看護師チャリティとオランダ人医師エフェラルドのロマンス。
チャリティは家族でフェリーに乗っていた時に急病人に出くわします。
応急処置をしている時に登場したのがなんとも横柄なドクターエフェラルド。
チャリティーの英語訛りのドイツ語をあってこすりをいってきて、なんだかとっても、嫌な感じ。
これで永遠にお別れかと思っていたんですが、そうは問屋が卸さず、後日二人は出会うことに。
嫌な人!嫌い!と思いながらも、彼のことがきになって仕方ない(苦笑)
とにかく勝気なヒロインが、40過ぎたオランダ人医師に、物申してみたり、 素直になれなかったり。結構激しめな性格です^^
ちょっとケンカップルぽいロマンスですよー。
『指輪のゆくえ』を読んだ感想
ヒロインチャリティは、作品中では聡明美人という表現がされていますが、しっかり本人にも自覚ありです。
小柄で可愛くて何にもできないような女の子の方がいいななんてコメントもありますが、よく考えると、かなりな嫌味です(笑)でも、こういう表現がバンバンでてるところがベティ先生の面白いところなんですよね!好き!
ひけらかすタイプではにものの、美人自覚ありのチャリティ。心の中では白馬の王子様的な熱烈ロマンスを求めているようで、手頃な?身近なドクターからの求愛になかなかイエスとは言いません。
悪くはないんだけど胸が熱くならないから、という贅沢な理由。わるくない、ってレベルでは満足できないよう。彼女の目下の悩みは、偶然出会った横柄なドクターの事が忘れられないこと・・・
乙女心は不思議ですな。普段ちやほやされてる美人からすると、嫌味皮肉が強烈だったんですかね? それとも見た目が好みだったのか?
さてさて、ストーリーはというと、彼女がフェリーで助けたアメリカ人男性は、なにやら 財団の偉いさん(もちろんお金持ち)でして。
実は、フェリーでの一見は、難病の初期症状だったようで、助かるためには手術は必須。偶然助けてくれたチャリティを幸運の女神的な存在だと信じており、個人的な看護師としてオランダにきてくれって、スカウトに来るわけです。ただねぇ。オランダなんですよ。勤務地が・・・。このアタリから、もう鉄板ですよねー。
で、そのお仕事を引き受けて、オランダにわたって、彼の手術を担当するドクターとして再会したのが、例のドクターエフェラルドという訳です。
で、このドクターエフェラルドは、ミドルにさしかかりつつある41歳。周囲から、「ケッコンケッコン」と言われつつも、若い子やちょっとおつむが弱い子に、豪勢な食事につれていってあげたりして、まぁ、そこそこ人生を楽しんでます。だって、恋愛にのめり込むことがなければ、仕事に集中できますからね。
が、どうにもこうにも、こちらのドクターも、チャリティの事が気になってしかたない(らしい)。なので、ついつい、ついつい、ついつい・・・・言い過ぎちゃったり、逆切れしちゃったり。売り言葉に買い言葉になちゃったりするんですよねー。
なかなか大人げないことこの上なしですよ。
ドクター的には、「仕事に集中できないのが嫌」とか、「彼女が自分のことを色眼鏡でみてるのが気に入らない」とか?まぁ、あれこれ理由っぽいことがでてますが、初めて夢中になってしまったチャリティにどうしたらいいかがわからない模様。うぶすぎる。
チャリティーの方は、「どうせ、私はオランダから去る人間だし?」「いろいろと、無礼な振る舞いとかしちゃって、ドクターのこと誤解しちゃったし?」とか、こちらも色々とじれるばかり。美人で聡明って自覚ありでも、「好きです」っていえないツン ヒロインのもじもじ具合が見所です。
あと、ドクターが大人げない (´ε`;)ウーン…もう41歳なんだから、誘導(?)してあげなさいよー、と個人的には思ったり。
でも、彼女が、素直になれないところや、言い返したりするところが、可愛いから、ついついきつめな言葉をいっちゃうんだろうなぁ・・・(遠い目)
とツン目のヒロインがお好きな方にはおすすめです^^