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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

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キム・ローレンス『砂漠の青い瞳』を読んだ感想

キム・ローレンス『砂漠の青い瞳』を読んだ感想


イギリスの女子高で教師をしているモリー。実は、彼女の異父兄弟は砂漠の王国ザフラトの皇太子。二人の関係は兄の政治的な立場を考え秘密にしていましたが、ただならぬ親しげな雰囲気に感づいた人が約1人。隣国の王位継承者タイールでした。

 

 

砂漠の暑い風と乾いた空気が二人を熱くさせます。大きく誤解したタイールの過激な行動に驚きの作品。シークなら何をしても許されるのかっ!と若干プンスコ。

 

 

『砂漠の青い瞳』のあらすじと感想(ネタバレ)

砂漠の王国ザフラト。モリーは、初めて会う異父兄弟たちと王室の晩餐会に出席していました。

 

モリーの母は、ザフラトの王と結婚し、二人の王子をもうけた後に離婚。イギリスに移り住み、その後、モリーの父親と再婚をし、モリーが生まれました。

 

 

自分が生まれてから、兄たちとは会っておらず、無視をされてきたと思っているモリー。
彼女の頑なな心を動かし、こうして晩餐会に出席するまでさせたのは、ザフラトの皇太子妃ベアトリスでした。義理の姉にあたるベアトリスは、自分の夫と義理の妹と合わせるべく熱心に彼女に働きかけていました。

 

その苦労のかいあってか、モリーはいつのまにか兄たちに好感をもち、初めてあった兄妹同志、愛情を確認しあっていました。

 

一方、モリーの存在は王室にとっては微妙。離婚をよしとしないアラブの世界では、いつなんどき弱みともなりかねない。彼女が王室関係者だと知っているのは、限られた人だけ。

 

兄タリクとモリーの特別な親密さに気が付いたのは、隣国の王位継承者タイールです。

 

  • 何か、二人の間にあるのか?
  • ひょっとしたら、愛人関係?

 

あんなに美しいベアトリスと結婚しているタイールが浮気なんて、許すことができない。タリクと抱擁するモリーの姿を、遠目でみながらタイールは決心しました。

 

イギリスからきた、あのさえない女に言ってやらねばならない。二人を引き離すのだ!

 

感想

ヒーローが過激な考えの持ち主で危険です。

 

ヒロイン逃げて~

ヒーロータイールは、ベアトリスとタリクに「理想の夫婦」像をみており、それをモリーがぶち壊していると憤っていますが、それこそいらぬお節介。

 

君こそベアトリスに懸想してるのかね?と聞きたいくらいです。確かにベアトリスは素敵な女性ですけれど。

 

兄の迷惑になるからと、モリーはザフラト王室での立ち位置をタイールに教えませんでしたが、いよいよヤバイとなって打ち明けます。

 

そこは無視。信じるわけもありません。一蹴ですよ。一蹴。

 

砂漠の熱で、やられちゃったのか(もりあがっちゃったのか)、二人は愛を交わします。
その後、、ヒーローはようやくモリーが王室関係者と理解した地点で態度は急変。

 

手をつけてしまったので、結婚します!宣言。

 

兄たちとタイールの男同士の話し合いで

 

「やはり二人は結婚でしょう」「名誉を重んじるべし」いやいや、本人の意思は?アラブのプリンスの強引さが素敵なの?・・・か?

 

最後は逆プロポでハッピーエンドでしたが、シークものに慣れない私には、いささか刺激が強すぎた作品でした。小説がAmazonみあたらないので、漫画貼っときます。もう!

 

こちらも危ないヒーローが危ない思想の持主⇒『愛しすぎた結末』

ダイアナ・パーマー『トム・ウォーカー』<テキサスの恋18>を読んだ感想

ダイアナ・パーマー『トム・ウォーカー』<テキサスの恋18>を読んだ感想

テキサスの恋18作目。投資カウンカウンセリング会社経営のトムと、彼の元秘書イリ―ジアのロマンス。

 

かつてトムがニューヨークの広告代理店に勤めていた頃、イリージアは彼の秘書でした。
近寄りがたい雰囲気のトム。イリ―ジア憧れのボスです。

 

ある日、トムは酒に酔い、その勢いでイリ―ジアとベッドをともにします。愛を交わしたのに、トムの態度は冷ややか。イリ―ジアに言葉もかけません。

 

イリ―ジアは恥ずかしさにいたたまれず、会社を退職し故郷のジェイコブズビル帰ります。そして、数年。トムが、投資カウンセリング会社を設立するため、ジェイコブズビルにやってきました。

 

 

一方、トムと別れた後、故郷ジェイコブズビルでイリ―ジアは結婚、子供が一人。夫とは死別。

 

 

小さな町では、誰もが顔見知り。気まずいけれども、お互い避けられません。
誤解されてしまったトムのちょっと可哀想な物語です。

 

