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ダイアナ・パーマー『祝福のシャンパン』<テキサスの恋2>を読んだ感想

テキサスの恋シリーズ2作目。若き青年実業家 バレンジャー兄弟の兄ジャスティンと、ジェイコブズビルの名家の娘シェルビーのロマンスです。

 

 

 

二人はかつて婚約をしていた仲。婚約を解消したものの、お互いを忘れられず6年という月日が経ちました。

 

 

愛し合ったはずの二人が、何故恋しくおもいながらも別れてしまったのか。憎しみと愛情に揺れる二人の恋心に注目の作品です。

前作までの簡単なあらすじ

バレンジャー兄弟はジェイコブズビルで飼育場を経営しています。
弟カルフーンは、紆余曲折を経てバレンジャー兄弟の妹分アビーとゴールインしました。

●過去記事●
バレンジャー兄弟
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ジェイコブズビルの名家が破産。裕福な暮らしが一転したヒロイン

ジェイコブズビルの名家 ジェイコブズ家がついに破産。先代の父親が財政を圧迫し、父親亡き後、なんとか立て直そうと頑張りますが、牧場だけでなく豪華な屋敷さえも競売かけられる始末。ヒロイン ジェルビ―・ジェイコブズは住む家を離れ、自立を余儀なくされました。

 

 

 

唯一頼れる兄のタイラーは、借金をかえすためアリゾナへ。かつては牧場主だったのに、人に使われる兄。自分たちの兄妹の状況に、シェルビーは、心細く感じていました。

 

 

 
そこに元婚約者ジャスティンが登場。シェルビーの間借りしている物置小屋のような部屋を一瞥します。彼女の質素な暮らしを目の当たりにしたジャスティンは、シェルビーに思わぬ申し出をします。

 

 

 
「しばらくぼくのところで暮らしたらいい」
シェルビーは断ります。なぜ、そんな申し出をするのかしら。

 

 

 
「もし、噂が気になるなら、結婚すればいい」

 

 

 

 

私を憎んでいるはずのジャスティンが、何故、結婚の申し出をするのかしら。彼がもし、本気で望んでいるなら・・・

 

 

愚かだと思いながらも、シェルビーはジャスティンとの結婚を承諾しました。

 

 

 

愛と憎しみの二人の過去

かつて愛し合って婚約までした二人。当時、バレンジャー兄弟は現在のように裕福ではなく、野心はあるけれど、財産はないといった状態。一方、シェルビーのジェイコブズ家は裕福な名家。

 

 

 
彼女の父親は表面的には娘との婚約をゆるしましたが、実のところジャスティンを認めていませんでした。有名な名家が庶民の婿なんて認めるか!

 

 

 

 

そんな父親は、自分がジャスティンからも恨まれず、二人を別れさせる方法を思いつきます。

 

 

 

 

シェルビーが、裕福な別の男と二股をかけている。だから、君との結婚は許すことはできない、というでっちあげです。小さな田舎町なので、波風立てたくないという父親の、なんとも自分勝手な策略。毒親ですね。

 

 

シェルビーは最初こそ抵抗しますが、ついに、ありもしない話を真実のようにジャスティンに思わせます。もし、協力しなければ、「バレンジャー兄弟を追い詰めてやる」と父親から脅されたからです。
父親の策略で、シェルビーとジャスティンは婚約は解消。
そして六年が過ぎ、二人の立場は逆転。皮肉な運命が二人を襲います。

 

 

何年経っても忘れられない、二人とも。

一作目は、明るいノリのロマンスでしたが、こちらは一転して深刻な状況から話はスタートします。寡黙で近寄りがたい兄のジャスティン。

 

 

 
元婚約者のシェルビーへの想いは、色褪せることなく彼の中で生きているのに、あまりに傷ついたことで、シェルビーの言葉を信じられません。

 

 

 

シェルビーは、すでに父親も亡くなり時効だと思ってるので、彼女が、かつての経緯を語るのですが、嘘だと一蹴するジャスティン。

 

 

 

じゃあ、そんなウソつき女なんか忘れてしまえばいいのに、シェルビーが経済的に困窮しているのも見過ごせない彼。そして、結婚はする(でも寝室は別)。オイオイ、どっちなの?(笑)

 

 

愛と憎しみは紙一重とはまさにこのこと。
ヒロインに対し、ツンツンしますが、これは過去が過去なのでやむなし、と思える範疇で、彼の傷ついた心を思えば、心中お察しします。

 

 

最終的には、シェルビーみたいな美しく洗練された女性が自分のような男を選ぶはずがない、という自己卑下が根底にあることに気づき、ハッピーエンド。お互い、六年も思い続けていたなんて。
禁欲ヒーローですね!今後のシリーズ作品の中で、ちょくちょく彼らの幸せな暮らしぶりが垣間見れます。本当によかった。

◆テキサスの恋の次作は・・・
第三作目は、シェルビーの兄 タイラーが主人公です。
名家出身の男性が、自らの故郷ジェイコブズビルを離れ、新天地で頑張る姿が楽しめます。

 

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