建築家ベネディクトと、彼の執事ヴァネッサ。
彼の別宅の切り盛りを任されているヴァネッサ。女性執事として、屋敷をきりもりします。いかにもお堅い風情で、屋敷の主ベネディクトとは、常に一線をひいた態度。
それはそのはず。
彼女は、ベネディクトから直接やとわれたわけではありません。屋敷の所有者だった、とある老判事に雇われた身。彼女が雇われて数年後、老判事が亡くなってしまい、老判事の遠縁のベネディクトが屋敷等を相続。屋敷等の相続の一部として、執事ヴァネッサがついてきた、という曰く付きの雇用関係なのでゴザイマス。
なので、ベネディクトは「なんか、愛想もないヒョロヒョロした女の子だな~」というくらいにしかヴァネッサをみていない。
ところが、ベネディクト34歳の誕生日に、とある事件がおきます。彼の隠れ家的なヴァネッサの管理する別宅にこっそりいってみると、なんと彼のベッドに、見知らぬ金髪美女が寝てるではありませんか。
親友から「プレゼントとどいたか?」という電話もあり、完全無欠のベネディクトもドキドキ。美女の贈り物??
その日の夜は、眠りについている金髪美女に手を出すこともなく、そっと彼女の横に身をよこたえ、「明日、彼女が目を覚ましたら・・・」と思春期の少年のような妄想を抱いて眠りにつく彼。
その妄想は、金髪美女の正体がわかるまで(笑)。ときおりクスッと笑える可愛いロマンスです。
『眠り姫をプレゼント』を読んだ感想
このヒロイン ヴァネッサ。かなりの長身です。ストーリーを読むとわかるのですが、ベネディクトより3センチほど背が高いらしい。珍しいですよね。
34歳の誕生日に、親友から届けられた金髪美女の正体はヴァネッサ。もちろん!!な展開です。
でも、それはベネディクトの勘違い。彼の元には、親友から、レアな車が届いており、親友のプレゼントは車だったのです。
でも、ちょーーーど、自分のベッドで金髪美女発見!!の時に、親友から電話がかかってきたので、ベネディクトは勘違いしちゃったんですね(笑)
その日は、ヘトヘトになってたので、彼女に手をだすこともなく就寝。ちょっとおさわりするくらい。目を覚ますと、金髪美女はおらず、あれは夢かまことか?ということで、金髪美女の正体を探ろうとします。
一方、そんな彼の気持ちもしらないヴァネッサは、よっぱらって雇い主のベッドで眠りこけてしまったのを恥ずかしく思っており、真実をいえず。
ベネディクトが金髪美女の正体が、自分だと気が付かないのをこれ幸いに思うヴァネッサ。「金髪の女性はいなかったか?」とベネディクトにきかれても「幽霊じゃないですか?」とおとぼけでやり過ごします。
でも、彼女は彼女の方でモンモンとするんですよね。ああ、ベネディクトにどこまでさせちゃったの?って(笑)考えすぎですよ~。こちらも妄想。
結局、金髪美女の正体は中盤でばれっちゃうんですけど、そのやりとりもコミカルで面白しろい。若干、ヴァネッサの過去が痛々しいのを除けば、超カワイイロマンスでした。
↓プレゼントと間違うとは・・・(´ε`;)ウーン…