スーザン・ネーピア『眠り姫をプレゼント』を読んだ感想

建築家ベネディクトと、彼の執事ヴァネッサ。

 

彼の別宅の切り盛りを任されているヴァネッサ。女性執事として、屋敷をきりもりします。いかにもお堅い風情で、屋敷の主ベネディクトとは、常に一線をひいた態度。

 

それはそのはず。

 

彼女は、ベネディクトから直接やとわれたわけではありません。屋敷の所有者だった、とある老判事に雇われた身。彼女が雇われて数年後、老判事が亡くなってしまい、老判事の遠縁のベネディクトが屋敷等を相続。屋敷等の相続の一部として、執事ヴァネッサがついてきた、という曰く付きの雇用関係なのでゴザイマス。

 

なので、ベネディクトは「なんか、愛想もないヒョロヒョロした女の子だな~」というくらいにしかヴァネッサをみていない。

 

ところが、ベネディクト34歳の誕生日に、とある事件がおきます。彼の隠れ家的なヴァネッサの管理する別宅にこっそりいってみると、なんと彼のベッドに、見知らぬ金髪美女が寝てるではありませんか。

 

 

親友から「プレゼントとどいたか?」という電話もあり、完全無欠のベネディクトもドキドキ。美女の贈り物??

 

 

 

その日の夜は、眠りについている金髪美女に手を出すこともなく、そっと彼女の横に身をよこたえ、「明日、彼女が目を覚ましたら・・・」と思春期の少年のような妄想を抱いて眠りにつく彼。

 

その妄想は、金髪美女の正体がわかるまで(笑)。ときおりクスッと笑える可愛いロマンスです。

記事を読む

ミランダ・リー『傷だらけの結婚指輪』を読んだ感想

傷だらけの結婚指輪

弁護士ダークと別居中の妻ローラのロマンス。元サヤものです。

 

 

ダークとの間に子供きず、それが原因で別居。独身生活にもどったようにダークは華やかな美女たちと、とっかえひっかえの生活。

 

そんなダークの姿をチラ見しながら、唇かみしめるローラの胸にはいつしか再び彼への恋心が。子供のこと抜きで、彼にとベッドをともにしたら…

 

奇抜なオチに顎がはずれます(笑)ヒーローの戦略には賛否両論という印象ですね。

 

 

⇒『傷だらけの結婚指輪』の詳細をみてみる[RENTA]

記事を読む

アナベル・マレー『記憶のかけら』を読んだ感想

交通事故で記憶喪失の女性ザーラと有名作家トールのロマンス。

 

記憶喪失のザーラの前に現れたのは、彼女の夫と名乗る男性とザーラの親友となのる女性。しっくりこないけれども、二人を信じるしかない。

 

奇妙な3人での生活は、新天地ではじまります。有名作家の元で、ザーラは秘書として、親友となのる女性は家政婦として、夫は雑用をする使用人として働くことに。

雇用主トールは、ザーラにたいして冷ややかな視線。ザーラの記憶喪失を疑い、どこかぎこちない態度をとります。

 

夫と親友もなんだか怪しくて、新しい雇い主も、思わせぶり。全般的に、薄気味悪い雰囲気がストーリーがすすむので、甘いロマンスがお好きな方は、ご注意ください。

 

created by Rinker
¥1 (2025/01/31 17:54:52時点 Amazon調べ-詳細)

記事を読む

ショーン・エリオット・ピカート『恋の魔法をかけられて』を読んだ感想

イタリア人ドクター ベンと記憶喪失の女性ミーガンのロマンス。

 

ベンが陽気に森のお散歩していた時、偶然怪我をした女性を発見。怪我をしてる彼女をなんとか助けだすと、どうやら記憶喪失らしい。

 

ひとまず病院につれていき、彼女に怪我がないかどうかを確認します。そこで判明したのは、崖から転落した怪我ではなく…長くにわったって虐待された痕跡。

 

一体、彼女に何がおきたのか。夫から逃げ出してきたのか。

 

二人は惹かれながら、ヒロインの記憶をたどり結ばれる・・・はずなのですが、一筋縄ではいかないロマンスでございます。

 

記事を読む