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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

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ケイトリン・クルーズ『愛人のレッスン』の感想

ケイトリン・クルーズ『愛人のレッスン』の感想

おなじみギリシア人ヒーロー登場です。誰よりも自分を嫌い、憎んでいるニコス。彼はバルべリ一家に復讐を硬く誓っていました。

 

 

そんな彼に「愛人」の申し出をしたトリスターヌ・バルべリ。

復讐の駒にされながらも、彼を愛し許す彼女のやさしさと、ニコスの痛々しい過去に注目の作品。表面的には強気ですが実は自己卑下Мタイプのヒーローですよ。

 

 

序盤のあらすじ

 

トリスターヌは、母親の医療費の支払いで困窮している生活。このままでは母に良い治療を受けさせてあげられない。

 

彼女が相続するはずの信託財産に手をつけられず、腹違いの兄ピーターに頼るしかない状況。

 

そんな時、ピーターから辛辣な言葉と一緒に、ある提案をされます。彼女が裕福な男性とのゴシップをまきちらし、バルべリ家の名前に世間を注目させること(ゲスだな)

 

「お前がようやく役に立つときがきたな。」
「一家の財産を立て直す義務は、お前にだってある」

 

自分で稼いだお金で堂々と生きていたいと思っていたはずが、急激に悪化する母親の体調を目の前にし、トリスターヌは兄の申し出をうけるしかありません。

 

ゴシップの愛てとして、彼女が、選んだのはギリシア人の海運王ニコス・カトラキス。地中海の港に停泊中の豪華クルーザでのパーティーで、ニコスに迫りました。

 

「わたしをあなたの愛人にしてほしいの・・・」

 

 

『愛人のレッスン』の感想

ヒロイン トリスターヌは、なかなかの世間知らずぶり。愛人契約を持ち掛けるわりには、ニ、三日の辛抱だ、と思ってみたり、身体の関係なしよ!のびっくり発言。

 

パパラッチにとられちゃえば、あとはバイバイする気だったのでしょうか(笑)

 

ニコス自身が、バルべリ家へ復讐を狙っているので、トリスターヌのおかしな提案も、奇妙に思いながら受け入れます。やる気なしの愛人候補と、復讐狙いのニコスですが、一緒にいるうちに惹かれあって、結局はいいかんじに笑)

 

 

トリスターヌの兄ピーターは口だけ達者なクズ野郎で、トリスターヌを娼婦呼ばわりした挙句、寄生虫扱い。

 

 

寄生虫ですよ!!

 

 

「尻軽」「ばいた」「あばずれ」などは定番ですが、最近のハーレは過激ですね~

 

ストーリーとして復讐ものの定番としては、惹かれあっちゃった段階で、復讐はナシヨのパターンか、誤解と勘違いから最初にガツンと復讐しちゃい、関係修復にいそしむパターンが多いのですが、この作品はかなり終盤にやっちゃいます。

 

 

後半で明かされるヒーローの復讐の動機が斬新です。純粋な、愛する家族の敵討ちじゃありません。屈折したヒーローの内面が現れている復讐理由です。

 

 

ニコスの後悔と、自己卑下する姿は、雨の中哀れな捨てられた子犬を思わせます。キュンとはしませんが(笑)、可愛いもんですよ。

 

 

最後、ひどい仕打ちをした自分を許し、愛すると言い切るトリスターヌを、「理解できない」と告げるニコス。繰り返し、愛してると言い聞かせるトリスターヌ。考えが浅いのか、心が広いのかちょっと謎ではありますが、いい場面でした

アビー・グリーン『恋に落ちた復讐者』を読んだ感想

アビー・グリーン『恋に落ちた復讐者』を読んだ感想

イタリア人大富豪のビチェンツォと高級クラブの店員カーラのロマンス。

 

 

愛する妹を自動車事故でなくし、失意の底にいるイタリア人の大富豪ビチェンツォ。
妹の恋人コ―マックが運転していた車が事故を起こし、二人は死亡。同乗していたコ―マックの妹だけが生き残りました。

 

コ―マックは妹をだまして、財産を横取するつもりだったのは明白。ビチェンツォは、妹を失った悲しみと、やり場のない怒りを抱えていました。

 

事故の直接の原因はコ―マック。しかし、コ―マックの妹にも責任の一端はあると考えたビチェンツォは、コ―マックの妹カーラへ復讐を決意。

 

