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デボラ・シモンズ『魔女に捧げる誓い』を読んだ感想

ディ・バラ家シリーズ4作目。酒と女をこよなく愛する美男スティーブンと、魔女の血筋と噂のあるレストランジュの娘のブリードのロマンス。

ワイン片手に、甘い言葉を女性に囁けば、スティーブンに落とせない女はいない。どうしようもない四男@放蕩者は、ディ・バラ家兄弟たちの中では、異色の存在。父親さえも、彼を持て余し気味です。

 

そんな彼が、いろいろあった挙句、ブリードの実家のあるウェールズ地方に護衛として伴うことになりました。

 

冴えないマントとフードに覆われた謎の娘と。父親も手もやく放蕩もの。二人の道中、反目しあいながらも、すこーしずつ本当の姿を見せ合いひかれあう姿がとっても素敵です。

 

シリーズの中ではファンタジー要素が強いロマンス。ヒーロー成長ものがお好きな方はぜひどうぞ。夢あるなー。

 

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デボラ・シモンズ『魔女に捧げる誓い』のあらすじネタバレ&感想

長男、三男、次男とつづいておめでた続きの「ディバラ家」。で、順番からいくと、四男スティーブンなんですが、この人、半分アル中なんですよね(>_<)

 

女癖も悪いし、あさっぱらから、飲んでは女を口説くのくりかえしの毎日で。父親のキャンピオン伯も手を焼いてます。

 

兄弟が次々と「人生のやりがい」とか「伴侶」とかみつけちゃって、ちょっとやけになってるって感じもなきにもあらず。

⇒『デボラ・シモンズ ディバラ家シリーズに関する情報まとめ』

 

そんな時に、よぼよぼのおばあさん二人がキャンピオン伯のところにやってきて、

  • ・自分たちと一緒にくらしている姪のブリードの父親がなくなった
  • ・ブリードの父親は遠方のウェールズにすんでいる
  • ・父親が亡くなったので、いったんブリードを返してやらねば
  • ・つきましては、キャンピオン伯のお力添えを

 

という訴えます。ま、年頃の女の子一人でウェールズ地方まで旅するなんて、とんでもないんで、なんとかキャンピオン伯助けてくれーってことですね。

 

で、キャンピオン伯は、この護衛任務をスティーブンを抜擢します。だって、飲んだくれてるだけだし(笑)

 

ところが当人は全ぜーんその気もなくって。ブリードが美女ならまだしも、マントかぶってて、冴えない容姿だし。そもそも、そんなうざいことやりたくいし。

 

って、乗り気じゃないんですよね。でも、パパの命令だからしぶしぶ彼女をウェールズとどける護衛の任務につくわけです。

 

※ここは、ばあさん二人の思惑どうり!

 

ブリードは、「は?護衛なんかいらんし?」「頭からっぽで、飲んでばっかで足手まといだし!」「休憩ばっかりして!」とぷりぷり始終おこりっぱなし。

 

できれば楽して行きたいスティーブンと、できるだけ早く到着したいブリードでは全然ペースが違うんですね。

 

道中、喧嘩三昧かと思いきや。やっぱりお約束のトラブル発生!盗賊に襲われたり、あとは橋が崩れ落ちたり。

 

しっぽまいて一目散に逃げるかと思いきや、スティーブン結構がんばるんですよ。

スティーブン、アル中で筋力ないのか?ガクブル<いろんなことに

 

実際には、彼自分が小心者だってわかってるんです。兄弟のように「剣の達人」でもないし「頭がいいわけでもないし」と、俺には顔だけって結構コンプレックスもってて。繊細なんですよ、実は。

 

だけど、ブリードを精一杯まもらないといけない、って気持ちが強くて。やっぱりディバラの誇り高き精神で、なんとか乗り切ろうと頑張るんです。

 

それをみていたブリードも、ちょっとだけ「あれ?彼ってひょっとして?」って思い始めて、ロマンスが花咲いちゃいます(^^♪

 

二人きりで過ごす夜、ブリード、「スティーブンの抱える痛みをいやしてあげたい!」ですって。ヒューヒュー。もう、スティーブンも甘えたなんだから。

 

ブリードは、実は、冴えないフードの下は、めっちゃ綺麗な女の子。実にスティーブン好み。こっから、さらにスティーブンの騎士ぶりが加速します。

 

前半は、ウェールズ地方までの旅が描かれ、後半は彼女の父親のちょーっとうさん臭い職業に関して謎解き要素が加わります。

 

キラリ―ンと、二人がお互いを意識するところが見どころ!リサクレイパスの「冬空に舞う堕天使と」と雰囲気が似てるかなーというロマンスです(^^♪

魔女に捧げる誓い

 

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魔女に捧げる誓い セット

魔女に捧げる誓い セット

[著]日高七緒 [原作]デボラ・シモンズ

 

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デボラ・シモンズ『ディバラ家シリーズ』に関する情報まとめ

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