交通事故で記憶喪失の女性ザーラと有名作家トールのロマンス。
記憶喪失のザーラの前に現れたのは、彼女の夫と名乗る男性とザーラの親友となのる女性。しっくりこないけれども、二人を信じるしかない。
奇妙な3人での生活は、新天地ではじまります。有名作家の元で、ザーラは秘書として、親友となのる女性は家政婦として、夫は雑用をする使用人として働くことに。
雇用主トールは、ザーラにたいして冷ややかな視線。ザーラの記憶喪失を疑い、どこかぎこちない態度をとります。
夫と親友もなんだか怪しくて、新しい雇い主も、思わせぶり。全般的に、薄気味悪い雰囲気がストーリーがすすむので、甘いロマンスがお好きな方は、ご注意ください。
『記憶のかけら』を読んだ感想
軽くミステリータッチの作品。表紙がいかしていてシビレます。
どうです?すてきじゃありません?背景にイナズマと、白馬です(笑)
【登場人物】
- ・ザーラ・・・ヒロイン 交通事故で記憶喪失
- ・モーリス・・・ザーラの夫となのる男
- ・シビル・・・ザーラの親友となのる女
- ・トール・・・3人の雇い主 有名作家
トールの屋敷で繰り広げらる人間模様が見どころです。
まず、モーリスとシビルが怪しい。コソコソいちゃついてます。そして、トールは何故か?ザーラの記憶喪失を疑いつつも、モーションを。
ザーラは、うっすら屋敷の中でモーリスとシビルがいちゃついてるのを知っていますが、自分は記憶喪失でどうすることもできない状況。それでも、モーリスに操をたてて
トールのモーションをはねのけます。
どこか、トールを懐かしいと思いつつ惹かれる気持ちが湧き上がる。記憶のどこかで、何かがもどかしいと感じるけれど、思い出せそうで思い出せない。
そんな時、思わぬ人と偶然出会いザーラの封印された記憶が一気に戻ります。恐怖しかない記憶の先に何がまっていたのか。
ミステリーという程ではありませんが、先がとにかく気になるストーリー。甘めでないロマンスが読みたい方はぜひどうぞ。