで愛の告白が聞こえました(笑)ハッピーエンド後にも、ヒロインかまってもらえないとすねちゃうデイン。

 

彼の私立探偵事務所は、本当に経営大丈夫なのか、と心配になるくらいのヒーローですが、仕事では凄腕らしいですよ。

 

 

 

『テキサス探偵物語』には、3作品、総てが収録されています。

  • 1作目『この恋、絶体絶命!』
  • 2作目『この恋、揺れて…』
  • 3作目『この恋、勝負あり?』

 

 

 

テキサス探偵物語の次回作は・・・

ハーバード大学卒、元FBI捜査官のニック。高校時代の淡い恋心がよみがえり、嫉妬にさいなまれた彼の鬼畜ぶりに注目の作品です。やばいですよ。

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