この記事は約 3 分で読めます

シャノン・マッケナ『夜明けを待ちながら』を読んだ感想

屈折した少年時代を過ごしたサイモン。彼は、かつて放火の疑いをかけられ、故郷を離れました。

 

 

街をでてから17年。伯父の死の真相を突き止めるべく、彼は故郷へ戻ります。街の人たちの根拠なき噂や、いやがらせ。

 

 

悪意が渦巻くなか、初恋の人、エレンと再会。そして、お互いを求める気持ちは止められませんでした。
時を経て、お互いを求めあう情熱が濃厚に描かれた一作です。勿論、シャノン・マッケナ作品なので、ホットなシーンも充実です。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

舞台はアメリカ、カスケード山脈のふもとの街。エレンは、生家を改装し、おしゃれなホテル「B&B」の女主人として成功をおさめていました。
順風満帆にみえるエレンですが、彼女には忘れられない男性がいました。初恋の人、サイモンです。
エレン16歳のころ、サイモンは放火の疑いをかけられます。両親をなくし、変わり者の伯父と二人で暮らしてるサイモン。
酒をあおった伯父に時には殴られ、腹をすかせて過ごす夜も一度や二度ではありません。
孤独と寂しさ、そしてあらぬ罪ときせられ、耐えられなくなった彼は、ついに街をでる決心をします。
彼が街を出発する夜、ふたりは秘密の夜を過ごします。美しく咲き乱れるペチュニアの花壇。月明りにうつされる、まだ成熟しきれていない少年と少女。自分たちが何をしてるのかさえも、わからず、抱きしめあい慰めあう二人。
あれから、17年、サイモンからは何も連絡はありません。エレンは32歳。
そろそろ、子供もほしいし、幸せな家庭を築きたい。
街の有力者の息子、弁護士のブラッドと婚約をします。その頃、サイモンの伯父が自殺。

 

 

報道カメラマンと活躍していたサイモンが伯父の死の真相をつきとめるべく故郷へかけつけ、二人は再会。

 

 

エレンは、やせっぽちの女の子ではなくなり、美しく上品な淑女へ。サイモンは、ひょろりと痩せたアンバランスな少年ではなくなり、硬く引き締まった身体をもった、たくましい男性へ。
成熟した男と女として再会した二人、思い出すのは、二人の初めて経験。
お互い高まる欲望を隠せませんでした。

 

 

感想です

伯父の死をきっかけに故郷に戻り、死の真相をつきとめ、初恋の相手との愛を成就させるストーリー。
サスペンスタッチではありますが、大半がエレンとサイモンのホットなシーンです。
サイモンの屈折した内面が、痛々しいのですが、いかんせん長いので中だるみは否めませんでした。
屋外で愛を交わすシーン(?)で、美しい自然の描写を堪能できます(笑)
都会では、味わえませんね。バイクにのって山の上にいって、イチャイチャ。湖にいっては、イチャイチャ。

 

大自然での営みの美しさを満喫できます。

 

一方、サイモンの同級生二人にも注目!。
エレンの婚約者ブラッドと、サイモンの女友達コーラなのですが、こちらのカップルの方が、断然、面白いです。
ハイスクール時代に付き合っていたのですが、わけあって二人は別れます。このあたりの理由は、サイモンが放火の疑いをかけられたことと絡んできてるのですが、エレンに対しては紳士なブラッドが、コーラに対しては酷い事この上なし。

 

 

本当に酷いやつめ、こんにゃろ~。

ミスターアイビーリーグと呼ばれる完璧なブラッドと、街で尻軽の烙印をおされてるコーラ。

 

ブラッドに惹かれながらも、失礼な態度は許さないと、コーラはスタンスは崩しません。

 

 

ブラッドの暴言への応酬もすがすがしいですよ。いかにもアメリカンな印象です。
シャノン・マッケナーは、勝気な女性を書かせるのが上手いですね。
一つ残念なのが、表紙の女性。どうみても黒髪・・・ヒロイン黒髪だっけ、と少々疑問を感じます。