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ジャクリーン・バード『天使と悪魔の結婚』を読んだ感想

実業家アントンと海洋考古学者のエミリーのロマンス。

 

亡くなった姉の復讐のために結婚を決めたヒーロー。
復讐のはずが、素直で気立ての良いヒロインに入れ込んでしまいます。

強引・傲慢なメロメロヒーローの振り回されっぷりが楽しめるハーレクイン作品。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

エミリーは、一族が主催したパーティーで実業家アントンと知り合います。
彼は、国際的な企業買収で巨万の富をきずいた天才実業家。華麗なる女性遍歴をもつ男性。
暗く危険な雰囲気をもつアントンに一目で惹かれます。
 

 
一方、アントンはフェアファクス一族への復讐のため、パーティーに参加していました。
姉を自殺に追いやった男。
チャールズ・フェアファクス。
いかにも良家の子女のエミリーをみて、アントンはあるアイディアを思いつきます。
チャールズの娘、エミリーと結婚するのは、どうだろうか。
 

 
エミリーの家族に関する秘密を利用して、彼女をうまく操ってみせる。

 

 

 

 

感想です<ネタバレあり>

アントンは短絡的な性格で、エミリーは楽天的な性格。二人の性格の違いが巻き起こすトラブルが笑えます。
そもそも、アントンの目的は復讐。イギリスの名家フェアファクス一族へ復讐しようと、彼らの所有している会社の敵対買収を目論むのですが、堅実な経営をしているフェアファクスの会社は隙がありません。
 

 
そこで、思いついたのがエミリーとの結婚。方向転換が早い。
 

 
復讐の強い思いがあったのにもかかわらず、エミリーが思いのほかいい子だったので、プロポーズの段階から甘い結婚生活を思い描きドキワク。
彼女のベッドですやすや寝ている姿をみると、「彼女の父親の所業は胸に秘めておくか」と、早くも方針転換。

 

 
おーい、復讐は?

 

 

その後も、何故かエミリーと、ちょっとした諍いがあった時に、父親への恨みを暴露。方針転換の転換(笑)しかも簡単にばらすのね。
エミリーも、愛していたアントンの心のうちを知り、悲嘆にくれますが、なかなかしたたかです。愛されていないなら、離婚したいと申し出ますが、そんな申し出を、エミリーラブのアントンが許すはずもありません。
 

 
彼は、復讐は建前で、エミリーを愛しているから手放したくない。
アントンはすでにフェアファクス一族の会社にかなりの金額を投資をしていました。
 

 
もし、彼女が、自分と離婚をするなら、フェアファクスへの投資を一気に引き上げてやるとアントンはエミリーを脅します。手段を選びません。このあたりは強引。
離婚をしたら、一族の会社が危機に陥る。
かといって、愛されていないアントンとは結婚生活を送りたくないエミリー。
 

 
華麗なる女性遍歴なアントンはきっと浮気をするはず。
そうだ、慰謝料請求すればいい←ナイスアイディア
そして、これが最後になるのだから、彼との旅行を謳歌しよう←前向き
現実的なエミリーに個人的に好感度アップです。
 

 
一方、アントンは迷走中。
ニューヨークでエミリーが所在がわからなくなったと聞き、大慌て。エミリーは慣れないニューヨークで迷子になり、警官に助けを求めます。
大切な商談をフイにして、黒いフェラーリを警察にのりつけるアントン。

「確かに私の妻です。ご面倒おかけしました」

迷子救出。
 

 
さらに海洋考古学者のエミリーが、ベネゼエラ海域で調査を始めた時期に、ハリケーンがくるという情報が。
政府に交渉して、海軍を出動させ、救出。(海軍?!)
 

 

「どうしてほかの女性のように宝石や洋服や贅沢な暮らしに満足できないんだ?」
「君を愛しているせいで、いつか僕は破産させられ、命まで縮めてしまう」

メロメロありきで読み進められるので安心して(?)読み進められる作品です。
おもしろいなぁ、ハーレクイン。こういう面白い作品があるので、やめられません。