秘書アンとボスマシューのボス秘書ロマンス。
ヒロイン アンの母親は有名な歌手。愛に生き、自由を愛した母親は、スキャンダラスな亡くなり方をしたんですね。
母親への噂と偏見に傷ついたアンは、自分の美しさと才能を隠してしまいます。ダサい服装は、アンの人生の戦略。
さえなーいグレーのスーツで、新しい転職先にむかったところ、なんとボスになる社長が一言彼女に
「ぼくに恋をするな」
ええーいきなり?!
とまぁ、スタートは険悪ですが、
「愛って素敵!自分らしく生きるって素晴らしい!」って幸せを感じさせてくれる作品。
ハーレクイン初心者の方に、お手にとっていただきたい一冊です^^
『ルール破りの恋』のあらすじ 感想
大切なものは誰かに壊されないようにしまっておく。アンの場合は、母親とのつながりすべてを隠してしまいます。
実名エンジェルからアンと変え、美貌と才能を隠し、地味に生きる道を選ぶ彼女。大切な母親を誰からも非難されたくないんですね。そして、自分自身も誤解されたくない彼女、美しいがゆえに、以前の職場でかなーりのセクハラされてます。しかも自分が悪者にされちゃってて。
で、本来、気の強い彼女はセクハラ親父を足蹴にして、退職。さっさと転職をきめて、新しい職場に向かいます。もう地味目に変身したし、セクハラの心配もナッシング。
彼女の新しいボスは、若手実業家のマシュー・フィールディング。かなーりやり手。アンは、そんな彼の秘書に仕事がきまったんで、内心キャリアアップにつながるんで、ワクテカです。
でね、マシューってかなりやり手&彼はモテモテボスなのですが、自分に色目をつかう人間を排除してるんですよ。もー、そりゃ、徹底的に!
アンが彼の個人秘書に選ばれたのは、ひとえに「女」を武器に使っていないから。その冴えないグレーのスーツや地味な容姿が、実に望ましいと、最適!と、マシューは考えるんですね( ´艸`) うそーん、面食いのくせに!
ところが、アンは大人しい顔をした食わせ者でしてね。だって、地味な格好フリですもん。採用して一日目から、マシューと一戦交えたうえで、憎らしくも有能さを見せつけてやります。
大量の仕事を指示するも、なんなくこなす新しい秘書。マシューは、口答えする新しい秘書に、腹立たしくも、興味を持ち始め・・・・という流れ。ケンカップルかな?
一方、アンは世界をまたにかける実業家の元で刺激的な仕事を任され喜びにあふれます。しかも、女性差別的な新しいボスに、自分の有能さを見せつけてやった!マシューとアンとの攻防はその後もつづきまして!
ボスからの指示に納得いかなければ、彼に一泡吹かせてやろうとするアン。そんな彼女に怒りを感じながらも、その有能さを認めざるを得ないマシュー。
お互いに気にいらない部分もありながらも、有能さを認め、なくてはならない存在になります。
- でもね。オフィスは恋はゲ・ン・キ・ン(厳禁)
自ら課したルールにも拘わらず、マシューは、アンの私生活が気になり初め、彼女の私生活を知りたいと望むようになります。
彼女のセンスは本当に醜悪なのか?(笑)
アンも彼の優秀さに惹かれていきます。刺激的な仕事、そして魅力的なボス。
しかしオフィスのルールは「ボスに恋をするべからず」。
マシューを好きになってしまえば、仕事を失う状況。マシューは自らがルールなので、おきて破りも何のその。(ハーククインあるある)
アンの気持ちを知ってか知らずか、彼女に贈物を送ったり、パーティーのホステス役を命じたり、何かにつれ接近する行動をします。まぁ、やり手ですから。いろいろ。
一方、アンは、自分の姿だけではなく、気持ちを偽ることがだんだん苦しくなってくんですね。一体自分は何をしてるのかって。
でね、でね。ここから泣けちゃうんですよ。アンの胸の苦しさは、彼を愛するにつれて大きくなっていき、ついに彼への愛を偽ることはできないと、自分に正直になろうときめるんです。
そこからの彼女は実にすがすがしい。愛に正直に、自分に素直に。アンは初めて、母親の存在をみとめ始めます。世間から批難をうけても母は恐れず、自由に生きたって。
母親を愛し、大切に思うが故に臆病になったアンが、マシューを愛したことで強くなり本当の自分らしさを取り戻すのがねぇ・・・泣けます。
人生に向き合うアンの姿に惚れ直すマシューの言動は、やや意味不明(?)ですが、それは彼女をとっても愛してる証拠。
最後はアンの心からあふれる喜びの声でシメ。結びがとても素敵です。
人生はすばらしい。愛はすばらしい。そして何よりすばらしいのは、わたしが結婚した男性。
アンとマシューの幸せがあふれるハッピーエンドです♪
ハーレクインの原点を感じられる作品ですよー
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↓こちらコミックス。わお!ちゃらい感じ( ´艸`)