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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

リサ・マリー・ライス『愛は弾丸のように』を読んだ感想

リサ・マリー・ライス『愛は弾丸のように』を読んだ感想

翻訳会社経営のニコールと警備会社経営のサムのロマンス。

 

 

通路をはさんだ向かいに会社を構える二人。美しき美女ニコールにメロメロな元SEALのサムが熱烈ウォンチューのお約束の展開。

 

ホットなシーンに定評のあるリサマリらしい作品ですが、今回は他のシリーズと比べるとヤヤ大人しい印象も。(十分、満足しましたけど…笑)

 

 

リサマリ初心者なら、ミッドナイトシリーズよりも、こちらの方をおすすめします。

愛は弾丸のようにの詳細をみる  詳細を見る

シャロン・ケンドリック『妹と恋人の間』を読んだ感想

シャロン・ケンドリック『妹と恋人の間』を読んだ感想

実業家マットと、彼の家の家政婦の娘デイジーのロマンス。

アメリカで有名ロックシンガーと結婚をしたマット。

 

 

 

生まれたばかりの娘を残し、妻は突然死。シングルファーザーとして頑張って娘を育てるマットが、イギリスの生家に戻ってきました。

 
少女の頃からマットにあこがれていたデイジーは、はついに十八歳。

 
なんとか傷心のマットを慰め、そして自分の大人になった証明をしたいと頑張るデイジーが、ちょっと滑稽で感じがかわいいロマンスです。

 

 

栄えあるハーレクイン名言集に選ばれし本

 

全然知りませんでしたが、ハーレクイン名言集なる本があるようですね。私はあの有名なカフェオレ・ライターさんのHPで知りました。

 

カフェオレ・ライターさんが、数あるハーレクインセリフの中から選んだ、こっぱずかしい名言の中の一つが、この本に収録されています。
 

 

 
知らずに手とったのですが、まさかこの本とは!!
 

 

 
じゃ、迷言、もとい名言のシーンをちょこっと紹介します。
 

 

 

あらすじまとめ

自称大人のデイジーは、将来を嘱望される数学の才能をもった女の子。脚の怪我が原因で、学校でいじめにあってしまい、途中で学校を途中でやめてしまいました。それはマットには勿論ナイショ。

 
彼女の母親は家政婦なのですが、それは名ばかり。じつは、母親は親友の家で、ちょっとした手伝いをしながらデイジーを育てています。

 
お金持ちの友達の家に、転がり込むのもアレなんで、一応「家政婦」という形をとっています。

 

 

 

そういう状況なので、デイジーは少女の頃からマットと一緒の家で暮らしています。彼は、デイジーにとって兄であり先生であり、とにかく憧れの人なわけです。

 

 

 

突然、電撃婚をしてしまったマットに傷ついたデイジーでしたが、10歳も年が離れているので仕方ないと、ある意味割り切るのですが・・・・

 

 

 

もう、18になったし。町の男の子たちは、セクシーだっていってくれるし。大人の女性だって、認めてほしい!!シングルに戻ったマットに、頑張ってアッピールし、二人のロマンスストーリーが進んでいきます。

 

 

 

意外や意外に常識人なヒーロー

シャロン・ケンドリックの作品で、私が魅力を感じるのは、やっぱりヒーローのキャラ設定。
 

 

 
ヒーローがボンボンすぎて、世間ずれしていない浮いた感覚の持ち主って設定が多い。
 

 

 
ところが、この作品のヒーロー マットは意外に常識人。
やっぱ十八はまずかろうと思い、デイジーに惹かれつつも自分の気持ちを押さえます。
 

 

 
が、やっぱりアレなんですよ。突拍子のない性格が隠せない。
普通にいい人とか、素敵な人、とかいう枠にはまらないのがイイ。というか、はまってほしくありません。折角のシャロン・ケンドリック作品なんですもの。期待しちゃいます。
 

 

 
一押し、シーンはやっぱり名言集で取り上げられてるマットの風呂上りシーン。
押せ押せのデイジーを、マットは、ちょっとビビらせてやろうと、威嚇(?)します。
 

 

 
なんと、初心なデイジー目の前に、風呂上りで腰に巻いてるタオルをとるぞ、と脅すワケです。

よし、デイジー、そんなにゲームがしたいのなら、しようじゃないか。

いやいや、ゲームじゃないし。やめれ~と大爆笑です。

 

 

 

後半、唐突に二人の別れと再会エピソードが盛られていて、やや駆け足な印象。
どうして、マットが電撃結婚をしたのかの下りも、ちょっと微妙な感じ。

でも!このゲームのシーンを読むだけでも、私は満足。あの有名なシーンはこれだったのね、とハーレクインの見聞が広がりました。

 

エマ・ダーシー『記憶の扉が開いたら』を読んだ感想

エマ・ダーシー『記憶の扉が開いたら』を読んだ感想

実業家デミアンと、グラフックデザイナー ナタリーのロマンス。

 

