リサクレイパス ヒストリカル作品<壁の花シリーズ>の第二作目。アメリカ人姉妹の姉リリアンと、社交界で花婿候補の筆頭ウエストクリフ伯爵のロマンス。
姉妹は、婿探しのため、わざわざアメリカ大陸からイギリスにやってきました。
ところが、上流階級の礼儀作法をしらない姉妹は、いつまでたっても殿方から声がかかりません。おてんばなアメリカ娘の恋愛武勇伝(!)が楽しめる一冊です。
『恋の香りは秋風にのって』のあらすじ&感想
舞台はロンドン。社交界シーズンを迎えた適齢期の女性たちが、美しく装い花婿選びにいそしむころ。誰からも相手にされない、ちょっと可哀想な女性が四人。まさに壁の花。そんな彼女たちが、力を合わせて婚活にいそしむ、ヒストリカル婚活ロマンスの2作目
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壁の花メンバーのアナベルとサイモンは紆余曲折があったものの結婚。(あらすじ&感想はこちら⇒ひそやかな初夏の夜の)
メンバー最年長のアナベルへのメンバーてこ入れがすんだので(笑)、リリアンに順番が回ってきました。一応年功序列らしい。
婿探しにわざわざアメリカからきたリリアン姉妹。欧州で婿取りをしたい両親を尻目に、毒舌かつお転婆な姉のリリアンは、婚活自体さじを投げ気味。
父親はビジネスに、母親は婿探しにと、方向は違えど、両親ともに野心家なんですよね。
リリアンは父親のビジネスに同行する名目で、名門ウェストリフ伯爵の領地に赴くことになり、「これ幸い!」と両親ワクテカな訳ですわ。
ウェストリフ伯爵は、花婿候補ナンバーワン。魅力的な容姿、貴族の称号、そして財力。
でも、お転婆リリアンとはそりがあわず、ことあるごとに反発しあいまして。伯爵の家につれていかれるときも渋々。
で!ウェストクリフ伯爵の領地は、ものすごい美しいと評判でしてね。さらに、そこには願いがかなう泉がありまして。その泉で願掛けをしてきて欲しいと、壁の花メンバーのアナベルから頼まれちゃうんですな。
彼女、自分たち夫婦が今あるのは、伯爵のおかげだって。ものすごい感謝してるんです。
↓その願いごとはこれ!
「ウェストクリフ伯爵に素敵なお相手がみつかりますように」
リリアンは気が進まないんですけどね親友アナベルの願いならと、願掛けをします。
「ウェストクリフ伯爵が、彼をひざまずかせるような女性とめぐりあいますように」
やばいんじゃない?その願いごと( ´艸`)
この作品、魔法の香水や、願掛けの泉など、ロマンチックな要素が結構あって、破天荒なリリアン姉妹の乙女な行動も結構可愛いです。
ただ、他のシリーズと比べると、ちょっとのりが軽いので、好みが別れる作品です。後半、とんでも事件がおきて、次のシリーズにつながります。
後半のエピソードは、シリーズで評判が高い「冬空に舞う堕天使を」につながるので、2作目・3作目は順番によむのをお勧めします^^
★かなり前にコミックス化されていて、古本市場でなら簡単に手に入ります。
↓原作だと、伯爵はマッチョらしいのですが(^_^; シュッとしてますね(笑)