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レイバーン侯爵ジェイスと令嬢ブロッサム(画家)のロマンス。
放蕩者と呼ばれるジェイス。彼には長年片思い中がいるのですが、彼女はすでに「弟の婚約者」。いよいよ二人が結婚する時期が近付いてきたので、ジェイスは傷心のため家にいられません(笑)意外に繊細!
ハートブレイクな彼が領地を転々としていたところに、なんと婚約破棄の連絡が!!何事かと駆け付けてみると、弟はどうやら別の女と駆け落ちしたらしい。
これはチャンスとばかりに、ジェイスは張り切るのですが、なかなかうまく行かないことばかり。
彼の前に立ちはだかる障害は、放蕩者のレッテルだけじゃなかったんです!「宵闇の鳥のささやき」の続編、といえば誰がでてくるかはお分かりですね。
もし先に読まれてないのなら、「宵闇の鳥のささやき」を先に読むのをおすすめします。
『七夜の契り』のあらすじ感想
ジェイスの恋の障害は、マシューパパ。ブロッサムは、「宵闇の鳥のささやき」のヒーロー マシューと、ヒロイン ジェインの娘なんです。
もうブラックホール級の心の闇をもってるマシューですから、なかなかジェイスに対しても辛辣です。
前作で、マシューとジェインは結婚せず「ラマン」の関係で終了しましたが、こちらの続編ではめでたく結婚後の姿が描かれています。。マシューの父親の公爵様がなくなり、その後、爵位を引き継ぐのと同時に、ジェインと正式に結婚したと推測。(多分)
もう、それはそれは熱烈な二人の間に生まれた「ブロッサム」ですから!父親のマシューも、母親のジェインも彼女の婿取りには力はいってます。
ブロッサムの元々の婚約者というのがですね、マシューとジェインと旧知の仲だった夫婦の息子さん。長男のジェイスは、ちょっと評判わるくて、次男の方が芸術家肌のイケメン。
まぁ、両親としては兄弟の「無難な方」をブロッサムと婚約させたのですが、こいつがですね、別の女性と駆け落ちしちゃうんですよ。しかもブロッサムに「婚約破棄してもいいかな?(いいとも!)」みたいな感じで。
ブロッサム自身も、熱い恋愛や情熱を体験したいっていう気持ちがあって、どうもこの弟ちゃんには、親愛は感じても情熱はかんじず、ということで、めでたく円満、婚約破棄と相成ります。
本当は、ブロッサムは、少女時代からジェイスに恋心を抱いていたんですが、彼が「放蕩もの(女たらし)」という評判をきいて、ちょっとビビってます。あー、だまされなくてよかった、ってどこかで思ってますが、婚約破棄した後、気になるのは何故か、ジェイスのことばかり。
もう、二人は長年、両思い!いいじゃん、くっついちゃえよ(笑)と思うのは、読者だけで、マシューは猛反対です。
何故なら、自分のことは棚に上げて!「娘の婿には誠実であってほしい」のです。心当たりがあるからこそ、放蕩ものは、許すまじ!御しやすい婿のが好ましい。
こんな、マシューにジェイスは真っ向勝負を挑みながらも、影でブロッサムとイチャイチャ(笑)
まぁ、「宵闇の鳥のささやき」が暗かったので、みんな幸せになっていて、本当にいい感じのロマンスでしたよ。