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アナ・キャンベル『囚われの愛ゆえに』を読んだ感想

未亡人グレースと侯爵マシューのロマンス。

 

 

未亡人グレースは娼婦と間違えられ、とある屋敷にさらわれます。そこで待ち受けていたのは、恐ろしい「監禁」の生活。

 

高い塀がはりめぐらされた屋敷にはシーン侯爵ことマシューが住んでいました。どうやら、彼は冷酷な彼の叔父ジョン卿から、財産と自由を奪われ虐待の日々を過ごしているらしい。

 

 

彼は14歳から11年もの間、「狂人」として屋敷に閉じ込められ、さらには、そんなマユーを「慰める」役目を与えられます。

 

彼を誘惑し、身体を与えなければ、彼の叔父ジョン卿に殺されてしまう。

 

美しく、悲しい運命を背負った侯爵と、若く初々しくも熟れるような身体の未亡人。二人が狂おしいまでにお互いを与えあい、むさぼるように愛し合う濃密な大人のヒストリカル。

『囚われの愛ゆえに』のあらすじ&感想 ちょっとネタバレ

ストーリーは非常にシンプル!ヒロインが誘拐されて、監禁されて、脱出を試み、救出。

 

が!!!

 

監禁中の二人の愛の葛藤が丹念に描かれています。なんつってもテーマが「監禁」ですからねぇ。

 

マシューは幼い頃から、「病気」と称して、彼の叔父「ジョン卿」に監禁されてます。後見人の立場を利用し、本来はマシューが相続する財産を、ジョン卿が自由にしてきたのです。

 

マシュー自体も、何らかの疾患をかかえていたようで。実際、発作を起こしてるんですよね。で、「狂人」扱い。

 

幼い頃は、力でねじ伏せればよかったんですが、だんだんそうもいかなくなってきてるってジョン卿もうすうす感じてます。

 

年頃の甥に「女でもあてがっとけば、大人しくなるだろ」と考え、今回娼婦の手配を門番二人に命じるわけですが、このオタンチンな門番は、間違えて「プロ」ではなく、素人のグレースをつれてきちゃうんでうわ。バカ丸出し。

 

 

喪服をきているグレースを、客寄せのコスプレだと勘違い。さらにいうなら、年の離れた夫を亡くしたばかりです。なりたてほやほやの未亡人。

 

 

で、最初はお互い疑心案偽。

 

 

マシューからしたら、彼女と関係をもてば、叔父に屈すると。グレースの方は、まだ夫を亡くしたばかりですからね。

 

ただねぇ・・・二人が引かれ合うのには、時間がかからなくて。

 

幼い頃から虐げられたにもかかわらず、誠実なマシューと、なにか訳ありのグレース。なんやかんや、で二人は結ばれます。

 

 

豊満な肉体と美しさに欲望をつのらせるマシューの葛藤は結構悶絶ですわ。ストーリーがシンプルだからこそ、二人の心情が丁寧に描かれた作品です^^

 

マシューは幼い頃から監禁されているので、もちろんD&Tです。ふふ。←ネタバレ?

 

夢中になる様子がかわゆいわー。

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