リサ・マリー・ライス『愛は弾丸のように』を読んだ感想

翻訳会社経営のニコールと警備会社経営のサムのロマンス。

 

 

通路をはさんだ向かいに会社を構える二人。美しき美女ニコールにメロメロな元SEALのサムが熱烈ウォンチューのお約束の展開。

 

ホットなシーンに定評のあるリサマリらしい作品ですが、今回は他のシリーズと比べるとヤヤ大人しい印象も。(十分、満足しましたけど…笑)

 

 

リサマリ初心者なら、ミッドナイトシリーズよりも、こちらの方をおすすめします。

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『愛は弾丸のように』を読んだ感想

 

ミッドナイトシリーズで有名なリサマリですが、ちょっと苦手だわーっていう声もちらほらききますね。なんていうか、ホットすぎるんでしょうか。

 

私は、好きなんですが(面白いし)、よく考えてみると、ヒーローがウザ系ですよね。好意的受け止めるなら過保護系?

 

全般的にロマンチックな雰囲気でもないし、なんで、ヒーローとヒロインが惹かれたのか、っていう伏線も少ない。

 

 

もう、ビビビーーーーンってきちゃったよ(下半身に)、っていう一言につきちゃってるからでしょうか。

 

 

でも、この作品『愛は弾丸のように』は、がっつりページ数ある作品。

 

 

ヒーローの想いやヒロインの葛藤などにも触れられているので、持ち味はそのままで普通のロマンス(失礼)小説よりになってるのではないかな、というのが率直な感想でございます。

 

ちょっと心配性(?)なヒーローはニセ湾岸労働者

 

ヒーロー サムは、立派な警備会社を経営するナイスガイ。元SERALで屈強な身体、そして健全かつ強靭な精神の持ち主。

彼が一目ぼれしたのは、翻訳会社経営のニコールなんですが、サムはなかなか彼女に声をかける事ができません。

 

おとり捜査で、湾岸労働者に成りすまして、悪の輩をやっつけようとしてたから。

 

 

風呂もはいらず、髪も切らず、ひげもボウボウ。薄汚いTシャツとジーンズが定番。何しろ、役になり切らないといけませんからね。

 

そんな危険な匂いをプンプンさせてる大男が、ふれれば折れてしまうようなたおやかな美女に声をかけられるはずないじゃないですか(笑)本人もわかってます。

 

 

でも、この任務が終わるまで、と思いつつ、自分の会社が入居してるビルあたりになると「ニコールいないかな」とサムは、キョロキョロしちゃうんです(笑)

 

語学堪能なヒロインは見た目ほど幸せではない生活

一方、ヒロイン ニコールは、自分の会社が入居してるビルにうろつく、危険な男に警戒マックスです(笑)でも、そんなゴロツキを気ににしてられません。なんといってもニコールは忙しい。

 

 

病床の父親の看病、父親の治療費の工面、翻訳会社の仕事(もちろん営業から翻訳すべて)など、彼女の生活はギリギリでまわってます。

 

 

当然、誰もが夢見るような美女なので、男性からの声掛けも多いのですが、彼女の暮らしぶりをしると、さーーーーっとフェイドアウトしていく始末。特に、病床の父親がネックになっているよう。

 

 

カッコイイしゃれたオフィスに会社を構えているのも、経営が火の車なのを隠すため。経営が危ないとわかってる会社に仕事はださないから、なんとかして、取り繕ってでも会社を軌道に乗せないと、と必死の気持ちです。

 

 

そんなニコール。大切なお客様から指定の時間までにオフィスに電話がかかってくることになっている時、会社のドアのかぎを紛失。鞄の中身をひっくり返しても、鍵がない。
取引先からの電話にでれないと、仕事がうけられない。
お金の工面をどうしよう、これからどうしたらいいんだろう。

 

 

と、自分のオフィスのドアの前で途方にくれている時に、ニセ湾岸労働者が登場です(笑)

 

 

ちょちょいのチョイで、鍵くらい開けられちゃうサムは、二コールが困り果ててるのをみて、自分の姿がみっともないのを承知で声をかけます。

 

さらに、鍵を開ける対価もちゃっかりとニコールに!

 

 

「鍵を開ける対価としてに、俺と一緒に食事をしてほしい」

やるね、さすがやり手ビジネスマン。

 

ヒロインとヒーローの想いが切なく語られる初デート

 

背に腹が変えられないニコールは、うさんくさい要望のサムに鍵を開けてもらうことをお願いします。

そこで初めて、目の前のゴロツキが優良会社の経営者だと知り、びっくり。

 

 

さらに食事デートの時に、彼がこぎれいな姿に変身し(おとり捜査が一件落着したので散髪屋にいったらしい)、いかにも成功をしてるビジネスマンになっており目がハート。

 

 

でも、そこで葛藤するんですよね。
自分の現実と…。とても恋愛できる立場じゃないわ。
尊敬してる父親は余命いくばくもない。そして家計は火の車。
いつまで続くかわからない、いろいろな意味で大変な介護の生活。それでも、愛する父親に少しでも長生きしてほしいという気持ち。

 

 

すごーく正直にサムに伝え、そしてサム側も自分の孤独な生い立ちをニコールに話します。もう、このあたり、グッときます。

 

 

見た目の美しさだけでなく、彼女のそんな部分も惹かれる。
そして、そんな自分がニコールに惹かれるということ、気にかけているということを許してほしい、と彼女に伝えるサムは素敵です。

 

 

いいから、オレについてこい、っていう感じじゃないヒーロー。今回は、ちゃんと喋れてますヨ(笑)

 

 

中盤あたりから、ニコールが謎の男に襲撃され、彼女と父親をサムが守り抜くというストーリーにシフトしていきます。お約束ですけどね。

 

終盤のホットなシーン描写も、斬新で、さっすがーーー。っって感じでした。

リサマリ初めての方でも楽しめる作品です。ぜひどうぞ。