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ペニー・ジョーダン『恋の代役』を読んだ感想

タペストリーの修復士チェルシーのチェルシーと実業家スレードのロマンス。

 

チェルシーはある日、年の離れた姉から思わぬ頼まれごとをされます。

 

 

「娘の片思いの男性を誘惑してほしいの」

 

 

姉の話では、姪カースティーに言い寄られ、相手の男性はまんざらでもないらしい。17歳の少女を相手にする30代の男性だなんて!姉の心配に同調したチェルシーは恋の代役を引き受けますが、方向は思いもよらぬ展開に。

 

 

ヒロイン姉妹の早合点で、心乱されるはめになった実業家スレード。終盤、彼のチェルシーへ想いは一ページにもわたり、大演説さながら。ヒロインの世間知らずさが、ほほえましい作品です。

 

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ペニー・ジョーダン『恋の代役』を読んだ感想(ネタバレ)

 

十代の頃、演劇学校に通っていたチェルシー。大分年上の男性に誘われ、苦い思いをした経験があります。親代わりの姉の反対を押し切ってまではいった演劇学校で、男性の寝室に連れ込まれるとは・・・・

 

ちょうど同じ年頃の姪カースティーが、30代の男性に熱を上げてると、姉から相談を受け

自分の過去の過ちを振り返ります。姉の話でいくと、姪のお相手の男性は、義理の兄の新しいボス スレード。

同じ年頃の男の子との交際ならこんなに心配しなくてすむのに・・・

 

 

姉のアンから思わぬお願いごとをされます。
「あなたなら、スレートをカースティーから引き離せるんじゃないかと思うのよ」

 

 

かつて得意だった演劇で、男を誘惑する妖婦の役を演じ、カースティーの目の前でスレードを誘惑してほしいというのです。

 

 

無理無理、と最初は断るチェルシーでしたが、涙ながらに頼み込んでくる姉の想いに負けて、本当の自分とは程遠い役柄を演じる約束をしてしまいます。

 

 

はやくも早合点姉妹のとんでも行動がうかがえるのですが、この後、姉のアンの指示が笑えるんですよ~

 

パーティーで美しく装ったチェルシーとの出会いを、姉がお膳立てしますが、当然思惑とは違う方向に。男盛りのブレードは、美しいチェルシーに一目ぼれ。

 

 

「カースティーに(いちゃいちゃしてるところを)みせつけてやってちょうだい」と姉の指令(残酷)

 

可愛い姪を、つまらない男の餌食にさせないわ、とばかりにチェルシーの演技に熱がはいります。「その調子でつづけて」と姉からのささやき!!

 

「念のために、あなたがあの人といっしょに帰るところも見せてやるといいと思うのよ」
よく知りもしない男性と、車で送ってもらうなんて危険極まりないですよね!

 

 

姉アン大丈夫か、と突っ込みをいられずにはいられません。

 

当事者のチェルシーにいたっては、自分が姪の心を傷つけてしまったのではないか、と心配する始末。そんなことより、君の貞操のが危ういよ~。

 

 

結局、スレードの車で一緒に帰るのですが、それで終わるはずがない。チェルシーの世間知らずぶりに驚きと笑いがこみ上げます。

 

 

 

後日、姉アンから彼女を心配する電話が入ります。
「実は夫ラルフから、あなたと新しいボスを一緒に帰らせたんで、こっぴどく叱られちゃって・・・」(義兄は、常識人ですね)

 

あの日、ピンチだったのは確かですが、何ごともおこらなかったのも事実。きっとスレード顔を合わせることもないだろう、と自分に言い聞きかせるのですが、ところがどっこいそれだけでは終わりません。なんといってもロマンス小説ですから!

 

今度は本業の仕事でスレードと関わることに。あの日、逃げられた怒りからか、チェルシーに辛くあたるスレード。

 

君は、純真なのか、それとも妖婦なのか。<おっちょこちょいで早合点デス

 

 

どちらの彼女が本当なのか困惑するスレードに事実を伝えるのは姪カースティー。スレードにすべてばれてしまい「消えてしまいたい~」と思う、チェルシーがひどく可愛い。すべての元凶は姉ですね(笑)

 

恋の代役

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恋の代役

恋の代役

[著]篠崎佳久子 [原作]ペニー・ジョーダン

 

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