『トム・ウォーカー』<テキサスの恋18>を読んだ感想

 

 

愛する人には、素直に、正直に(笑)

 

 

トムは、ちょっと見栄を張ってしまい大きな代償を払う羽目になりました。それが気がついたのは、ジェイコブズビルでイリ―ジアと再開した時。

 

 

トムが唯一愛した女性イリ―ジアは、すでに結婚し子供もいるらしい。かつての切ない記憶がよみがえります。

 

会社を退職するイリ―ジアを、見送るしかなかったトム。冷ややかな態度は、実は掛ける言葉がなかっただけ。

 

それは、何故か?彼は自分が童貞だった事実を恥じていたから。押さえきれない欲望に身を任せた、罪悪感にいたたまれなくなっていたからです。

 

当時、トムは28歳。ニューヨークの広告代理店に勤める将来有望なビジネスマン。オフィスの女性が彼を狙っている、そんなイケてる彼が童貞なんて!

 

そこには、ちょっとお気の毒な理由がありました。トムの兄妹は、長年にわたり父親から「性」を抑圧されてきたのです。彼が欲望を感じれば、感じる程、罪悪感は募る。結局、父親の刷り込んだ「欲望=悪」のイメージが振り払えず、未経験のまま28歳を迎えたワケです。

 

彼のバックグラウンドをイリ―ジアは知る由もなく、トムに遊ばれ捨てられたと勘違い。
そして、その誤解を抱いたまま、現在に至ります。

 

知り合いの勧めもあり、ジェイコブズビルで会社を設立するトム。素直になれない彼は、イリ―ジアを見るたびに胸が痛みます。

 

彼の唯一の忘れられない甘い経験。ああ、可哀想。カミングアウトするには、遅すぎる。しかも、彼女は別の男と結婚して、娘までいる(夫とは死別)

 

彼女が手掛けはじめたビジネスも順調そう。取引先の男とも、なんだか親しい様子。
トムは嫉妬にかられます。

 

なんとも、彼の葛藤がじれったい。なまじ、イケてる人だから真実が言いにくい(笑)

 

 

ストーリーが進み、イリ―ジアの秘密が明らかになり、一転、トムが彼女をリードします。

 

彼女の結婚の真実とは?
どうして、イリ―ジアの娘と自分の妹がそっくりなの?

 

イリ―ジアを温かく支える彼女の兄ルークの働きでハッピーエンド。彼女も未経験だったと、彼女の兄から情報を仕入れたらいきなりイリ―ジアに強気です(笑)

 

トム、もじもじしてたのにさ~

 

ちょっと突っ込みどころのあるトムの嬉し恥ずかし初体験の作品でした。愛があればノープロブレム。

*『あの夏のロマンス』には以下の2編が収録されています。ご注意ください。
・テキサスの恋18『トム・ウォーカー』
・テキサスの恋19『ドルー・モーリス』

 

  • ◆テキサスの恋の次作は・・◆第19作目 『ドルー・モーリス』

ジェイコブズビルの地域医療をささえるドクター ドルー・モーリスと、彼の病院の受付秘書キティのロマンス。ドル―は、かつて深く愛した妻を病気でなくしました。
その悲しみからか、オーバーワークの毎日。そんな彼の病院に、タンポポのような可愛らしい受付秘書がやってきました。

ケイトリン・クルーズ『愛人のレッスン』の感想

ケイトリン・クルーズ『愛人のレッスン』の感想

おなじみギリシア人ヒーロー登場です。誰よりも自分を嫌い、憎んでいるニコス。彼はバルべリ一家に復讐を硬く誓っていました。

 

 

そんな彼に「愛人」の申し出をしたトリスターヌ・バルべリ。

復讐の駒にされながらも、彼を愛し許す彼女のやさしさと、ニコスの痛々しい過去に注目の作品。表面的には強気ですが実は自己卑下Мタイプのヒーローですよ。

 

 

序盤のあらすじ

 

トリスターヌは、母親の医療費の支払いで困窮している生活。このままでは母に良い治療を受けさせてあげられない。

 

彼女が相続するはずの信託財産に手をつけられず、腹違いの兄ピーターに頼るしかない状況。

 

そんな時、ピーターから辛辣な言葉と一緒に、ある提案をされます。彼女が裕福な男性とのゴシップをまきちらし、バルべリ家の名前に世間を注目させること(ゲスだな)

 

「お前がようやく役に立つときがきたな。」
「一家の財産を立て直す義務は、お前にだってある」

 

自分で稼いだお金で堂々と生きていたいと思っていたはずが、急激に悪化する母親の体調を目の前にし、トリスターヌは兄の申し出をうけるしかありません。

 

ゴシップの愛てとして、彼女が、選んだのはギリシア人の海運王ニコス・カトラキス。地中海の港に停泊中の豪華クルーザでのパーティーで、ニコスに迫りました。

 

「わたしをあなたの愛人にしてほしいの・・・」

 

