油田王ウォードと、彼の家政婦の姪マリアンのロマンス。
ウォードの家政婦から、とある悩みを打ち明けられます。どうやら、彼女の姪は、怖い事件に巻き込まれてから男性恐怖症になってしまったらしい。しかも姪の職場は男性ばかり。
今後の姪の生活がとっても心配な家政婦リリアンの表情はさえません。
懇意にしてる家政婦の打ちひしがれた表情をみたウォードは、自分の屋敷にマリアンを呼び寄せるように提案します。
お節介家政婦リリアンが繰り出す縁結び。
ダイアナ・パーマーらしい、ちょっと偏屈で愛すべきヒーローと、コミカルな設定がほほえましいロマンスです。
スピンオフが多いダイアナ先生の作品ですが、これは単独でも楽しめますよ。
男性不信のヒロイン・・・・のはずが、とんだ番狂わせ
油田王ウォードは、ちょっと偏屈ながらも愛すべき性格。超ハンサムで、お金持ち。なんといっても、テキサスの油田王です。
そんな彼の恋愛遍歴はというと、婚約寸前までいった女性はいたものの、手ひどく裏切られてからは、女性を遠ざける生活。彼と一緒に暮らせるのは、彼のばあちゃんと、妹、そして家政婦のリリアンくらいです。
そんな雇い主を心配して、お節介家政婦が縁結びを考えます。自分の姪とどうかしら?
バレバレの嘘を、ウォードについて、ジョージア州にいる姪を呼び寄せるのがいいのですが、嘘は早々にばれ、叔母さん大ピンチ。
ところが、その嘘のばかばかしさが、ダイアナ先生らしくとっても面白いのです。
お節介おばさんの縁結びは実るのか?
事件に巻き込まれた自分の姪が、男性不信で困ってる、とウォードに吹き込むのですが、なんのなんの。
マリアンは、ひったくりにあったのは事実ですが、警察が到着するまで、犯人をひっつかまえ、馬乗りになって、羽交い絞め(笑)
しかも、赤帯(おそらく柔道?)まで持ってるではありませんか!
リリアン叔母さん盛りすぎですよ。
病で余命いくばくもないはずのヒーローは元気もりもり
リリアン叔母さんの盛りは、これだけにとどまりません。姪の耳には、「病で余命いくばくもない雇い主が、回顧録を書きたいと人手をさがしてる」と、興味深い仕事を耳打ちします。
小説家を夢見ていたマリアンには、とっても魅力的な仕事。しかも、余命いくばくもないご老体の力になれるなら、とジョージア州から、はるばるテキサスまでやってきます。
ところが、出迎えたウォード@油田王は、モリモリ元気な男盛りのナイスガイ。
「この人が病に悩んでいる??」と、疑問に思いながらも、ことあるごとに子供扱いされて、若干プリプリ気味になっちゃいます。
余命いくばくもないなんて、真っ赤な嘘なんですが、その頃には、二人の間にロマンスの火が、着火し、ちょーっと思わぬ展開に。
子供扱いしないで!と、言いわれてるのに、さりげなくからかうウォード。
年の差カップルの定番のロマンス展開で、読んでいて安心感があり、ウォードの元婚約者の登場で、ストーリは盛り上がっていきますよ。
余談ですが、ウォードの妹が前衛建築家と付き合っていたころ彼の屋敷を作ったらしく、ウォードの家には屋内なのになぜか川があります。
油田王の屋敷はケタ違いですね。
▼ん?一見 草食系にみえますが・・・
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