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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

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リンダ・ハワード『一度しか死ねない』を読んだ感想

リンダ・ハワード『一度しか死ねない』を読んだ感想

セクシーなバツイチ刑事カーヒルと、女執事兼ボディーガード セーラのロマンス。

 

セーラに執着する正体不明の男と、彼女の周囲で起きる残虐な殺人事件がメインストーリー。セーラの戸惑いと、そんな彼女を自分のものにしようとするカーヒルの男くささムンムンのロマンスです。

身体自慢の二人。体育会系なホットなシーンに目が釘づけ。彼らが楽しむ、ストリップレスリングとは?!

 

表紙ほどハードボイルドじゃありませんが、サスペンスなので結末が残酷な部分もあります。甘いロマンスを求める方はご注意くださいね。

 

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リンダ・ハワード『Mr.パーフェクト』を読んだ感想

リンダ・ハワード『Mr.パーフェクト』を読んだ感想

同僚3人と「完璧な男性」の条件リストを作ったジェイン。

 

 

  • 誠実で、思いやりがあって。
  • 信頼できて、定職についている。

誰もが夢見る男性像。
そして、願わくはベッドの上でも最高であってほしい。
(具体的にには、ちょっと言えない願望)

 

 

女性の秘密の願望のリストが、偶然にも世間にしれるところとなりました。
ちょっとした遊び心だったのに。
 

あまりの赤裸々な「完璧な男性」リストに世間は騒然。
マスコミも食いつきます。
 

ところが、このリストを作成した同僚が、次々と命を狙われることに・・・
あのリストが発端なの?
 

ジェインを守るのは彼女の隣人の警官サム。口を開けば、汚い言葉がでてしまう勝気なジェインと、自信家でうぬぼれが強いサムのロマンスが楽しめる一冊です。
 

ジェインの明るく軽快な語り口が魅力の作品。
訳者の加藤洋子さんの、ウィットにとんだ翻訳が存分に発揮されている一作です。
 

<序盤のあらすじを簡単にまとめました>

2000年、舞台はアメリカ ミシガン州。
ジェインはコンピューター会社に勤務の口は悪いが真面目な女性。
彼女には、いくつか悩みがありました。
 

  • 1、母親が旅行中に預けていった猫ブーブーが手が付けられない
  • 2、母親が自分に猫をあずけたことで、姉が嫉妬している
  • 3、父親が、大切な車をジェインに預けていったことで、兄が嫉妬してる

 

  • そして、4番目 隣人が気に入らない。

 

 

 

ジェインは家を購入し、新居での生活に胸を躍らせていました。ところが、隣人が・・・なんとも、残念な男。

 

 

夜中の三時に爆音をならし車で帰宅。
そんなにうるさくちゃねられない。
おまけに、昼間の二時に、逆に「睡眠妨害」と、どなりこんできた。
猫の足跡が、自分の車についてたと怒ってくる。
 

あんな、おんぼろ車なのに。
なんで?そっちが迷惑かけてるでしょ?
 

大柄でたくましい体つき、スキンヘッドばりの短い髪。
ひげは、数日そっていないようにみえ、いつも目は充血してるだらしなさ。
あいつは、きっと大酒のみか、麻薬の売人?
 

なにしろ、かかわらないのが身のため、と思い、愛想笑いをしながら怒りを飲み込んでいました。
ところが、ジェインが出勤時、彼の家のゴミ箱に車をぶつけてしまったことで、二人の関係は悪化します。
 

「いったいなにしてやがるんだ!」隣の無神経野郎が飛び出してきます。
「いったいなんの恨みがあって睡眠の邪魔をするんだ?あんたみたいにクソ喧しい女はみたことない」
不当な怒りをおしつけられたと感じたジェインは怒り爆発。
 

あらん限りの罵詈雑言を浴びせかけ、いかに彼の騒音に悩み、ジェインが眠れずにいるかを言い返しました。
きわめつけに、ジェインは決め台詞を投げつけます。
 

「もう行かないと、あんたを張り倒す前に」
彼がうなずく。「そのほうがいい。きみを逮捕したくはないから」
ジェインはぎょっとして、相手をまじまじと見た。「なんですって?」
 

「おれ、警官なんだ」
ジェインは茫然と彼が家にはいるのを、見送りました。嘘、警官?

<感想です>

ジェインの口の悪さは天下一品。ちょっとでも怒りが高ぶると、Fで始まる言葉はもちろん、ちょっと言えない言葉を吐き捨てる。
 

三回婚約して、三回とも婚約解消のちょっと悲しい経験の持ち主ですが、メソメソしてたりなんかしません。
「男なんて」のスタンスで、仕事に打ち込み早数年。
彼氏もおらす、いわば男断ち状態。
 

そんな彼女が、いまいましい騒音野郎こと警官サムと知り合いになります。
偶然、彼の寝起きの自由奔放な(!)姿を目撃し、その見事なお尻や、あの部分を目撃。
男断ちしていた、ジェインには少々刺激がつよかったのか、その日から忌まわしい騒音野郎が、ハンサムガイに見えてきちゃいます。
裸の男を目の前に、赤裸々な表現。
 

苛立ちあり、笑いあり、のジェインの揺れ動く気持ちが、実にすがすがしい。
世の女性の求めるものは万国共通よね、とばかりに、読んでるこちらの、恥じらいなんて吹き飛んでしまうほど。
 

