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シャロン・ケンドリック『パリの情事はほろ苦く』を読んだ感想

シチリアの名門カルディーニ一族を率いるサルヴァトーレと、彼のロンドンのオフィスに出入りしているアルバイト掃除婦ジェシカのロマンス。セクシーで、お金もあって、ベッドのテックニックも最高。
上流階級の女性たちが舌なめずりしながら、彼を狙っています。
まとわりつく女性たちを追い払うため、自分のオフィスに出入りしてる掃除のアルバイトの女性と「恋人のふり」をすることにしました。ちょっとした遊び心だったはずが・・・

 

 

彼の自意識過剰ぶりと、大げさな表現。
空気の読めなさ加減が半端なく、冷静なジェシカの対応に苦笑すること間違いなしの一作。つっこみ入れながら楽しめる作品。

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序盤のあらすじ

ジェシカは、昼間は販売会社の仕事。夜は、清掃会社でアルバイト。
ロンドンで暮らすには、お金がかかるのです。

彼女の清掃担当は、サルヴァトーレの会社。イタリアの名門一族のロンドン支社です。

 

大企業の会長と、一介の掃除婦。お互いに立場をわきまえ、ジェシカは彼を素敵だな、と思いつつも色目をつかうこともなく掃除に取り組んでいました。

 

たわいない、ちょっとしたおしゃべりをする関係になったころ、彼から思わぬ提案をうけます。どうやら、サルヴァトーレの知人が、独身の彼を心配し、お相手を紹介する気でいるらしい。

 

いつも女性から追いかけまわされているサルヴァトーレは、友人のお節介を苦々しく感じていました。彼の故郷シチリアも、ロンドンも、サルヴァトーレを一人にしておいてはくれないらしい。

 

「さっき話したディナーパーティ―に一緒に行かないかと思ってね」
「それほどむずかしいことじゃない。ときどき僕の目をみてうっとりするような顔をすればいいだけだ。そう大変なことじゃないだろう」

彼はからかうような目つきでジェシカをみました。
彼が、それを頼める女性は百万人はいるでしょうに!どうして私?

 

感想

久々にハーレらしい突っ込みどころ満載の作品を読みました(笑)このヒーローなら、もっと話が長くても楽しめます。

 

自意識過剰ぶりが滑稽を通り越し、「物事の道理」を教えてやりたくなりますね。
ジェシカに対する、無神経な言動は女性の敵。

イタリア人ヒーローなら、これくらいは当たり前?
それともハーレのヒーローだから?

 

 

全世界の女性が自分と結婚したがってると勘違いしています。ちなみにジェシカはその筆頭とみなされてます。

彼女の初心な言動も、サルヴァトーレを惑わし、結婚にこぎつけるための策略と勘違い。
感じ悪いことこの上ないのですが、突き抜けすぎて、逆に笑えるレベル。

しかも、世界をまたにかける大企業の会長わりにはせせこましい性格。

 

 

ヒロインに恋に落ちた瞬間から、ジェシカがキラキラひかってみえるでもなく、細かくケチをつけるサルヴァトーレ。

 

 

初々しい彼女がかわいいと思いながらも、ジェシカの下着が気に入らない。
実用的なブラジャーにがっかりですって(笑)
あと、パンティーストッキングも気にいらない。ストッキングとガーターベルトをはきたまえ。

 

ぷ。どうでもいいような命令です。

 

 

もっと大きくグローバルに物事とらえてほしい。
しかも、一般的に物事を考えられない。

 

 

初めてのデートの後、ジェシカは彼と愛を交わすのですが、泊まっていけと引き留めるサルヴァトーレの誘いを断ります。

 

 

だって、着替えがないもの。
明日会社に同じ服をきていけない。

 

 

そこで、サルヴァトーレはすねちゃいます。
なんて、デートの後、愛を交わすのは予想できる事態なのに、どうして着替えや歯ブラシの準備をしてこなかったんだ。

 

 

ジェシカは、考えて優しく返事をします。

「それは、そんなことをしたら、あまりにも・・・見え透いているからよ。
もし私が一泊用の旅行鞄をもってディナーの席に現れたらどう思う?」

サルヴァトーレが改心をして、彼女に結婚を申し込むくだりをもうちょっと楽しみたかったのですが、ページの都合上やむなしです。

 

もっとジェシカに、あやまっていただきたい。
傲慢すぎるヒーローがお好きな方なら、是非ともお手にとっていただきたい一作です。