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リサ・クレイパス『壁の花の聖夜 』を読んだ感想

リサクレイパス 壁の花シリーズのスピンオフ作品を紹介します。壁の花メンバー アメリカ人姉妹のリリアンとデイジーの兄レイフがヒーロー。レイフのお相手は、コンパニオンのハンナです。

 

壁の花メンバーの結婚生活がエピソードで織り交ぜられています。エピソードもほほえましく、さらっと読み進められる一冊です。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめます

リリアンはイギリス屈指の名門ウェストクリフ伯爵と結婚し、デイジーは、父親の右腕の青年実業家マシューと結婚。

 
次々と、自分たちの想い通りにことが進み、ほくほくのボウマン夫妻ですが、その野心はとどまりませんでした。
今回、夫妻が目を付けたのは長兄のレイフ。なんとか、レイフを貴族と結婚させられないか、と考えます。12月のある日、壁の花メンバーは、ウェストクリフ伯爵の領地「ストーニー・クロス・パーク」で、リリアンの兄レイフについて話をしていました。

 

 

ボウマン夫妻は、レイフをブランフォード家の娘「レディー・ナタリー」と結婚させようとしています。美しい箱入り娘の、素晴らしい評判の持ち主です。

 
リリアンは、兄に幸せになってもらいたいと、壁の花メンバーに話します。兄妹5人で、一番孤独で両親に理不尽な要求を突き付けられてきたレイフ。レイフが、父親に反発するのも仕方ない、とリリアンは感じていました。

 
そこへ、兄から二週間後にストーニー・クロスパークへ到着する連絡が入りました。
そこで、壁の花メンバーからあるアイディアがでます。

「レディー・ナタリーをよく知っている人から、彼女の情報をもらえないかしら?」

壁の花メンバーは、レディー・ナタリーのコンパニオン(話し相手)を、自分たちのお茶会に招待し、情報をもらおうと計画しました。

 

一方、レディー・ナタリーのコンパニオンのハンナは、この結婚話に大反対。ナタリーにはもっと相応しい貴族の男性がいるはず、と思っています。

 

 

ところが、ナタリーの父ブランフォード卿の心の内を知り、ハンナは少し心が揺らぎます。自分が亡きあと、妻とナタリーの面倒をみられるほどの財力がある男性で、かつウェストクリフ伯爵と縁続きになるのなら、貴族が相手ではなくても構わない。血筋や育ちが今ほど重要視されない時代になるはずだ、と。

 
しぶしぶ、ブランフォード卿のいいつけに従い、リリアンのお茶会の招待をうけ、ストーニー・クロス・パークへ向かいました。そこで、ハンナが出会ったのは、なんとレイフ本人。

 
過剰すぎる男くささ、無礼ともいえる発言や言動に居心地の悪さを感じる程です。

 

 
一方、レイフ本人は、出会った目の前の女性に驚きました。妹のお節介で開催されることになったお茶会。

 
てっきり、年配の口うるさい女性が来ると思っていたのに。さっさと情報を引き出しておかえり願おうと、思っていた気持ちが、にわかに変わります。

 
お茶会でのハンナとレイフは一触即発。どうみてもソリがありません。

 
ハンナに対して失礼ともいえるレイフの態度や発言に、リリアンは心配します。
ハンナはレディー・ナタリーに、きっと辛辣な報告をするに違いないわ。

「たいした理由もないのに、あんなふうに二人の人間が敵意で反目し合うなんてところなんて見たことある?」

ハンナとレイフの出会いは、誰かさんとよく似てる。リリアン以外の壁の花メンバーは顔を見合わせて笑いました

 

感想です

壁の花メンバー後日談で、話を膨らませていますが、ハンナとレイフのロマンスストーリーはシンプルです。壁の花メンバーの夫婦のイチャイチャするエピソードがはいりますが、うざいか、楽しめるかはシリーズに対する思いれの違いかな、と感じます。

 

 

全般的にクリスマスらしい演出と、笑えるエピソードがきいてます。リリアン父 家族の反対を押し切り、カツラを着用するくだりなんかは爆笑。ちょっとでも見栄をはりたい、成金父の可愛い部分がかいまみれますよ。

 

 
子供のいたずらで、ツリーの上にアレがのっかっちゃいます。

 

 

 

ハンナは前半堅苦しい印象です。がみがみ、レイフとナタリーの結婚に反対するのは、嫉妬ですかね。当のレディー・ナタリーは、要領よく立ちまわる女性なので、彼女の不自然さが目立ちます。和やかなクリスマス準備が進むにつれ、だんだんと心優しい彼女の性格が全面にでてきて、ハンナの印象も変わってきます。

 

 

壁の花シリーズ+αといった位置づけの作品なので、シリーズがお好きな方は、是非どうぞ。

 

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