正義感が強く、自分よりも強い相手に渡り合おうとするジェインに魅力を感じるサム。
「おれの物はお飾りじゃないぜ」とジェインを誘惑します。
 

 

最初こそ、罵詈雑言でしたが、彼の魅力に気づいてからは、ちょっぴり大人なしくなるジェイン。
複雑な女ごころですね。
 

 

サスペンスの部分は、徐々に進んでいくのですが、最後まで正体を、ひっぱります。
最後はサスペンス部分がむごい結末なので、好みがわかれるところかな、と思いますが、サムとジェインのやり取りは十分に楽しめますよ。

カーリン・タブキ『これが愛というのなら』を読んだ感想

カーリン・タブキ『これが愛というのなら』を読んだ感想

お堅い警察官のフィル。

 

潜入捜査での新しい任務はストリップクラブにダンサーとして潜り込むこと。
過激な衣装を身にまとい別の人間キャットになりきります。

 

刺激的なテーマのスリリング・ロマンチックサスペンス。ホットなシーンも充実ですが、メインがストリップクラブなので、設定NGが厳しい方はご注意ください。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめます

フィルはお堅い警察官。亡くなった父の後を追い、自分も警察官になりました。

 

 

内部調査課(警察内部の不正を暴く部署)で活躍後、潜入捜査課に配属になります。
そこで待ち受けていたのは、警部補のタイ。彼とは過去の因縁がありました。
かつて、内部調査課だった時、フィルはタイの不正疑惑を指摘し、やり合った過去があったのです。目的を果たすためなのなら、法律ギリギリやってのけるタイと、あくまで規律を重んじるフィル。

内部捜査課での過去を持ち出し、タイはフィルのことを「ねずみ」(密告者)と呼び軽蔑します。

 

 

どうせ、仲間をちくるんだろ?こんなやつとは仕事はしたくない。

フィルとタイは反目し合いますが、クラブに潜入する女性捜査官が必要なため、お互い仕事と割り切り、その場は治めます。

クラブでは、続けざまに何人かのダンサーが行方不明になっていました。フィルの前任だった女性捜査員も行方不明です。

 

 

 

殺されてしまったのか、それとも売り飛ばされてしまったのか。
何としてでも、犯人を突き止めねばならない。

 

 

 

タイと、同僚の捜査員たちは、すでにクラブのマネージャーや常連として出入りをしており、フィルにはカクテルウェイトレスとして潜入する予定でした。

 

 

胸が大きく開いたホルダートップビキニと、ミニスカート。申し訳程度にしか布がない下着とピンヒール。酒とタバコと性の匂いが充満するフロア。ミラーボールの回る店内で、彼女は腰を振りながらカクテルを運び、新しい自分を感じるのでした。

 

感想です

ストーリーは、フィルの亡き父の事件と、ストリップクラブ失踪事件が大筋です。そこに、大きくロマンスが絡んできます。

 

フィルとタイは、最初から惹かれあっているからこそ反発しあいます。お互い容赦のない事この上なし。

 

表面的に、激しく軽蔑しながらも、お互いを求めあっています。本当の気持ちを隠すために、悪態をついたりしますが、口ではどういっても、フィルが他の男に見られるのが面白くないタイ。

 

 

フィルは男にだらしない女なんだ、と軽蔑することで自分の気持ちに無視を決め込むのですが、なかなかうまく割り切れない。

 

 

 

一方、フィルはというと、敬虔なキリスト教徒の父親の影響や、苦々しい過去の経験から、男性にはとっても消極的。それが、別人格になりきり、大胆なドレスや舞台でのふるまいに、新しい自分を感じます。

 

萎縮してる自分を解放する感じ?

 

 

連続殺人犯からフィルを守るタイですが、クラブで徐々に大胆になるフィルを目の前にし、自分の気持ちに嘘がつけなくなります。

 

 

一押しシーンは、終盤のタイの葛藤。
終盤、フィルに心を許しそうになる自分に気づいたタイは、猛スピードで逃げ出します。

 

 

自分は結婚もしない、子供もいらない。
相手と親密になりそうになったら、相手から逃げ出す。

それがタイのやり方。

それで、いい、と考えながらもフィルの悲しい顔を思い浮かべます。
色々な感情がいりまじり、気が変になりそうだと感じます。

 

 

「もしこれが愛だというのなら、そんなものとは一生関わりあいたくない」

 

 

でも、フィルの痛みを和らげられるのなら、天地さえ動かしたいと思う。
彼女のいない人生なんて、考えられない。愛を知らない男の苦しい胸のうち。
愛かどうかがわからない。
だって、愛を知らないから。

邦題のつけ方が、とっても素敵です。このフレーズからとったのですね。

 

サスペンスのストーリーも最後の最後まで引っ張りますので、楽しめますが、残念ながら骨太な感じはありません。あくまで、ロマンス8 サスペンス2くらい?かな。

「人の命が潜入捜査なのに、いちゃこらしているこの人達は、どうなのか?」

職業倫理を強く感じる方は、苛立ちを感じるかもしれませんね。

 

 

ネットで評価が分かれるのは、このあたりが原因でしょうか。そのあたりはさらっと読み流せるなら、楽しめる作品です。

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