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ダイアナ・パーマー『恋の計算いたします』<テキサスの恋12>を読んだ感想

テキサスの恋12作目。有名なカウガール ジェーンと、コンピューター会社バツイチ社長のトッドのロマンス。

 

珍しく女性側が牧場主。牧場の経営は思わしくなく、しかもヒロインはは交通事故にあい身体を痛めている様子。自分の正体を隠しトッドは”経理係”として、牧場へ赴きます。

体育会系の女性と、数字に強い理系男性(?)の明るいロマンス。シリーズの中でも、私の超お気に入り作品です。

 

⇒恋の計算いたします (ハーレクインSP文庫)

 

 

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アメリカのテキサス州。ジェイコブズビルという架空の町を中心にしたロマンスのシリーズです。くわしくはこちらをどうぞ。

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序盤のあらすじ

コンピューター会社社長のトッドは最近ビクトリアに越してきたばかり。ジェイコブズビルで開催されているロデオ大会に娘チェリーが出場します。

 

トッドは、アリーナで娘を応援していました。元妻から激しい離婚闘争の末かちとったチェリーの親権。愛娘を目いれても痛くない程かわいがるトッドに、ある声が聞こえます。

 

 

「かわいそうに」
「ターンのたびに堅くなっちゃうのね。みたでしょう?残念だけど、あれじゃこの先も上位には入れないわ。度胸がないのよ」

 

 

偉そうな女の口調に怒りが抑えられない。娘を批評した女性は背の高いブロンドの美女。

 

 

「チェリーのような子供にまで批判するなんて、いったい何様のつもりだ?」
「ロデオに出てるカウボーイの女か?」

トッドのが目にした、背の高いブロンドの美女は、伝説的なカウガール ジェーン。
ジェーンは、まさかの赤の他人からこんな事はいわれるとは!あまりに驚き言葉がでず、ただ相手の顔を見るばかりでした。

 

感想

黙っていればバービー人形。勝気さと初心さが同居するカウガールのジェーンが今回のヒロイン。

 

そんな彼女と、コンピュータ会社の社長トッドのロマンスは、ジェイコブズビルのジェーンの牧場で繰り広げられます。

ジェーンとトッドは、トッドの娘チェリーの出場するロデオ大会で出会いました。彼女は交通事故で、ロデオの競技から引退を余儀なくされますが、その道では知る人ぞ知るバレルレースの一人者。

 

トッドは、ジェーンの正体を知り、辛辣な言葉で彼女を傷つけてことを謝りにいきました。ジェーンと少し話をする間に、彼女が交通事故の後遺症で今現在も身体を痛めており、さらに彼女の牧場で、経理係を募集していると知ります。

 

トッドは娘と二人で久々の休暇を満喫する予定。この先の予定もない。ちょうどいい!!交渉上手のトッドは、自らの正体を隠し「会計係」へ名乗りをあげ、娘への指導をジェーンに取り付けました。

 

ジェーンを傷つけてしまった少しばかりの償いと、娘への指導。まさに一石二鳥。ジェーンはトッドの正体をしらないので、まっすぐな性格で彼にぶつかっていきます。

 

 

同じ牧場での生活では、ちょっとした言い争いも。
「このじゃじゃ馬!」とトッドが言えば、負けじとジェーンもトッドに向かい「ぶた!」

ぶた?この僕が???(マジで?の驚き)

富と権力を手にいれたトッドに向かって、そんな風に口を利く女性はいません。彼にとっては、ジェーンとても新鮮。身体のハンディキャップを物ともしない不屈の精神に魅力を感じます。

 

 

トッドは、テキサスの恋シリーズのヒーローではかなり異色な設定。高卒で、自分の実力とセンスを頼りに一代で富を築き上げた野心家の男性です。

 

そんな彼が、陰になり日向になりジェーンを救おうとする姿には、グッとくるのですよ。まず、彼女の牧場の立て直しの計画をたて、資金の調達。彼女が雨風しのげるように、つらく苦しい生活を送らずにすむよう、余すところなく彼の力を発揮。そして、日常では痛む身体を心配し、それとなく彼女を支える優しさ。

 

初心なジェーンも、彼の魅力に気づきはじめ、ぎこちなくも彼を愛し始めます。なんとなくいい感じだったのですが、元妻の登場で、ついにトッドの正体はジェーンばれて、大激怒。

 

怒ってはいるものの、本当はトッドが自分をだましていた事実に傷つくジェーン。彼みたいな魅力的で大金持ち男性で、自分みたいな田舎娘に目を向けるはずなんてないわ、としょんぼり考えてみたり、

 

かと思えば、正体を隠された怒りにかられ、トッドのことを「血も涙もない金髪野郎」といってみたりと、揺れる心を隠せません。

 

 

(是非とも「ぶた」+「金髪野郎」をたして「金髪ぶた野郎」にしてほしい)

 

勝気な女性の揺れる乙女心が、かわいらしい。娘チェリーの機転で、二人はめでたく結ばれ一件落着。なんど再読しても明るい後味のロマンス。ダイアナ・パーマーの魅力が、ぎゅっとつまった一作です。