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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

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シャロン・サラ『花嫁の困惑』を読んだ感想

シャロン・サラ『花嫁の困惑』を読んだ感想

牧場主ジャスティンとウェイトレス マリリーのロマンス。

 

 

マリリーはレストラン<ロードランナー>のウェイトレス。時々訪れるジャスティンにほのかな恋心を抱いていました。

 

彼は、オーダーをとるマリリーを、ちょっとからかって楽しんじゃうようなモテ男。

育ちのいい彼は、さりげなく女性は「ハニー」と呼んでいい気分にさせちゃいます。

 

そんなジャスティンが、吹雪で立ち往生。家に帰れず<ロードランナー>にやってきたではありませんか。

 

そろそろ、仕事を上がろうとしていたマリリーは、ジャスティンに思わぬ申し出をするのですが・・・

 

 

このマリリー、すごい女性です。

短編ながら、スカッとやってくれる作品。前半はマリリーがジャスティンを、後半はジャスティン母を、冷静にやり込める様子がなんとも、あっぱれです。

 

悲しい経験を経て強くなったヒロイン

 

舞台はテキサス州のアマリロ市。ジェイコブズビルのような架空の街ではなく、ちゃんと実在の都市です。

 

ここで、ヒロインのマリリーはレストラン<ロードランナー>のウェイトレスとして働き生計をたてています。天涯孤独のマリリーは、とっても悲しい過去を背負っています。

 

彼女の母親は父親に殺され、逮捕された父親は、数年前にテキサス州の司法によって刑せられ、この世を去りました。

衝撃的な家族の醜聞を、吹聴することもせず、両親はなくなったとだけつたえ、ひっそりと暮らす毎日。

 

そんな彼女の楽しみは、時々おとづれるイケメンカウボーイのオーダーをとること。

イケメンカウボーイは、ジャスティンという名前で、お金持ちの一人息子らしい、ということしかマリリーは知りません。

 

吹雪で立ち往生した彼が、一夜を明かすため、<ロードランナー>にやってきたのを、ちょっとした思い付きでマリリーは「私の家でよければ、部屋を貸すわよ」と申し出てしまします。

 

 

「ベッドはないけど、ソファーで良ければ使ってね」

 

 

 

<ロードランナー>のオーナーはそれをきいて超心配になります。

そんな、うら若き女性が、大人の男を、いっくら困っている人とはいえ、自宅に呼び込み止めるのは大丈夫なのか・・・・

 

オーナー、マリリーを止めてあげてよ~。

 

 

 

吹雪の夜、二人の関係は一気に急転<ネタバレ>

 

ジャスティンは、ちょっとかわいいな~と思っていた、行きつけのレストランのウェイトレスから、お誘いがあって、のっかっちゃいます。

 

しかも、さえないウェイトレスだと思っていた彼女。そのウェイトレスの洋服を脱ぎ、私服に着替えると、ナイスバディではありませんか。

 

ああ、グラビアページから抜けでたようだ、と心で大絶賛。

吹雪で荒れ狂う夜、二人で甘いひと時をすごすにですが・・・
翌朝、マリリーに一言も告げず、そうそうにジャスティンは逃げてしまいます。

 

 

ええーっ!!! ハーレのヒーローにあるまじき行為。

 

しかも、マリリーは妊娠。6ヶ月もの間彼女を放置ですよ(怒)

 

マリリーは涙をぬぐい、自分とジャスティンの気持ちの違いに傷つきながらも、一生懸命働いて、身重ながらも<ロードランナー>で働いています。

 

 

結局、ジャスティンは自分の行動を後悔し、意を決して<ロードランナー>に来店するのですが、彼女が妊娠してる事実を目撃。動揺のあまり、大勢の客の前で、彼女を怒鳴りつけ、詰め寄るなど、おおよそ思いやりのかけらもない行動をとってしまいます。

 

切々と、彼の気持ちが語られるのですが、やってることから考えると、そんなのしったこっちゃないですよ。

 

でも、マリリーも負けておらず、バッチリ彼にお灸をすえるのがとっても爽快。

よくやったと、観客もといレストランのお客も心で拍手をしてるはず。

 

 

紆余曲折あり、ジャスティンはマリリーと結婚するのですが、マリリーを金目当てで息子をたぶらかしたとイジメてくる姑登場。後半は、嫁姑バトルです。

 

 

「母さん勘弁してくれよ」と、ジャスティンは母親をけん制するのですが、可愛い息子をとられて憎いばっかりの姑は、嫁マリリーを嫌らしくイジメます。

 

 

でも、ここでもマリリーは負けてません。一本、芯が通ってるので姑の想像を超える行動で反撃。

 

 

短いながらもメリハリのきいたストーリー。筋がとってるヒロインがお好きな方は楽しめますよ。

 