 

『愛人のレッスン』の感想

ヒロイン トリスターヌは、なかなかの世間知らずぶり。愛人契約を持ち掛けるわりには、ニ、三日の辛抱だ、と思ってみたり、身体の関係なしよ!のびっくり発言。

 

パパラッチにとられちゃえば、あとはバイバイする気だったのでしょうか(笑)

 

ニコス自身が、バルべリ家へ復讐を狙っているので、トリスターヌのおかしな提案も、奇妙に思いながら受け入れます。やる気なしの愛人候補と、復讐狙いのニコスですが、一緒にいるうちに惹かれあって、結局はいいかんじに笑)

 

 

トリスターヌの兄ピーターは口だけ達者なクズ野郎で、トリスターヌを娼婦呼ばわりした挙句、寄生虫扱い。

 

 

寄生虫ですよ!!

 

 

「尻軽」「ばいた」「あばずれ」などは定番ですが、最近のハーレは過激ですね~

 

ストーリーとして復讐ものの定番としては、惹かれあっちゃった段階で、復讐はナシヨのパターンか、誤解と勘違いから最初にガツンと復讐しちゃい、関係修復にいそしむパターンが多いのですが、この作品はかなり終盤にやっちゃいます。

 

 

後半で明かされるヒーローの復讐の動機が斬新です。純粋な、愛する家族の敵討ちじゃありません。屈折したヒーローの内面が現れている復讐理由です。

 

 

ニコスの後悔と、自己卑下する姿は、雨の中哀れな捨てられた子犬を思わせます。キュンとはしませんが(笑)、可愛いもんですよ。

 

 

最後、ひどい仕打ちをした自分を許し、愛すると言い切るトリスターヌを、「理解できない」と告げるニコス。繰り返し、愛してると言い聞かせるトリスターヌ。考えが浅いのか、心が広いのかちょっと謎ではありますが、いい場面でした

ペギー・モアランド『プレイボーイとの約束』を読んだ感想

ペギー・モアランド『プレイボーイとの約束』を読んだ感想

青年実業家ローリと造園技師メイシーのロマンス。

 

メイシーは、シングルマザーの母親に育てられてきました。自分の父親は「タナー」という男性だと信じてきたのに、母親は今わの際で「あなたの父親は本当は違うの」と言い残して亡くなったのです。

 

シングルマザーといっても、彼女の母親はちゃっかりタナーから養育費はもらってました。認知はしないけど金は払う、というタナーを恨んでいたメイシー。真実をしり、母親がタナーをだまし、金をもらっていた事実にいたたまれなくなります。

 

そして、本当に彼女の父親は誰なのか??

 

メイシーの父親捜しの手伝いをするのは、タナー家の一人青年実業家ロリー。プレーボーイの彼が、メイシーの勇気と行動力、内面に惹かれて彼女に惹かれていくのが見どころのロマンスです。

 

 

⇒プレイボーイとの約束―タナー家の遺産〈4〉 (シルエット・ディザイア)

 

 

『プレイボーイとの約束』を読んだ感想

 

身持ちの悪い母親の尻ぬぐいをするメイシー。父親でもない男性から、お金を長年せびりとってきたかと思うといたたまれず、お金を返しにタナー家に向かいます。

 

ところが、自分の父親だと思っていた男性はすでに亡くなっており、タナー家の面々がメイシーを迎えるのですが、お金はいらないの1点張り。

 

タナー家の面々を前にして、母親の嘘をカミングアウトするみじめさや、「私もタナーの名前を名乗れたら…」という長年の夢を、当たり前のように手に入れているタナー家の息子たちにちょっとした嫉妬を覚えます。

 

そんな彼女の複雑の気持ちをしらないロリーは、なんか奇妙な女の子がきたな、と思い彼女に接近。本当の思惑をさぐってやる、とちょっと嫌な感じです。全然このみじゃないしなーとかおもちゃってて、メイシーはアウトオブ眼中。

 

ロリーは青年実業家。

彼の手掛けるショップは大繁盛。彼の生まれ故郷に、故郷に錦をかざるつもりで立派な店舗を開店する予定だったのですが、思ったように店の外装がいかない。プンプンです。

 

そこで、造園技師のメイシー登場。一生懸命に仕事に取り組む姿や、本当の父親を捜したいという一途な気持ちにふれ、ロリーはだんだんとメイシーに惹かれていきます。

 

メイシーは仕事となれば、男性と取っ組み合いも辞さない。でも、母親の過去をさぐりながら、本当の父親は誰なのか不安に思いながら、夜は一人で涙を流す。

 

そんなギャップにぐっとくるのもわからなくもない(笑)

 

終盤、彼女の父親捜しも佳境にはいります。彼女は、本当の父親と出会い、父親の愛とロリーへの愛両方手に入れられるのか。

 

ロリーとのロマンスは中盤から安泰ですよ!!