 

カーラの心を惹きつけ、身体を奪い、残酷に傷つけます。
ビチェンツォの強い猜疑心と、誤解を解けない切ないカーラの想いが錯綜するストーリーです。

 

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シャロン・ケンドリック『パリの情事はほろ苦く』を読んだ感想

シャロン・ケンドリック『パリの情事はほろ苦く』を読んだ感想

シチリアの名門カルディーニ一族を率いるサルヴァトーレと、彼のロンドンのオフィスに出入りしているアルバイト掃除婦ジェシカのロマンス。セクシーで、お金もあって、ベッドのテックニックも最高。
上流階級の女性たちが舌なめずりしながら、彼を狙っています。
まとわりつく女性たちを追い払うため、自分のオフィスに出入りしてる掃除のアルバイトの女性と「恋人のふり」をすることにしました。ちょっとした遊び心だったはずが・・・

 

 

彼の自意識過剰ぶりと、大げさな表現。
空気の読めなさ加減が半端なく、冷静なジェシカの対応に苦笑すること間違いなしの一作。つっこみ入れながら楽しめる作品。

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序盤のあらすじ

ジェシカは、昼間は販売会社の仕事。夜は、清掃会社でアルバイト。
ロンドンで暮らすには、お金がかかるのです。

彼女の清掃担当は、サルヴァトーレの会社。イタリアの名門一族のロンドン支社です。

 

大企業の会長と、一介の掃除婦。お互いに立場をわきまえ、ジェシカは彼を素敵だな、と思いつつも色目をつかうこともなく掃除に取り組んでいました。

 

たわいない、ちょっとしたおしゃべりをする関係になったころ、彼から思わぬ提案をうけます。どうやら、サルヴァトーレの知人が、独身の彼を心配し、お相手を紹介する気でいるらしい。

 

いつも女性から追いかけまわされているサルヴァトーレは、友人のお節介を苦々しく感じていました。彼の故郷シチリアも、ロンドンも、サルヴァトーレを一人にしておいてはくれないらしい。

 

「さっき話したディナーパーティ―に一緒に行かないかと思ってね」
「それほどむずかしいことじゃない。ときどき僕の目をみてうっとりするような顔をすればいいだけだ。そう大変なことじゃないだろう」

彼はからかうような目つきでジェシカをみました。
彼が、それを頼める女性は百万人はいるでしょうに!どうして私?

 

感想

久々にハーレらしい突っ込みどころ満載の作品を読みました(笑)このヒーローなら、もっと話が長くても楽しめます。

 

自意識過剰ぶりが滑稽を通り越し、「物事の道理」を教えてやりたくなりますね。
ジェシカに対する、無神経な言動は女性の敵。

イタリア人ヒーローなら、これくらいは当たり前?
それともハーレのヒーローだから?

 

 

全世界の女性が自分と結婚したがってると勘違いしています。ちなみにジェシカはその筆頭とみなされてます。

彼女の初心な言動も、サルヴァトーレを惑わし、結婚にこぎつけるための策略と勘違い。
感じ悪いことこの上ないのですが、突き抜けすぎて、逆に笑えるレベル。

しかも、世界をまたにかける大企業の会長わりにはせせこましい性格。

 

 

ヒロインに恋に落ちた瞬間から、ジェシカがキラキラひかってみえるでもなく、細かくケチをつけるサルヴァトーレ。

 

 

初々しい彼女がかわいいと思いながらも、ジェシカの下着が気に入らない。
実用的なブラジャーにがっかりですって(笑)
あと、パンティーストッキングも気にいらない。ストッキングとガーターベルトをはきたまえ。

 

ぷ。どうでもいいような命令です。

 

 

もっと大きくグローバルに物事とらえてほしい。
しかも、一般的に物事を考えられない。

 

 

初めてのデートの後、ジェシカは彼と愛を交わすのですが、泊まっていけと引き留めるサルヴァトーレの誘いを断ります。

 

 

だって、着替えがないもの。
明日会社に同じ服をきていけない。

 

 

そこで、サルヴァトーレはすねちゃいます。
なんて、デートの後、愛を交わすのは予想できる事態なのに、どうして着替えや歯ブラシの準備をしてこなかったんだ。

 

 

