テキサスの恋12作目。有名なカウガール ジェーンと、コンピューター会社バツイチ社長のトッドのロマンス。
珍しく女性側が牧場主。牧場の経営は思わしくなく、しかもヒロインはは交通事故にあい身体を痛めている様子。自分の正体を隠しトッドは”経理係”として、牧場へ赴きます。
体育会系の女性と、数字に強い理系男性(?)の明るいロマンス。シリーズの中でも、私の超お気に入り作品です。
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恋の計算いたします を読んだ感想
テキサスの恋シリーズ第12作目。シリーズなじみがない方は、こちらをどうぞ。⇒テキサスの恋シリーズ情報まとめ
黙っていればバービー人形。勝気さと初心さが同居するカウガールのジェーンが今回のヒロイン。
そんな彼女と、コンピュータ会社の社長トッドのロマンスは、ジェイコブズビルのジェーンの牧場で繰り広げられます。
ジェーンとトッドは、トッドの娘チェリーの出場するロデオ大会@ジェイコブズビルで出会います。実は、彼女は一流のロデオの選手だったんですがね。
交通事故で、ロデオの競技から引退を余儀なくされ、一線からしりぞいていますが、その道では知る人ぞ知るバレルレースの一人者。
でも、トッドはにわかだから、しらないんです。娘に対して、結構辛辣なコメントをいってるジェーンが許せなくて、ついつい嫌みをいっちゃって。
その後、トッドは、ジェーンの正体を知り、辛辣な言葉で彼女を傷つけてことを謝りにいくんですが、ジェーンと少し話をする間に、彼女が交通事故の後遺症で今現在も身体を痛めてることを知ります。
さらに彼女の牧場で、経理係を募集しているらしい。むむ??
ということで、トッドは、トッドは娘と二人で久々の休暇を満喫する予定でして。この先の予定もないので、ちょうどいいとばかりに、娘のロデオの指導と引き換えに、ジェーンの牧場に潜り込むんですわ(笑)
なんと、IT会の寵児が、自らの正体を隠し「会計係」ですよ。ジェーンを傷つけてしまった少しばかりの償いもあってね。
ジェーンはトッドの正体をしらないので、まっすぐな性格で彼にぶつかっていく姿が、めっちゃ新鮮。同じ牧場での生活では、ちょっとした言い争いも。
「このじゃじゃ馬!」とトッドが言えば、負けじとジェーンもトッドに向かい「ぶた!」
ぶた?この僕が???(マジで?の驚き)
富と権力を手にいれたトッドに向かって、そんな風に口を利く女性はおらず、目が点!身体のハンディキャップを物ともしない不屈の精神に魅力を感じるんですねー。
トッドは、テキサスの恋シリーズのヒーローではかなり異色な設定。高卒で、自分の実力とセンスを頼りに一代で富を築き上げた野心家の男性です。そんな彼が、陰になり日向になりジェーンを救おうとする姿には、グッとくるのですよ。
彼女の牧場の立て直しの計画をたて、資金の調達。彼女が雨風しのげるように、つらく苦しい生活を送らずにすむよう、余すところなく彼の力を発揮。そして、日常では痛む身体を心配し、それとなく彼女を支える優しさ。初心なジェーンも、彼の魅力に気づきはじめ、ぎこちなくも彼を愛し始めます。
なんとなくいい感じだったのですが、元妻の登場で、ついにトッドが身バレして、ジェーンが大激怒。怒ってはいるものの、本当はトッドが自分をだましていた事実に傷つくジェーン。
彼みたいな魅力的で大金持ち男性で、自分みたいな田舎娘に目を向けるはずなんてないわ、としょんぼり考えてみたり、かと思えば、正体を隠された怒りにかられ、トッドのことを「血も涙もない金髪野郎」といってみたりと、揺れる心を隠せません。
(是非とも「ぶた」+「金髪野郎」をたして「金髪ぶた野郎」にしてほしい)
勝気な女性の揺れる乙女心が、かわいらしい!!
娘チェリーの機転で、二人はめでたく結ばれ一件落着。なんど再読しても明るい後味のロマンス。ダイアナ・パーマーの魅力が、ぎゅっとつまった一作です。
この作品推し、激推しですー!!