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パトリシア・ウィルソン『愛の試み』を読んだ感想

地方新聞記者のキャシーと、編集長ジョーダンのロマンス。

 

 

編集長ハロルドが引退。キャシーの上司としてやってきたのは、ハロルドの息子で超有名ジャーナリストのジョーダンです。
超セクシーな彼と朝のミーティングでバトルするのが、毎日の日課になってしまいました。

 

 

優しく温厚なハロルドが懐かしい、と思うキャシー。

ジョーダンなんて、強引で、傲慢で・・・セクシー。

 

 

超生意気なキャシーと、大人の男ジョーダンのツンデレロマンスです。

私にとって思い出の一冊

何を隠そう、この本。私の初めてのハーレクイン本なのです。
初々しい高校時代、学校帰りの本屋で偶然手に取りました。

ここから、長いロマンス小説生活が始まりました。

もう一冊買ったのですが、そちらは印象にのこらず、題名すら忘れてしまったので、当時の私にとってはインパクトが強かったのでしょうね。

 

 

引っ越しを機に、処分した本がどうしてもよみたくなり、再購入。
知名度もなく、評判もいまいちですが、思い出深い一冊なので、★評価は5。

Amazonですら、イメージ画像がない本なので、あまり人気がないのでしょう。
星の数ほど(とは大げさですが)発行されるハーレ本ですから、時をへても、入手できるのは、大勢に愛される作品。イメージすらない状態なのは、この作品は、私にとっては思い出ぶかくても、世の人からは、それなりだったのでは、と推察されます。

 

 

表紙は、ヒロインキャシーの赤いドレスがとても印象的。そしてジョーダンのスーツがダブルなのが時代を感じます。
『愛の試み』で検索をかけると福永武彦大先生の著書がでてきますが、まったく縁もゆかりもございません。

ツンデレヒロインと大人なヒーローが少女の夢を掻き立てた

では、高校生のニシカワの心をがっちりとらえたポイントと挙げてみます。

 

 

ヒロインがツンデレ

キャシーは地方新聞社のブラッドベリ―ヘラルドの記者。25歳でバリバリのキャリアウーマンです。このあたりの突っ込みはおいておいて。

 

 

母親は有名女優。温かい家庭を知らず、自分の恋人を母親にとられるなど、ちょっと悲しい経験を、持前の勝気さで乗り越えてきてる女性。

 

 

そんな彼女なので、武器は毒舌(笑)。
彼女に対して、ちょっと何か言おうものなら、毒舌マシンガンでやり込められます。

でも、勝気な彼女が唯一甘えられるのが、編集長であり新聞社のオーナーのハロルド。あったかくて、優しい父親のような愛情で、新卒のキャリーを教え導き実の娘のように大切にしてくれました。この辺りの描写はキャリーの複雑な性格が垣間見られます。ハロルドにはデレ全開。

 

大人すぎるヒーローが超素敵

キャシーの父親的な存在のハロルドが突然の引退。
その後任として、今回のロマンスのヒーローのジョーダンが登場します。もうね、彼、大人の男って感じなんですよ。ちなみにジョーダンは男盛りの36歳。

 

 

彼の経歴は、戦場を駆け抜ける生活を送っていた海外特派員。そろそろ、落ち着こうと思っていた矢先、父親のハロルドの体調不良もあり、父の後任になることとなりました。

 

 

ソロソロ引退

 

 

 

ところが、そんな事情を知る由もないキャリーは、ジョーダンが父親ハロルドを追いやったと勘違いしているらしく、何かくってかかってくる(笑)

 

いいいがかりつけられて、普通、怒るでしょ、とおもうのですが、大人のジョーダンからしたら、可愛い彼女がキャンキャン吠えてくるくらいなんでもないのです。命に別状があるわけでもなし。
生意気で可愛げのない素振りの下に、本当の彼女の姿を垣間見て、とっても可愛いな~と思ってるのですが、そんな思いをチラリともみせません。

 

 

父ハロルドから聞かされる、可愛いキャシーの姿を思い描きながら、朝のミーティングのバトルをそつなくこなす、そんな大人な彼なのです。当時、高校生だったニシカワの36歳の大人の男の象徴はジョーダンでした。

 

 

敏腕記者のキャシーが、あっけなく篭絡される姿が面白い

ストーリーは進み、ハロルドが手術をひかえ、ちょっと気弱になっている状況。

キャシーを擬似恋人に仕立て、父親を喜ばせようとジョーダンが目論みます。(一石二鳥ですね)

 

 

そこで、初めてハロルドは息子に追い出されたのではなく、体調が思わしくなかったとキャシーは知り愕然。

 

 

濡れ衣をきせていて心苦しく思うキャシーの気持ちのスキをついて「父を安心させるため恋人のフリを・・・」と、お約束のような申し出が!
まぁ、やり手ですから。初心なキャシーなんていちころですよ。

 

 

その後、二人は、なんともロマンチックな展開で、雪の降る日、彼女が大人のボスと結ばれいくのも、高校生の私にとっては素敵に感じました。

 

 

 

勝気なキャシーが親しくなるにつれ、少しずつジョーダンに素直になっていきます。

 

「いいえ、悪いのは私。いつもわがままな子供みたいにダダをこねて」

「時々自分で自分がいやになることがあるの」

 

 

生意気で、可愛げがなく、思い込みの激しいヒロインがお好きならオススメのロマンスです。

 

私のハーレクインのルーツを実感しました。