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元従軍看護婦のクレアと若きスコットランドの兵士(農夫)ジェイミーのロマンス。

 

 

 

映像化され、さらに人気に拍車がかかったロマンス界の有名作品です。シリーズはまだまだ続いており、がっつり読みたい人にはたまらないシリーズ。

 

 

ロマンス小説と侮ることなかれ。この読み応えは、半端ないので、是非ともお時間ある時に!読書好きの方に!お手に取っていただきたい一作。

 

舞台はスコットランド ”ジャコバイト”

 

イギリスが舞台のヒストリカル作品は、リージエンシーもの(摂政時代1811~20年の時代)が多いのですが、この作品は、もうちょっと遡り、まだ力で力を制圧する時代。

※キャスリーン・E・ ウッディウィス『鳩と狼』は、これより更にさかのぼります。

 

 

その昔、正当な国王は、現王ではなくスチュアート朝のジェーム2世であると主張をし、復位を支持する勢力がありました。これがジャコバイトです。1688年イギリスで起こった名誉革命の反革命勢力です。

 

 

 

まぁ、いわゆる現状の国家に反対する政治的な一派といった位置づけでしょう。

 

 

イングランドやアイルランドにも、こいういった勢力はありましたが、精力的に強かったのは、なんといってもスコットランドのハイランド地方でした。

 

厳しく荒涼とした、この山岳の地帯で、ジャコバイトは勢力を拡大しつつあるのですが、ヒロイン クレアはタイムスリップし、図らずも、この反政治勢力と関わりをもつことになってしまいます。

 

 

もともと、生きてる時代の違うクレア。

政治的に不安定な状況もあり、どの人と出会っても不審がられます。命の危険を感じつつ、元の世界に戻るべく試行錯誤。

 

そして、彼女は既婚者でありながらも、タイムスリップした過去の世界で、運命の男性と出会います。葛藤しながらも、惹かれあい、そして力強く生き抜くクレアの姿が、この物語では描かれています。

 

 

簡単なあらすじのまとめ

 

 

第二次大戦後まもなく、従軍看護婦だったクレアは、夫フランクとスコットランドのハイランド地方での休暇を楽しんでいた。しかしストーン・サークルを訪れた彼女は、巨石のあいだでつまずき……気がつくと、近くにはキルト姿の男たちとマスケット銃を持った兵士たちが! なんとクレアは、二百年前にタイムスリップしていたのだ。現代と過去の愛と運命に翻弄される、時を旅する女性の物語ここに開幕!

 

Amazonより引用

 

クレアと夫フランクは、結婚したものの蜜月期間は短く、お互い国のために働くため、離れ離れで暮らしていました。クレアは従軍看護婦として、フランクは国の諜報機関に。

 

それでひと段落したので、スコットランドにおとずれ、二人で「そろそろ落ち着きたいね」といった雰囲気で、ハネムーン感覚で旅行をするのですが、この夫フランクとの旅行には、もう一つ目的がありました。

 

 

夫フランクは、自分自身のルーツを調べていました。

 

 

このフランクの行動が、少しずつクレアを不思議な運命に導き、ついにはストーン・サークル(儀式を行う場所)で、タイムスリップしてしまいます。

 

さかのぼった期間は200年。

 

彼女は、うさんくさい服装(当時からすると)で、いかにも怪しい。行く先々で「スパイ」の嫌疑がかけられ、窮地に陥ってしまいます。

 

 

年下ヒーロー ジェイミーに超胸キュン

 

あちこちで疑いがかけられ、ピンチなヒロイン クレア。

結局は行き着く先は、スコットランドのハイランド地方なのですが、ここでも安心できません。

 

 

 

まぁ、仕方ないですよね。政治的に不安定でもあり、見知らぬ人間が突然登場すれば、不審がるのも当然のこと。

 

 

時代になじめない彼女。ですが、持前のバイタリティと医療の知識を生かして、生き延びていきます。愛する夫の待っている元の世界になんとかして帰りたいと頑張るのですが、周囲は彼女の行動が「スパイ行為」を思わせ、怪しみます。

 

 

その都度、ヒーロー クレアより大分年下のジェイミーが彼女を助けに登場するのですが、このヒーロー、登場シーンはなんとも冴えない君なのです。

 

 

クレアが治療をしたことが二人の出会いのきっかけ。最初の登場は地味~で、「え?この子(失礼)が?ヒーロー?」と思ってしまうくらい。

それよりも夫にクリソツなドS男の方とひょっとしてくっつくのかと、序盤は思えてしまいましたよ。

 

 

ジェイミーはスコットランドのハイランド地方に暮らす若き兵士(農夫)なのですが、彼の暮らす身内の地域では、ちょっと微妙な背景を背負った青年。いかにも裕福な育ちの青年なのですが、訳あり感満載です。

