この記事は約 4 分で読めます

チョン・ウングォル『成均館儒生たちの日々』を読んだ感想~韓流ドラマ トキメキ成均館スキャンダルの原作~

大人気 韓流ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作本をご紹介します。ドラマで人気を博した作品ですが、原作も超おもしろい。
ドラマに負けないくらい面白さ抜群です。一応、歴史ものなのですが、堅苦しくなくすんなりと読み進められるのもGOOD。
女子禁制、男装、キャラ設定もなかおいしい要素満載です。

*上・下2巻で読み応えも抜群。
ギリシア人ヒーローや、テキサスの牧場主も素敵ですが、朝鮮時代の男子も素敵ですよ。

序盤のあらすじを簡単にまとめます

ユニは両班(貴族)の娘。父親はすでに亡くなっており、病気がちの弟と母親の三人貧しい暮らしをしています。
ユニは、本当はいけないことですが、時々弟になりすまし男装をしてお金を稼いでいました。女性ながら学問に通じており、写本や試験の代理などを請け負っていたのです。
そんな時、ユニに縁談が持ち上がりました。50歳近い男性の後添えで、妾を何人もかっこってるいような男です。

 

 

 

「弟が健康になり、いつか宮廷の官職につくことになったら、力添えしてもらいたい」と思い、ユニの母は、折り合いのよくない親戚にも挨拶に出向いていました。

 

 

 

いい縁談があるから、と親戚から渡されたのが、この縁談でした。ユニの母は、ユニが不憫すぎると涙を流します。自分たちの生活や、弟の健康も気がかりだけれど、ユニにも幸せになってもらいたい、という親心。もう自分は結婚するしかないのか。ユニは、決意をします。

 

 

「科挙(試験)を受けます」※科挙・・・役人になるための試験

 

 

もし、弟の名前で科挙に合格すれば、ハクつく。そして、今より稼げる仕事ができると、考えたのです。稼いだお金で弟の薬を買ってやる。健康になったら弟が実力で大科(さらに難しい試験)をうければいい。

 

 

 

危険すぎる、と弟も反対しますが、母と弟はユニの縁談を阻止するため、ユニは弟の病気を治す薬を買うため、と家族はお互いを思い気持ちは一致したのでした。
8月半の試験当日、ユニは会場で、ある男性と出会います。

試験の場所とりで、受験者がおしあいへしあいしてる中、その男性が支えてくれました。

 

 

 

「おかげで難を逃れました。ありがとうございます」

 

 

 

「礼には及びません」
涼やかな声の持ち主は、みたこともない美形の貴公子。

ユニは、自分が男になりすましていることも一瞬忘れ頬を赤らめました。
ユニのお相手、ソンジュンとの初めての出会いでした。

 

 

 

身分差カップルの上に男装女子の二重においしい設定

この後、試験を受け、ユニはひょんなことから成均館にはいることになります。成均館といえば、朝鮮時代の最高の教育機関です。学問もできて食べるものにも困らない。

 

 

そして、少しばかりのお金もでるらしい。成均館儒生であることは、なにより名誉なこと。

 

ただし!成均館で寝泊まりしなければならない。
ユニは、辞退をすることが許さない状況だったため、結局、男と偽ったまま、成均館で生活をすることになります。

 

 

ばれたら大罪ですので、ハラハラ。ま、バレるのは、お約束なんですけど(笑)
当然、ロマンスの展開としては、美男子ソンジュンも成均館に通うことになるのですが、ユニは出会ったときから、彼を好きになってしまっているので、なかなか切ない状況です。

ソンジュンは、政界の大物の息子。エリート中のエリート。彼と、お友達になりたい儒生が、成均館にあふれていました。貧乏でコネもうしろだてもないのに、成均館に紛れ込んでしまったユニに対し、良家の男子は、こころない意地悪をします。

当のソンジュンは、どこ吹く風で、ユニを学友として大切に扱います。

いつのまにか、親友で同室。隣で寝ていると、寝息が聞こえる距離。彼の着替えが偶然目に入り、ユニはドキドキ。そして、こちらもドキドキ(笑)
ユニの性格は、男になりすますぐらいなので、活発で明朗。意外にも野心家の面もありますが、心は乙女。ソンジュンの方はというと、正義感や責任感が強く、いかにもまっすぐといった好青年です。

ドラマよりも若干、お兄さんの印象がつよく穏やかで公明正大な性格です。
ユニに暖かく接し、さりげなく助ける姿に胸キュンなのです。

 

 

 

ところが、中盤に差し掛かり、彼の態度が変化します。いよいよですね(笑)

 

ソンジュンは、ひょっとしたら自分は男性を好きなってしまったかもしれないと、葛藤をします。いやいや、そんなことはない、友情の延長線上だ、と考えますが、どうにも割り切れないユニへの気持ち。

優しいお兄さんのような存在だったのに、急にツンツンしはじめます。もんもん かつ ツンツン している間も、ユニの周りで、イケてる個性的な儒生たちが彼女を中心に盛り上がりをみせるのですが、ユニが人気者なのがソンジュンは面白くない。ヤキモチですね。

 

 

 

 

そして、ついに愛の告白のシーン。うだるような夏の暑い日差しの中、溢れ出る情熱。
川べりで突然の雨に濡れながらの苦しいほどの抱擁は名シーンです。

 

 

 

ドラマ版もとっても面白いですよ。動画のリンクをはりますね。
◆ドラマの予告動画です。 音にご注意ください。

 

 

 

素敵な成均館儒生たちとであえる一冊ですので、ぜひご一読くださいませ。