ジェシカは、考えて優しく返事をします。

「それは、そんなことをしたら、あまりにも・・・見え透いているからよ。
もし私が一泊用の旅行鞄をもってディナーの席に現れたらどう思う?」

サルヴァトーレが改心をして、彼女に結婚を申し込むくだりをもうちょっと楽しみたかったのですが、ページの都合上やむなしです。

 

もっとジェシカに、あやまっていただきたい。
傲慢すぎるヒーローがお好きな方なら、是非ともお手にとっていただきたい一作です。

 

リンダ・ハワード『バラのざわめき』を読んだ感想

リンダ・ハワード『バラのざわめき』を読んだ感想

ベストセラー作家、リンダハワードの日本初の作品。
1983年の作品で、ちょっと古いのですが、初々しく勢いのあるロマンス小説です。
ヒーローは、ギリシア人、富豪、傲慢の三拍子。
強引とも思える行動の裏には、ヒロインへの激しすぎる情熱。いや、欲望(?)か。

びっくりするぐらいヒロインの話を聞かない態度に、驚きを通り越して驚愕の作品です。

 

 

序盤のあらすじを簡単にまとめました

ジェシカは資産家の未亡人。18歳の時に、76歳の男性と結婚。
孤児で貧しかったジェシカを救い出し、家族にしてくれたのがジェシカの亡夫ロバートです。

夫亡き後、ジェシカはゴシップにまみれ。財産目当てに、自分を売った女。
世間からの冷たい視線に耐えられず、彼女はひっそりと暮らしていました。
ある時、ジェシカはコン・テック社の社長ニコラスと出会います。

 

 

コン・テック社の株を所有しているジェシカ。ジェシカの所有している株をなんとか買い取りたい、とニコラスは申し出ます。

 

 

ニコラスの態度は冷ややかなもの。
お金をつめば当然、ジェシカは株を売り渡すと考えています。

 

 

「自分の肉体の若さを七十六歳の老人に売り渡したくらいだから、あなたの優先事項リストのかなり上位に金銭的利益があることは間違いない」

 

感想です

 

ニコラスとジェシカ、二人ともプライドが高いので、最後まで素直になりません。

 

猫がシャッーっと、威嚇しているみたいなんです。

 

彼女はゴシップとは裏腹に、男性経験は全くないのですが、ニコラスはその事実をしりません。ジェシカのゴシップを信じ切っています。
ジェシカを強く求めるあまり、何かと彼女につらくあたってしまう・・・ニコラスは、ジェシカの、ありもしない男性遍歴に一人葛藤。可哀想っていえば、可哀想なんですが、あまり同情できないのはなぜでしょう?(笑)

ジェシカが誤解を解こうと、何度か真実を切り出そうとしても

「知りたくない」
「ほかの男がきみになにをしたかなど聞きたくはない。平気だと思ってはいたが、やはりだめだ。嫉妬のあまりどうにかなりそうだ。ほかの男の話はいっさいしないでくれ」

ニコラスはジェシカの口元に人差し指あてて、目を閉じながらノンノン?(想像)。

 

独占欲も人一倍。彼の心はざわめきっぱなし。

市場価格よりも高値でジェシカの株を買い取ろうとするのも、彼女が金目当に他の男性を誘惑しないようにするため。

ジェシカを愛人にし、結婚は別の女性とすると言い切るニコラス。ですが、他の女性との結婚で、ジェシカに対する気持ちは変わりはしない、と言い切ります。

 

結婚するつもりなら、別れるとか、そうでなければ、もうちょっと申し訳なさそうにしていただきたい!自信満々な態度は、さっすがリンダ・ハワードのヒーローって感じですよ。

 

その根拠のない自信は、いったいどこからくるのかね?

 

ジェシカを愛してるが故なのか、彼が自分勝手なのか。一途なのか、嫉妬深いのかギリギリのラインの言動。愛ゆえの葛藤か、寸止めの怒りか、とにかく、ニコラスは始終プンプン怒っています。

 

 

この怒りは、ひょっとして不安の裏返し?ニコラスの複雑な一面、愛情深さ、家族思いの顔を垣間見れるのはかなり後半です。

 

 

強引なヒーローがお好きな方は読み応えがありますよ。いやぁ、でも彼のやり口はかなりのものですので、覚悟してお読みくださいませ。

 

 

 

残念ながら『バラのざわめき』は、中古流通でしか手に入らない本です。古本を変える通販サイトの特徴をまとめました。絶版本など手に入れたい方はこちらからどうぞ(^^♪

 

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