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- マーガレット・メイヨー / コンテンポラリー / ★★★
ド定番の期限付き結婚もの、かつ珍しいギリシア人同士のカップルです。
傲慢不遜で有名なギリシア人ヒーローですが、うすうすヒロインもそれ(ロマンス業界の世論?)には気がついており、結婚の相手はギリシア人以外の男性と固く決意。
父親@ギリシア人の自分勝手さに懲りているので、イギリス人男性と結婚する予定だったのですが、なぜか父親と同じギリシア人富豪のテオと結婚をすることに・・・
『十二カ月だけの花嫁』のあらすじ感想など
ヒロインディオーネ@お金持ちの娘は、ロンドン在住で。そこそこ幸せにくらしています。このままいったら、恋人のクリスと結婚するだろうなぁ、という感じ。母親にはあわせていますが、父親にはまだ彼を会わせていません。
ところが、そこにギリシアにいる実の父親が倒れたと連絡がはいり大あわて。クリスはイギリス人で、父親は決して彼を自分の恋人と認めないだろうな、と考えていたからです。
ひとまず、彼氏をロンドンに残して、アテネの病院に向かい面会した父親の姿をみて動揺かくせず。
なにせ、健康だと思っていた父親が、ひときわ痩せてしまってましてね。しかも心臓発作じゃないですか。
「私ももう若くはない」と弱気発言。
病でよわった父ヤニスは「お願い事」をディオーネにするのですが(苦笑)
まぁ、会社経営が苦しいんで、とある人に融資をおまえからお願いしてくれとな。
彼女の父親は、決して仲ががよろしくないテオ・トルサルディコス(←とある人)に、融資を「あえて娘」に申し込ませにいくのは、まぁ、下心ありありなんですけどね。
弱った父親の頼みも断れず、彼の元をたずね、頭をさげて融資をお願いするはめになっちゃいます。
まぁ、お約束とおり融資には条件付きでOKがでまして。
テオは、ディオーネに自分と結婚しろっていうわけですわ。融資の条件として。まぁ、なんとも定番的な。ゆるされるんかいな (´ε`;)ウーン…
とだけあらすじだけ知ると、テオ、結構嫌なやつっぽいじゃないですか。
ところが序盤からヒーロー視点で心情が書かれているので、強引で無茶ぶりな嫌なやつから、金はもってても誘いベタ?なかわゆいやつにみえてきたりして、ハーレクインの独特の魔法がかかって読めたりします( ´艸`)
ま、テオは結局、最初からディオーネに一目ぼれで。結婚の申し出もヒロインを引き留めておきたいからっていう、なんだかもう、な理由ですよ。
普通の食事にでも誘えばいいのにね。
あ、そういえば、彼の愛のささやきで。アガペ・ムー。←覚えました
ストーリーにはどうでもいいのですが、イギリス人婚約者のクリス、が小粒なくずっぽくて笑えます。
実は、ディオーネの両親は、離婚しており、実父はアテネ、実母はロンドンで暮らしてるんですよね。ディーオーネ不在にもかかわらず、クリスはご飯をごちそうになりにディオーネ実母の家へ通ってたんですよ。
え?私がいないのに、来てたの?ディオーネも驚き。ちゃっかりご飯だけごちそうになってて、彼女の母親も「また昼食たべにくるの?」とか、「ここに引っ越してきたいというの」とか。ディオーネがギリシアに行ってる内に彼女の実母の家にべったり・入り浸り放題。
ストーカーっぽいくてキモいぜ。『穏やかな彼』にでてくる登場人物とかに通じるキモさ。
さらに、
テオとディオーネが結婚したので、自分の家に出入りはしないでほしいと、ディオーネ母がクリスに告げると、逆ギレ。
「君が言わせているんだな?」
「今度はこの家から僕を締め出すつもりか」
とディオーネを責めるんですがね。昼食をごちそうになりに、通ってしまう図々しさもさることながら、ディオーネとの縁がきれても自分とディオーネ母との縁はきれないと思い込む都合のいい考え。しかも、元カノとこそこそ密会。こんな奴と結婚しなくてよかったよ。
個人的には、ヒーローのテオの素敵さより、クリスの人間の小ささが印象に残ってしまった作品だったりします(苦笑)
つっこみどころが多すぎるんだもん。すみません、クリスネタのが文章多かったですよね。
↓そうそう、コミックスみたいな感じ。ヒーローギリシア人ぽいですねー。若干巻き毛はいってると更にそそるのは私だけ?