ジャスティンは、この記事だけ読んだら、とんでもない奴ですよね。

ああ、フォローするわけじゃないけど、悪いやつじゃないんですよ。本当に(笑)ただ、シャロン・サラの他のヒーローと比べると見劣りしちゃいますけどね。

 

エマ・ダーシー『愛の岐路』を読んだ感想

不動産会社経営レイフと主婦ターニャのロマンス。

 

結婚二年目にして暗唱に乗り上げた夫婦の再燃までを描いています。

 

 

アツアツカップルだったのの、釣った魚に餌をやらない方式のレイフに怒り心頭のターニャは、彼の気持ちを自分に向かせるため策を弄します。

 

ところが、世間に疎い彼女の作戦は、ちょっと空回り。男心のわからなさぶりに、かえってレイフの男のプライドを傷つけてしまい、二人の仲はこじれてしまいます。

 

いや、こじらせすぎでしょ!!

 

夫婦喧嘩は犬も食わない。そして、喧嘩両成敗のロマンスです。

 

 

私は人形じゃない!とヒロインの怒り大爆発

 

どうやら若奥様 ターニャさんは、ご主人にご不満がおありのようです。

高級住宅街にお住まいで、金銭的には不自由なく、暮らしておいでなのですが、どうやらご主人はターニャさんに関心がないようです(笑)

 

 

 

きれいでいるのが君の仕事だよ。すきにしてくれていいよ。

夢のような生活

 

 

ところが、ヒロインは、不満たらたら。仕事人間の夫レイフは、夜に激しく求めてくるものの、それ以外には、まったくターニャに立ち入らせず。大切なことは秘書と決めてしまう。

 

私は人形?家に押し込めておけば、いいと思ってるの?

 

 

 

夫レイフ側の言い分ももっともで、ちょっとお気の毒

 

プンプンの奥様ターニャですが、高名な夫婦カウンセラーのジョン・グレイ博士から言わせると、「男は火星から、女は金星からやってきた」(くらい考え方や感じ方が男女違う)わけですから、夫側の言い分もきいてみませんとね!

 

夫 レイフさんの言い分

  1. 自分は9人兄弟の長男で育ってきた。金銭的に苦しい幼少の生活を振り返るとお金の苦労を妻にさせたくない。
  2. 子だくさんで苦労をしてきた母親をみてきて、大切な妻に若いうちから子育てで苦労をさせたくない。
  3. 彼女に仕事の話をしなかったり、会社に関わらせないのは彼女がいると気になってしまい仕事に集中できないから。

 

 

 

なんともまぁ、彼の気持ちはアツアツではありませんか!

ただ、ターニャに、彼の思いが伝わっていないだけ。あまりの伝わらなさぶりにで、本が一冊かけちゃうくらいですから。

 

序盤から、二人の気持ちが語られて、歩み寄っては、傷つけて、誤解しては涙を流してのくりかえし。

 

二人が、愛から愛情へ、求めあう関係から与えあう関係へと成長をする姿が見どころです。

 

夫の言動に、納得いかない若奥様でしたが、彼のバックグラウンドを理解し、受け入れるにつれ、だんだんと寛容な気持ちで接していくようになります。

 

なんせ21歳で結婚して23歳なわけですから。

 

考え方も若いのもあたりまえ。彼女には、どっかーんとぶつかって、いっぱい傷ついて、傷ついた後には、旦那さまにめいっぱい愛されちゃってください、ってロマンスです。

 

最後、ヒロインのターニャのおばあちゃんのつぶやきを。

おばあちゃんは、若夫婦の喧嘩に巻き込まれ、双方と話をしますが、一言。

 

 

 

「若い人たちは、考え方も若いわね」

 

「いくつかの簡単なルールさえ守りさえすれば、人生は何事もうまくいくものよ。」

 

おばあちゃん、さすがですね。

 

アビー・グリーン『恋に落ちた復讐者』を読んだ感想

アビー・グリーン『恋に落ちた復讐者』を読んだ感想

イタリア人大富豪のビチェンツォと高級クラブの店員カーラのロマンス。

 

 

愛する妹を自動車事故でなくし、失意の底にいるイタリア人の大富豪ビチェンツォ。
妹の恋人コ―マックが運転していた車が事故を起こし、二人は死亡。同乗していたコ―マックの妹だけが生き残りました。

 

コ―マックは妹をだまして、財産を横取するつもりだったのは明白。ビチェンツォは、妹を失った悲しみと、やり場のない怒りを抱えていました。

 

事故の直接の原因はコ―マック。しかし、コ―マックの妹にも責任の一端はあると考えたビチェンツォは、コ―マックの妹カーラへ復讐を決意。

 

 

