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ロマンス手帖

ハーレクインロマンスなどの海外のロマンス小説の感想ブログ。あらすじの紹介です。多少のネタバレあり。

サンドラ・ブラウン『27通のラブレター』を読んだ感想

サンドラ・ブラウン『27通のラブレター』を読んだ感想

フラワーショップ経営 未亡人カイラと不動産開発トレヴァーのロマンス。

 

カイラは未亡人。数年前、海兵隊にいた夫を爆破テロで亡くしています。シングルマザーとして幼い息子を育てており、心は愛する夫一筋。

 

そこに、偶然知り合った不動産開発を手掛けるトレヴァーに、身も心もひかれていくのですが・・・優しすぎるトレヴァーに惹かれる自分が許せない!

 

 

とにかく、トレヴァーが優しすぎて怖い。イケメンすぎて不信。でも、そこには切ない理由がありました。

 

 

なんだか読むと、ちょっぴり悲しい気持ちになる作品。ロマンスに切なさを求める方にはぜひどうぞ。

 

 

『27通のラブレター』のあらすじ(ネタバレ)と感想

 

読書後は全くさわやかではなく。かといって不快な感じでもない、ただただ、恋しさと、切なさがまじりあったような作品。。ハッピーエンドなんですけどね。

 

 

優しすぎて不信なイケメン不動産開発業者のトレヴァー。実は、彼はカイラの夫リチャードの同僚。爆破テロの生き残り。自分の代わりにリチャードが死んだと思っていて、罪悪感かかえてます。

 

 

でも、生き残ったトレヴァーは、生き残ったというだけで瀕死の状態でした。植物人間一歩手前。右目を失い現在もアイパッチ。苦しいリハビリを乗り越えなんとか普通にくらせてますが、まだ足を多少ひきずっています。順風満帆に人生やってきたイケメンの彼としては絶望のどん底でした。

 

 

このままいくとトレヴァーは車いす必須。何かの手違いで「カイラ⇒リチャード」にあてた27通のラブレターが届きます。「カイラ⇒リチャード」のラブレターに目を通すうちに、トレヴァーはカイラに惹かれるようになり、そして生きる目標になり、ただ彼女に会あってみたいという一心で、絶望的な状況から這い上がります。

 

 

 

カイラが夫リチャードにあてたラブレター。

 

「雨の日は、二人で分かち合いたいの」

「あなたに一目会えるのなら、クリスマスプレゼントは生涯いらないわ」

 

と、時には熱く、切なくつづられる手紙の言葉。

 

 

 

 

 

夫リチャードはカイラに手紙で同僚「トレヴァー」のことも伝えています。こんなモテモテの同僚がいるんだぜ!ってな具合ですね。

 

それの手紙をうけとったカイラは「なんだか嫌な人!」←とバッサリ一言。

 

というのも、そもそもトレヴァーは

  • ・イケメン
  • ・ハーバード大卒
  • ・金持ちのボンボン

 

向かうところ敵なし。なんでも手に入る。人生は、自分にお膳立てされてるパーティーのようなもの、といった感覚の持ち主だったので、女もとっかえひっかえ。ウィットにきいた下ネタをからめたギャグも一発かませれば、海兵隊のウケもよく、男にも大人気!といったモテぶり。

 

 

でも、愛する夫と遠距離+妊娠中のカイラには、そんな女道楽のすぎる夫の同僚は、危険因子!よからぬ遊びに夫につれだされると敬遠してました。

 

 

 

彼自身は、「なんだか嫌な人!」とかかれた手紙を、何度も何度も、手紙が擦り切れるほど読み返してるんですよ・・・「なんだか嫌な人!」と書かれた自分のこと!<暗い

 

 

自分の正体を明かさず、彼女にちかづき、彼女の手紙にかいてあったことを1つづつかなえていく彼。リチャードの忘れ形見のカイラの息子にも、実の子もさもあらんというくらい大切に接します。

 

 

ですが、彼自身はカイラから「嫌な人!」と思われてると知っているので、なかなかカイラに正体が言えず。明日こそは、今度こそは自分の正体をカイラに伝えようと先延ばしに。

 

 

そして、葛藤といえばカイラの側もかなりもの。愛するのはリチャードのみと心にきめていても、いつしかトレヴァーにひかれていく自分が許せない。

 

 

かなり後半まで、彼の正体はばれず。二人の会話のやりとりで、少しずつ親密になっていく様子に、ハラハラさせられますよ。

 

 

「27通のラブレター」につづられた愛の言葉の美しさにかき消されてますが、一歩まちがえば、トレヴァーはよく考えるとストーカー寸前(笑)

 

 

でも

「もしも私がおばけみたいな女だったらどうしてた?」とカイラが問うと

「自己紹介して、お悔やみを言って、金銭的な援助を申し出て、さようならだったと思うよ」

結局はカイラが好みだったのね、というオチ(*´з`)

 

 

ラブレターの使い方、会話でが絶妙。二人の距離やトレヴァーの思いの深さがビンビン伝わり、「うまい」の一言です!