 

 

ジェイミーとクレアが便宜結婚し、彼の身内からの微妙な疑いを排除、彼女のイングランド側からの「スパイ容疑」の「拘束」「逮捕」を回避するのが、このシリーズ第一作目のキモ。

 

 

クレアはイングランド出身なのは、明白。

「怪しい女はイングランド側に引き渡せ!!だって、俺らの国民だろう」という、イングランドの兵士の要求もクレアがジェイミーと結婚し、スコットランド籍になったので手も足もでません。

 

 

 

 

夫を元の世界に残してきているクレアは、罪の意識にさいなまれながらも、生き延びるためにジェイミーとの結婚を選択し、ベッドをともにする自分に少々葛藤しますが、ジェイミーに、どんどん惹かれていきます。

 

 

そして年下ジェイミーは彼女を、命に代えても守る!と言い切り、結婚の誓いを硬く実行するのですが・・・

 

もう、このヒーローの男ぶりの上がりっぷりに、ヨロメキまくり。

超カッコイイにも拘わらず、清廉潔白。年下ながらも、力のかぎり、命を懸けてクレアを守り切ろうと、全力で頑張ります。

 

現代にクレアには、現代に夫がいることもしらず・・・ああ、私もジェイミーのような年下の男の子(もとい男性)に守られたい!!(本音がポロリ)

 

 

この二人、お互いに幸せに暮らしました!で、終わらず、イングランドの兵士、クレアの夫にそっくりな男(夫の祖先)が、二人を引き裂くために、汚い手をつかってきます。

 

 

 

ジェイミーと浅からぬ因縁のあるイングランドの大尉ランダル。

彼の目的はクレア?それとも・・・・。

 

 

 

数年前に映像化され、DVDも発売されてるのですが、クレアとジェイミーが結ばれるシーンはとっても評判が高いです。

とにかく映像がきれい。

 


ただ、ストーリーはというと、やっぱり原作の方が好きですね。原作はジェイミーはクレア一筋ですが、映像では若干クレアと対抗馬の女性の間で揺れる男心が描かれています。

やっぱり、彼にはクレア一筋であってほしい(笑)という願望が・・・

 

 

 

私も見ましたが、ジェイミー役のサム・ヒューアンと、クレア役のカトリーナ・バルフの絡みが、イケメンと美女で超素敵でした。イケメン万歳!

ストーリーには暴力的なシーンもありますので、苦手な方はご注意くださいね。

 

 

地方新聞記者のキャシーと、編集長ジョーダンのロマンス。

 

 

編集長ハロルドが引退。キャシーの上司としてやってきたのは、ハロルドの息子で超有名ジャーナリストのジョーダンです。

 

超セクシーな彼と朝のミーティングでバトルするのが、毎日の日課になってしまいました。

 

優しく温厚なハロルドが懐かしい、と思うキャシー。ジョーダンなんて、強引で、傲慢で・・・セクシー。

 

超生意気なキャシーと、大人の男ジョーダンのツンデレロマンスです。

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家具職人ジャックとブライダル企画会社の共同経営をしているニーナのロマンス。

 

ジャックは大の子供嫌い。

 

友人の出産祝いに訪れた産婦人科医院で、八か月前に口論の末わかれた元恋人ニーナと再会します。

 

 

 

ああ、ニーナ。なんで突然、僕の前から去っていたんだ。

彼女が忘れられないジャックは、思いもよらぬ場所で彼女と再会し、茫然とします。

 

が!さらに驚くのは、ニーナは、見舞客でなく入院患者の服をきていたこと。

 

 

ま、まさか。

 

 

そう、期待を裏切らない、まさかの展開のロマンス。

 

 

ニーナ大好きなジャックが子供ぎらいを克服するべく奮闘する姿が、痛々しくも笑え、そして応援したくなるロマンス。ジャックのナルチャン的な珍思考とっても面白い作品です。

 

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デビー・マッコマーの心温まるロマンス。年齢も境遇も異なる四人の女性が、とある毛糸店の編み物教室で出会いました。

 

それぞれの抱える悩みは、深く悲しく大きな痛みを伴い、人生に影響をしています。

 

泣いて笑って喧嘩して。恋と涙と愛情で揺れ動く。

それぞれのロマンスが、いきいきと語られています。

ホットなシーンは少な目です。この本なら、高校生くらいの年代でも大丈夫なはず、いや、ロマンス愛好家以外の方にも、多くの女性に読んでほしい一作です。

 

私は、何故だか、涙がでちゃいました。愛と勇気をもって人生を漕ぎ出す四人の女性に胸を打たれます。涙、もろい方はハンカチをどうそご用意くださいませ。

 

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