ケータリング会社のオーナー デズデモーナとIT会社社長のスタークのロマンス。スタークの天才ぶりは変人と紙一重。

 

なんと、結婚直前に婚約者に逃げられること二回。しかも、今回は結婚式当日、直前。

 

デズデモーナは、キャンセルになった彼の結婚式の食事を手配したケータリング会社のオーナー。なんとか、かかった費用をスタークに支払ってもらうよう彼に掛け合うのですが・・・・・

おしゃれ~なシアトルが舞台に繰り広げられるロマンス。役者一族のデズデモーナの親戚ちょっと変わった、いや魅力的な人たち。ひとくせふたくせある登場人物が、殺人事件に巻き込まれ、オタクのスタークが大活躍の一作!

 

『曇り時々ラテ』を読んだ感想

題名がいかしてますね〰。原作は『TRUST ME』なんですが、おそらく舞台となったアメリカ シアトルがコーヒーで有名なので、ちょっと引っ掛けたのでしょうか。

 

IT企業も多いので、きっとスタークの会社も、そのあたり意識したのかな。なにしろ、変わった登場人物がゾクゾク登場で飽きさせません。

 

スタークはその筆頭。全く空気が読めないのです。よく言えば現実的。さっすがIT起業家。

 

一方で、デズデモーナは役者一族の出身で、なにかとドラマチックな展開に仕立て上げる人たちに慣れ親しんでます。結婚式をドタキャンされたスタークが、その夜、一人きりで過ごすと知り、デズデモーナは「一緒に過ごしましょう」と誘います。

 

スタークからしたら「ん?」

 

「辛い経験した後なのに、一人で過ごすなんて、よくないわ」とデズデモーナが連れていった先は、なんと自分の親戚が出演してる演劇の鑑賞。スタークは、異星人とも思える彼女の親戚たちに囲まれ、戸惑いかくせません。

 

ですが、デズデモーナの温かい気持ちにふれ、彼女なんだか気になる感じに・・・・結婚式ドタキャンされて、傷ついてるはずなのに(笑)、早くも次の人か。

 

 

 

二人が惹かれあうには時間はかかりませんが、デズデモーナは彼の「傷心」につけこむようで、自分の気持ちに逃げ腰。スタークが押せ押せです。でも彼は、何故デズデモーナが逃げ腰なのか理解できない。

 

デズデモーナの下着に手を入れて(!)「だって君のパンティ濡れてるじゃないか!」と直球すぎる発言。

 

「もう、やめて、パンティの話は」とデズデモーナがいえば、「わかったよ、君のパンティが濡れてる話はもうやめるよ」と応酬するスターク⇒「だから、やめてって!(怒)」

 

と、まぁ、お熱くいちゃついてるうちに(笑)、なんとスタークの機密情報の盗難と殺人事件が勃発。容疑者はデズデモーナの義理の兄。二人は、事件の見解を巡って対立するのですが・・・・

 

とにかく、サクッと読めて、それでいていやらしくない。いやいや、上のパンティの話は、面白レベル。後半、デズデモーナの影響か、すこーしだけ、人とのふれあいに慣れ、愛に目覚めるスタークにほっこり。

 

彼は、人並の感情を表現することで、自分が傷つくのを恐れていたんです。お金持ちで、オタクだけど、イケメンでマッチョ。そんな、素敵なヒーローが堪能できるロマンスです。

 

 

 

 

 

こちらはニセおたくの作品です。

 

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