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リサ・マリーライス『闇を駆けぬけて』を読んだ感想

殺人事件の重要証人となってしまったジュリア。
証拠を隠滅するため、犯人のマフィアのボスは、彼女の首に懸賞金をかけました。国中の暗殺者が彼女を狙っています。
そんな彼女を守るのは元特殊部隊の寡黙な牧場主のクーパー。

忍び寄る暗殺者と、恐怖におびえるジュリア。彼女が唯一恐怖を忘れ、熱くなるのはクーパーとの抱擁。リサマリーライスらしい過保護系ヒーローのムンムンした男くささを味わえる一冊です。
一冊で、完結するので読みやすく、リサマリ初挑戦の方でも楽しめる作品。

私のお気に入りの一冊です。

序盤のあらすじを簡単にまとめました

舞台は、アメリカ アイダホ州。

 

殺人事件の現場を目撃したジュリアはマフィアのボスから命を狙われています。
身の危険が迫っているため、連邦保安官が用意をした「別人」になりきり、身を隠すことになりました。
ジュリアは都会育ちの帰国子女。両親を亡くした現在、ボストンで雑誌の編集者として活躍。洗練された都会の女性として生活をしていました。
ところが、用意された別人「サリー」は、田舎出身のさえない小学校教師。海外さえもいったこともない、という設定です。おしゃれもへったくれもない洋服。

自慢の赤毛を、なくなく茶色に染め「サリー」になり切ります。
ボストンでの生活からできるだけ想像もつかない場所に逃げるしかない。
それしか、生き延びる術がないからです。

 
サリーが身を隠しているアイダホ州シンプソンの町は、総ての人が顔見知り。
おしゃれなカフェもなく、スーパーもない。本屋さえもない街で、
ウィンドウショッピングなんて、夢のまた夢の、なんとも寂しい田舎町です。
ジュリアは、「サリー」の身の上を嘆き、自分の置かれた状況を悲観的に感じます。

 

 

誰とも親しくできない。
早く家に帰りたい。

 

 

そんな状況で、とある男性と知り合います。

シンプソンの牧場主クーパーです。ジュリアは、クーパーを自分を殺しに来た暗殺者と勘違い。

 

 

「片田舎」にはそぐわない危険な匂いのする男性のクーパー。彼は元特殊部隊所属の男性で、もともとはシンプソン出身。父親が亡くなり、牧場の後を継ぐため、シンプソンに戻ってきました。

 
一方、クーパーもシンプソンに現れた小学校教師に一目で惹かれます。彼は妻と離婚後、孤独な日々を過ごしていました。
正体を隠すジュリアことサリーと、寡黙な牧場主クーパー。二人が惹かれあうには時間は必要ありませんでした。

感想です

ヒーローの設定が元特殊部隊 SEALs で、牧場主。
私にとっては、ホイップとカスタードが両方はいってるダブルシュークリームのような、おいしい設定の作品。

 
ヒーローは寡黙ながらも、熱烈にジュリアを愛し、暗殺者に狙われる彼女を力強く守り抜きます。

 

充分すぎる程の熱烈ハグ。

 

 
熱烈ホットロマンス以外にも、孤独なヒロイン ジュリアの心の変化も見どころの一つ。
シンプソンの片田舎の不便さを嘆いていた最初の頃。

 

彼女はボストンに帰りたいばっかりでした。
クーパーとの関係が始まり、シンプソンの街の人との交流が深まります。そして、自分が馴染むように努力するあたりから、彼女の街を見る風景が違ってきます。洗練された生活よりも、彼女が求めていたものがシンプソンにはありました。

 

 

殺し屋とのシーンは、最大の見せ場なのでしょうが、あっさり目です。アクション、サスペンスよりも、ロマンス大筋で盛り上がるためのオマケといった感じです。

 
命の危険がせまるからこそ、愛が燃え上がる(のか?)

 
最後は、寡黙なクーパーの変貌ぶりと、メロメロな様子が伝わり、読書感は満足の一言。
ラストの〆の言葉が、とっても素敵ですよ。