カーラの心を惹きつけ、身体を奪い、残酷に傷つけます。
ビチェンツォの強い猜疑心と、誤解を解けない切ないカーラの想いが錯綜するストーリーです。

 

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ローズマリー・ロジャーズ『秘密の花嫁』を読んだ感想

成金の娘タリアと、名門貴族アッシュコーム伯爵のロマンス。
舞台はロンドン。

周囲から「豚ドブソンの娘」と揶揄されるタリアと、堕天使のごとく美しき伯爵の結婚は、社交界のゴシップ間違いなしの組み合わせ。

 

結婚に至るまでの経緯はかなり訳あり。ちょっと、ちぐはぐなカップルの愛と冒険の物語です。

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

湾岸労働者から金持ちになったタリアの父、サイラス・ドブソン。なんとか上流階級に認められようと、貴族と娘タリアの結婚を画策していました。
借金で首がまわらなくなった伯爵家の次男のハリーに目をつけ、タリアと結婚させようともくろみます。
ところが、結婚式当日ハリーは現れず、結婚式場にタリアは一人置き去りに・・・・持参金を持ち逃げし、ハリーは行方をくらましました。

 

 

そこで、黙っているドブソンではありません。弟のことを訴えると脅し、アッシュコーム伯爵本人とタリアの結婚を取り付けます。

 

 

美貌の伯爵と結婚

 

 

美しきアッシュコ―ム伯爵。淡い銀色の瞳。細く引き締まった身体と、見事な金髪。
堕天使との呼び声高く優美さと力強さを容姿は、常に人々の羨望の的でした。

 

 

一方で、レディとは程遠いタリアは何をやらせてもうまくならない。も刺繍も、踊りも全くダメ。容姿も、きわだつ程ではありません。

 

おまけに「豚ドブソン」と呼ばれるほど、嫌われ者の父親。娘タリアも伯爵夫人の身分をねらう卑しい女と言われる始末です。
結婚するつもりの全くなかったタリアは、父親には責め立てられ、婚約者には捨てられ、人々の噂の的になり、踏んだり蹴ったり。
アッシュコーム伯爵本人も、タリアと父親が共謀して汚い手をつかい、上流階級への切符を手に入れたとなじります。

 

 

アッシュコーム伯爵は、結婚は避けられない。でも、彼女を伯爵夫人として、すんなり認めるのも気に入らない。ひっそりと結婚式を挙げた後、タリアを人目につかないよう自分の領地へ送ってしまいました。
ドブソン親子への「お仕置き」のつもりで、タリアを領地へ送ったアッシュコーム伯爵。
しばらくすれば、「ロンドンに帰りたい」と、タリアが泣きついてくると予想をしていたのですが・・・・

 

 

感想です

Amazonで高評価なので、購入してみた作品。
なんといっても魅力は、アッシュコーム伯爵。定番中の定番。美しきとか、天使のような、との表現。
私はガチムチマッチョ、もしくは荒くれ牧場主が好みなので、ヒーローの好みが違い残念。
アッシュコーム伯爵は、好みの人には、かなりおいしい人物です。美しい上に、ツンツンで、とんがっちゃってます(笑)
ヒロイン タリアは心優しいぽっちゃり女子。ですが、まぁ、容姿は十人並みくらいで、ちょっとぶきっちょさん。
そんなタリアを憎からず思い始めているのに、自分の気持ち認めたくない伯爵は、ツンツンしてる間に、タリアがとんでもない事件に巻き込まれてしまいます。
タリアは、結婚後、領地に追いやらてても、めそめそすることもなく、「ロンドンに帰りたい」なんて、泣きをいれたりなんてしません。このあたりが、元気ハツラツなタリアの魅力なのですが、ロンドンに戻りたいといってこないタリアにジレジレの伯爵。

 

 

堕天使伯爵がツンツンしてる間に、イケメン対抗馬登場で、ストーリーは益々盛り上がります。

 

 

なにやら秘密めいた美貌の牧師ジャックが登場。こちらは、伯爵とはまた違う趣のイケメンなのですが、結婚してから領地に追いやられているタリアに同情し、なにかと彼女への好意を隠さない・・・・

 

タリアはとある事件に巻き込まれ、伯爵はツンツンどっころじゃなくなります。ヤキモチを焼いたアッシュコーム伯爵が、タリアを追いかけ、あちらこちらに奔走。

 
この頃からメロメロとまではいきませんが、メロくらいに変化しています。そして、ジャックの恋人 元美人女優の登場で、三角関係から四角関係へと発展。

 

 

舞台は、ロンドンからフランスへと変わり、息つく暇なく、次から次へのエピソードが繰り出されます。
登場人物の心の移り変わりなどは繊細な描写ではありませんが、登場人物がストーリーをグイッと引っぱる印象の作品です。