 

エリザベス・ホイト『あなたという仮面の下は』を読んだ感想

プリンス三部作の1作目。スウォーティンガム伯爵と未亡人アンナのロマンス。

妻・夫に先立たれている二人の大人ロマンス。

 

天然痘の後が顔に残るスウォーティンガム伯爵は、癇癪もち。その短気さ故に、どんな秘書をやとっても長続きしません。びびってみんなやめてしまいます。

 

 

伯爵の家令は秘書探しの翻弄。そこで未亡人アンナに秘書を依頼します。もちろん伯爵には「女性秘書」とは内緒にして!

 

夫に先立たれ貧窮しているアンナは、義母と自分とメイドを養うために働きにでることを決心。やっとこさ見つけた働き口で、家計の立て直しを図ろうと奮闘するのですが・・・・

 

気の短い伯爵と、秘書アンナは意外にも、気があってしまって、好意を抱くように・・・

というのは、本の裏表紙にかいてあるあらすじ!でも、本当にこの本の素敵さっていうのは、この部分だけではなかなか伝わらないんですよ。

 

まだ未読で、もうちょっと、あらすじ知りたい方はネタバレ覚悟で、この先の記事読み進めてくださいネ。

 

『あなたという仮面の下は』のあらすじ(ネタバレ)と感想

 

えーーーーーー。いつもはザクっとネタバレしちゃうのですが。でもこの本に限ってはばらしていいのか、迷いました。

 

私自身が、もうちょっと、あらすじしっていたら「積本」から優先順位あげて読んでいたので。やっぱネタバレしちゃいます。

 

 

スウォーティンガム伯爵は、クセのある性格。短気で癇癪もち。幼いころに患った天然痘で、顔や体に醜いあとがのこっています。かつてのなくなった妻も、彼の天然痘の後をきらっていました。そんなこともあって、容姿に関してはコンプレックスの塊。天然痘は不治の病だと思われていた時代が時代なので、仕方ないのかもしれません。

 

 

もちろん女性にたいしても、うまいことやれません。でも秘書のアンナは別。彼にものおじせず、熱い農業オタク的な会話にも耳をじっくり傾けてくれます。最初は「女性秘書なんて!」と思っていたのですが、なんでもソツなくこなす地味目のアンナに、いけない欲求を感じ始めているのは彼女に内緒!

 

 

一方、夫に先立たれたアンナは、家計を助けるために秘書として働き始めます。彼女のもっている教養を生かす働き口がなく、男性秘書募集のところもぐりこむ形でなんとか仕事を確保。短気な伯爵に対して「怖い・醜い」とは思わず「男らしい」「素敵」と感じてるのはこちらも内緒!

 

 

二人はイギリス紳士と、貞淑な未亡人の関係。

 

雇い主と雇用される側。伯爵と平民。

 

でも、所詮、男と女・・・ひかれあうのに時間はかかりません。

 

 

伯爵はアンナに不届きな気持ちを持つ自分が許せず、不埒な思いを「そういうところ」で発散しようとロンドン出向くのですが、彼のいきつけの高級娼館で待ち受けているのは仮面をつけたアンナ。

 

 

伯爵は、娼館にいくはずと踏んだアンナは、コネを利用して、高級娼館にもぐりこみます。どうしても、伯爵と体の関係を持ちたかったのです・・奇抜な作戦ですが、二人にはいろいろな障害があって、表立って結ばれることができない。ならば、このチャンスを、と思い切って行動にアンナがでたのです。

 

 

伯爵は、アンナと知らず。アンナは自分と伝えず、二人は2度の夜を過ごします。

 

 

 

ただ、体の関係のみでおわるはずだったのですが、お互いに思いは高まるばかり。アンナに似た娼婦を抱いた伯爵は、「これでスッキリするはず」がかえってモヤモヤ。

 

 

それはアンナも同じ。昼の紳士然とした伯爵と、強引ともいえる情熱的な夜の顔。

 

 

その落差にかえって胸が高まります。普段の生活にもどっても、彼の熱い吐息やたくましい身体を。彼の口元に視線がいくだけで。

 

 

ただ切なさがましていくのです。

 

 

過ごした夜が、みだらであるほど、二人が特別で親密な関係を感じるなーんて・・・・のは私とアンナだけ?(笑)

 

 

まぁ、ストーリー上、アンナが娼婦のふりをしてるのはばれちゃうんですけど(‘ω’)

