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リンダ・W・ジョーンズ『ためらいの媚薬』を読んだ感想

魔女の噂のあるマルチダと、実業家デグランのロマンス。

 

自働車もなく馬で移動する時代。

街はずれの森に棲む一人の女性に魔女の噂がありました。

 

どうやら彼女は、怪しげな薬を調合してるらしい。

 

 

そんな彼女の元におとずれたのは、このあたり一体の土地や建物を買い上げ勢力をたかめつつある若き実業家デグラン。

 

彼が、マルチダに依頼したのは、なんと惚れ薬!。彼女は、男らしいデグランをみて内心、惚れ薬なんて必要ないでしょ、とおもいますが、強く押し切られ、禁断の惚れ薬を作る約束をさせられますが・・・

 

メルヘンチックな世界観と、マルチダの手作りお菓子がなんともおいしそう!まるで、

ヘンゼルとグレーテルを思わせる脇役のちびっこ二人も登場で、かわいらしくも、ちょっとセクシーなロマンスです。

 

魔女の噂がささやかれるヒロインの正体は・・・

アメリカミシシッピー州のタングルウッドという街が舞台。

 

 

マルチダの家系は不思議な能力をもっているらしいのですが、彼女自身にその能力はありません。いつか、その能力が開花するときがくるかもね、と思っているくらいです。

 

マルチダの生計は、薬草などを煎じて美容クリームを作ったり、お菓子をつくったり、かゆみ止めを調合したりしてたててます。民間療法士のような位置づけなのかな。

 

ただ、不思議な能力をもった祖母のレシピを使ってるので、美容クリームの成分には、若い男の子の「唾」(え?)がはいっていたりします。

 

 

 

ちょっと人里離れた森の中に住み、一人きままに自由を満喫してるので、怪しい噂がたっていますが、いたって普通の女性です。噂も流れるに任せており、否定すらしてません。

今の現代でいうとナチュラリスト的な生活でしょうか。

 

 

そんな彼女の元に、亡き祖母の知り合いと称する男性が訪ねてきました。超男らしい、

彼にマルチダはひきつけられますが、なんと彼が彼女に依頼してきた仕事は惚れ薬の調合。

 

え~。そういうのって、ずるくない?人を陥れるようなことはしたくないマルチダですが、デグランの押しの強さにまけて、惚れ薬は無理だとしても、催淫効果のある薬の調合を約束してしまいます。

 

 

 

 

自己中の極みヒーロー。惚れ薬が裏目に・・・

 

デグランは、貧しかった幼い時代に、自分と家族をさげすんだ奴らを、みかえしてやるべく、他の地域で仕事を成功をし、大金持ちになって故郷に戻ってきました。

 

母親や姉妹たちをさげすんだタングルウッドの有力者が、どうしても許せない!復讐に萌えた彼が考えたのは、素性を隠し、有力者の娘と結婚をすること。ん~。ゲスイですね。

 

そのためには、絶対、絶対、失敗はゆるされないので、そのお相手に一服盛っちゃおうとたくらんだワケです。いいのかな~。

 

 

マルチダを言いくるめて、催淫剤(惚れ薬)を作らせるものの、デグランは「ちゃんと効果があるかどうか、試したい!いや、ためすべきだ」とか言い出して、マルチダとデグランは、お試しに惚れ薬を使ってみるのですが・・・・(笑)

 

まぁ、ご想像どうりですよ!!

 

 
おばあちゃんに釘をさされていたのに・・・・

 

お互いにいいな~と思ってるところに、惚れ薬をつかっちゃったものだから、盛り上がる盛り上がる。

 

 

結局、なんどか試作品を作り、より強力な惚れ薬を作る度に、お互いに試しあって高ぶってしまう様子がなんとも滑稽です。

 

もう、二人してやってて!って感じ(笑)

 

 

そうこうしてるうちに、デグランの正体が明らかになりつつあって、ちょっと彼の身が危なくなっていきます。登場する悪役が実にいやらしく、単なるメルヘンで終わらず、大人の童話といった感じ。

 

どうなっちゃうの?マルチダはやっぱり捨てられちゃうの?

 

 

ストーリーに花を添えるのは、お菓子作りが超絶うまいマルチダのキャンディーや、キャラメル。パイなんて、垂涎ものです。

近所の子供たちも魔女のお菓子に、もう夢中!

 

 

惚れ薬は、キャンディータイプもあって、ジンジャーの味がするそうですよ。おひとつどうぞ。成分については作品でご確認くださいませ(笑)