家具職人ジャックとブライダル企画会社の共同経営をしているニーナのロマンス。
ジャックは大の子供嫌い。
友人の出産祝いに訪れた産婦人科医院で、八か月前に口論の末わかれた元恋人ニーナと再会します。
ああ、ニーナ。なんで突然、僕の前から去っていたんだ。
彼女が忘れられないジャックは、思いもよらぬ場所で彼女と再会し、茫然とします。
が!さらに驚くのは、ニーナは、見舞客でなく入院患者の服をきていたこと。
ま、まさか。
そう、期待を裏切らない、まさかの展開のロマンス。
ニーナ大好きなジャックが子供ぎらいを克服するべく奮闘する姿が、痛々しくも笑え、そして応援したくなるロマンス。ジャックのナルチャン的な珍思考とっても面白い作品です。
大好きなヒロインをとられてたまるか!大嫌いな赤ちゃんと共存・共栄を決意するヒーロー
8か月前、自らの妊娠を告げようとしていたニーナですが、ジャックが子供嫌いと知り口論。そして、妊娠の事実をいいそびれ別れてしまいました。
ニーナとジャックは、相性ピッタリで、それはお互い認めるところ。
ニーナ以上の女性はいない。ジャック以外は愛せない、とまぁ、お互いなくてはならない存在なのですが、唯一の違いは子供に対する見解の相違。
結局、産婦人科で鉢合わせ、ニーナの妊娠・出産が発覚するのですが、ジャックはここぞとばかりに、粘りを見せます(笑)
ニーナをとられるのが、我慢ならない。でも子供も一緒でないと、ニーナは戻ってきてくれない。
ああ、葛藤。子供は嫌いだけど、自分の子供は可愛い・・・かも?
結局、ジャックは、ニーナの愛と信頼を勝ち得るために、赤ちゃん嫌いを克服し、さらに口論の時にうっかり吐いてしまった暴言を撤回するべく、ニーナに行動で熱烈アピール。
一方で「人間、そんなに簡単に性格はかわらないわよ」とニーナはつれない態度で接します。たしかにね。
私の赤ちゃんに、酷い事されるのは、まっぴらごめんだわ。だからジャックとよりはもどせないの。
ヒーローの珍思考が噴飯もの(ちょっとネタバレ)
ジャックは、結婚を申し込むものの手ひどく拒絶されます。押せ押せの彼は、ニーナと同居するあたりまでは持ち込めるのですが、この辺りから彼の思考がおかしくなります。
まず、彼女との同居がはじまりワクワクのジャック。なんたって、八か月ぶりの甘いひと時を過ごせるのですから、誰にも邪魔されたくない。
もう、本当にニーナ大好きなんです。
そこで、彼は、うまれたばかりの赤ちゃん(娘シャーロット)に、「パパとママの邪魔をしないでくれよ。夜はネンネしてね」と、夜泣きしないように、言い含めるわけです。
夜泣きに邪魔されることもなく、二人きりの時間をすごせて、ご満悦のジャックですが、後から問題が勃発。
あんまりぐっすり眠ってしまったシャーロット。
夜中、授乳できずニーナの胸が母乳ではってしまったのです。ぱんぱんに張り詰めて痛そうなニーナ。なんとか力になりたいジャックは、強制的に母乳すいだす搾乳機を薬局に、買いに走ります。
痛そうに搾乳機をつかうニーナをいて、苦々しい気持ちになるジャック。
僕のせいだ。僕がシャーロットに、ぐっすり眠ようにいってしまったから。僕が欲望にまけたせいだ。(絶望)
終盤、ニーナに懺悔するのですが、彼女は冷静に「この人は、赤ちゃんが自分のいったことを理解し、実行したから夜ぐっすり寝てるんだと本気で思ってるのかしら?」と不思議がります。
多分、本当におもってるのでしょう(笑)
まぁ、これは、一例なのですが、ジャックの奮闘ぶりは、それ以外にも多々ありまして、どれも涙ぐましいものばかり。いや、笑いばかり。
娘シャーロットにメロメロになるジャックに一言、ニーナは「あなた子供嫌いじゃなかったの?」と当惑気味。
だって、皆、子育ては大変だってばっかりいって、可愛いってことを教えてくれなかったから・・と、ジャックはなんとも可愛い返答です。
とっても明るく楽しい気持ちになるロマンスですよ。搾乳機買いに走るヒーローってなかなかいません。ハーレやりますね。
▼めっちゃ笑顔!( *´艸`)