夫と息子を同時に転落事故で無くしたナタリーは悲しみにくれる生活。そんな彼女を支え、励ましてくれるのは亡き夫の友人であり夫の会社の共同経営者のデミアンです。

 

 

ナタリーとデミアンの二人が、ふと口論になったことがきっかけで、ナタリーは頭を強く打ち記憶喪失に。いずれは戻るだろう記憶を抱え、もどかしい気持ちと、目の前にいるデミアンへの恋心を強く自覚。

二人の気持ちは、かつてない程接近しますが、ナタリーの記憶の扉は閉ざされたまま。

二人はめでたく結ばれるかと思いきや、この記憶喪失がきっかけで過去の苦しい感情が表面化し、ちょっとドロっとした人間関係の物語に発展します。

 

 

甘いロマンスではないこの作品。
人を愛するって、夫婦の愛って、きれいごとばかりじゃないのね、と感じ入るロマンス作品です。
甘いハッピーエンドがお好きな方は、取り扱いにご注意くださいね。
 

 

登場人物が抱える葛藤が見どころ

デミアンと、ナタリーの亡き夫ライアンは親友同士。会社を共同で経営していました。一見、硬い友情で結ばれているように見えますが、その実二人とも複雑な気持ちを抱えています。

 

 

  • ライアンはデミアンに対する劣等感を。
  • デミアンは、ライアンに対し嫉妬を。
  •  

     

    ライアンは、それはそれはナイスガイなのですが、つらい幼少期を過ごしてきたこともあり、ちょっとアレな人です。女性無しではいられない。浮気三昧を超えたふるまいです。一種の依存症に近いのでは?と思われます。
    ナタリーとの結婚式当日も、いけないことをしちゃったりする我慢の利かない男性。
    でも、子煩悩で優しい父親の顔も持ち合わせているライアン。

     

     

     

    一方、ライアンが心の中でライバル視しているデミアンですが、こちらは温かい家庭に育ってきた堅実な男性。将来的には、沢山子どもが欲しいな、と思ってはいましたが、身持ちの悪い妻とうまくいかず離婚。ちょっと女性関係で痛手を被っているバツイチなナイスガイです。
    で、彼の内心は、ライアンに嫉妬メラメラ。実は結婚式当日に会ったライアンの花嫁ナタリーに一目ぼれしてしまったからです。

     

     

     

    自分が求めていた女性なこの人だ!とびびっときたものの、もう時すでに遅し。
    お相手はウェディングドレスを着て、他の男の妻になろうとしている。
    ここで、彼はあきらめようとはするものの、その後、ライアンの女性関係に対し怒りを抱きます。
    幸せな結婚生活を送っていないライアンとナタリーに対し、複雑な気持ちを抱くわけです。

     

     

     

    そして、極め付けが!!ヒロインナタリー。
    何かにつけ、夫ライアンが、自分との会話で「デミアンが~」「デミアンが~」とデミアン教の教祖のような発言を繰り返すので、腹立たしく感じています。
    薄々は、夫が浮気を繰り返していることも知っており、自分の結婚生活が破綻寸前も重々承知。
    一方で、子煩悩な夫をみると離婚も決めかねる・・・といった苦しい状況です。
    自分を顧みない夫ではなく、デミアンに対しても、うっすら恋心を抱いているのですが、そんなこと言えるはずがありません。
    そして、極めつけに夫の浮気の証拠隠しに、デミアンが一役買ってると誤解をしてるので、デミアンに対しては、恋心と同時に怒りを抱えています。

     

     

     

    そんな三人の登場人物に、デミアンの性悪元の元妻と、ライアンの浮気相手?デミアンの恋人?が登場で、なかなかてんこ盛り。

    驚き記憶喪失後の展開

    こういった複雑な気持ちをかかえたヒーロー・ヒロイン。
    二人とも憎からず思ってるのなら、くっついちゃえばいいのですが、そうはいきません。

     

     

    秘めていた、憎しみ・嫉妬・悲しみ・やるせなさが一気にほどばしります。
    いささか戸惑う程の短いながらも急展開。短いながらも、読ませてくれます。

     

     

    特に、夫ライアンの事故の真実と、ヒーローライアンの衝撃の告白に驚きです。
    私、ちょっとドン引き・・・。

     

     

    ドロドロ系のロマンスの結末としては、無難な着地でしたが、後味はあまりよくないロマンス小説でした。

     

     

    でも、それが人。それが人間。聖人君子じゃないもの。
    人を愛するってきれいごとじゃないし、誰だってエゴイスティックな面が出てきちゃう。

     

    単なる作られたハッピーロマンスだけでは物足りない、ちょっとしたリアリティがあった方がスキヨという方は楽しめる作品だと思います。