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ペニー・ジョーダン『十代のころ』を読んだ感想

ハーレクインロマンス40周年の誕生を記念して出版された作品。さすがペニージョーダン。1ページ目から、ポルシェ並みの加速で、飛ばします。ヒロイン マギーの十代のころの過ちからスタート。

 

 

消え入りたいほどの恥ずかしい過去。マギーにいったい何があったのか。一体彼女が何をしてしまったのか。1989年の作品ですが、当時のハーレクインの王道を楽しめる一作です。

 

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『十代の頃』のあらすじ&感想 ネタバレ

イラストレーターのマギーは、実家と長い間音信不通。ところが出版社経由で、年の離れた従姉妹から手紙を受け取ります。

 

なんか実家が大変なことになってるらしい。

 

マギーの家庭環境は少々複雑でしてね。

 

マギーの叔父は、子供をつれた女性と結婚をし、その後、二人の女の子に恵まれ、さらに、両親を亡くしたマギーを引きとったんですよ。

 

なので、実家の家族は大所帯。祖父、叔父夫婦、義理の従兄マーカス、幼い従妹二人がマギーのファミリー。

 

祖父と叔母夫婦が亡くなった今、彼女の実家、デブラル館には、義理の従兄マーカスと従妹たちが住んでいるはず・・・・。

 

マギーが実家と音信不通なのは訳ありでして。実は、十代の頃にこっぱずかしい失敗をしてるんです。顔から火がでる。帰りたくても帰れない。

 

もう27歳にも何もなってるのに、当時の事をおもうと帰れず・・・

 

そのときにマーカスからは「二度と故郷に足を踏み入れるな」と言われてるし。従姉妹たちが心配になって、ひっさびさに帰ってみるものの。

 

「なにしに帰ってきた!」とマーカスはつれないのですよ。ツンツン!

 

もう、一体なにやらかしちゃったの。って感じ。

 

ただ、二度と顔を合わせたくない。故郷に帰れないと思いつつも、お約束のようにマギーはマーカスを恋い焦がれているのは明々白々。

 

誰しも、穴があったら入りたいと思う出来事が十代のころにはあるはずで。そんな、苦々しくも、懐かしい気持ちを思い出させてくれる作品であります。

 

結局は、マギーの幼稚な嘘が発端で、マーカスに恥をかかせただけなんですけどね。

 

大人の包容力で許してやればいいのにさ。マーカスは短期で不器用だから、立ち回りも下手だし。

 

かつて、マギーにひどい言葉を投げつけたことを後悔しつつも、館にかえってくれたらいいな、と思うばかり。奥手なんかい!

 

長いよ・・・こじらせすぎ。

従妹の機転で、最終ハッピーエンドなのですが、ハーレクインらしい、すれ違いや誤解の連続のロマンスですよ。ある意味、昔の作品のが激しい(のか?)と思わせる一作です。

 

原題「A Reason for Being」を「十代のころ」とするセンスも素敵ですね。

 

↓コミックスではヒロインがたおやかですが、もっと直球っていうか・・・。私の中では思い込みが激しそうなイメージ。イノシシ女子みたいな(笑)

 

十代のころ

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十代のころ

十代のころ

[著]花牟礼サキ [原作]ペニー・ジョーダン

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