 

 

そこからの伯爵の葛藤もムネキュン。娼婦相手にしかできないような、あんなことやこんなことをアンナにしてしまった。自分の醜い肉欲の部分を、好意をもっている淑女にぶつけてしまった、となまじ自分を「醜い」とコンプレックスをもっているゆえの葛藤。

 

 

アンナに対して、自分をだましていた怒り。どう思われたのだろうという不安。抑えきれない欲求。アンナとの関係へのかすかな希望。いろんな彼の素顔が「仮面の下」に見え隠れ。

 

 

 

ホットなシーンも充実しています。全般的にウェット感じではなく、サクッと読み進められるのもgood! 人気作品なのも納得の1作ですよ。

 

 

伯爵がアンナに結婚を迫るのも「結婚するんだ!」の一点張り。まさにこればっか(笑)もうちょっとなんとか、工夫せんかね~。

 

 

 

 

キャスリーン・E・ウッディウィス『炎と花』(上・下)を読んだ感想

キャスリーン・E・ウッディウィス『炎と花』(上・下)を読んだ感想

ヒストリカルロマンスの先駆者、キャスリーン・E・ウッディウィスの名作。今から40年以上前に書かれた作品ですが、流麗で品の良い出だしから、ストーリーに引き込まれ、全く古さを感じさせません。

 

長きにわたり、多くの女性をときめかせた作品は、ロマンス小説の要素がぎっしり詰まっています。ロマンス小説初心者の方でも、安心してお手にとっていただける作品。

 

 

叔母夫婦から虐げられ、イギリスの片田舎で苦しい生活をしている美しきヒロインヘザー。誰からの指図をうけないプライド高きアメリカ人船長のブラントン。二人の誤解から始まった大いなるロマンス。

 

前半はイギリスでの二人の出会い、後半は新天地アメリカでの結婚生活が描かれています。ヘザーの親族たちに結婚を強制され、強い怒りをもちつつも、美しき無垢な姿に惹かれるブライトンの男の葛藤が楽しめる作品です。

 

『炎と花』のあらすじと感想(ネタバレ)

 

私の大好きな作品。いわゆるロマンス小説らしい展開が魅力的です。

 

舞台はイギリス、ヒロインのヘザーの美しさは罪な程。母親ゆずりの美しさは、妬みや嫉妬をこえ彼女自身に不幸をもたらしています。早くに両親をなくしたヘザーは、叔母夫婦と同居。この叔母がですね、ヘザーを妬みまくってイジメまくります。

 

あれは虐待ですね。服はブカブカ、苦しい労働をいいつけられても、彼女のキラリとした美しさは損なわれません。そこはホレ、見る人がみたら原石はわかるんですな。

 

叔母の口車にのってしまい、叔母の弟の屋敷に出向くのですが、そこでもセクハラされちゃいます。お手付き上等!みたいな前提で、叔母から差し出されたんですね。

 

 

ヘザーは屋敷をとびだし、行く先もないので波止場で途方にくれていると・・・アメリカ人に娼婦と間違えられ、さらに大ピンチ!!

 

 

 

女抜きの長い航海の後、ちょっとしたお楽しみの手配を部下に頼んだら、部下が娼婦とまちがえてヘザーを連れてきちゃったのです。

 

 

ブライトンも娼婦らしからぬヘザーに「おっかしーなー」と思ってはいるものの、彼女のみずみずしい身体を見せつけられ…(いか省略)

 

ヘザーを手放したくないと切に考え始めるわけです。

 

 

が、ヘザー自身は傷ついた心と身体をふるいたたせ、なんとかブライトンの船から脱出。命からがら叔母の元にかえりますが、そこで二人の縁は終わりません。ヘザーは妊娠してしまいます。

 

 

プンプンに怒った親戚一同が、ブライトンを探しだし、責任取れと詰め寄ります。

 

 

もう可哀想でならんですよ。<ヘザー。

 

虐待→セクハラ→娼婦と間違われる→妊娠→叔母から罵られる→ブライトンからも憎まれる

 

ブライトンは、ヘザーは手元におきたいが「妊娠の責任をとれ」「結婚しろよ!」と詰め寄られるのが気に入らない。

 

 

「お前なんか、金輪際、身体にふれないからな!」と自爆的な宣言。夫婦でありながら、ベッドはともにしない仮面夫婦になってしまいます。

 

 

前半は、いろいろ大変なことばかりのヘザー。二人は夫婦として海にわたり新天地で新たな生活を始めます。

 

 

いつかブライトンから許され、女性として愛される事を夢見るヘザー。

※ブライトンはイケメンだから、いつのまにかヘザーは好きになっちゃってます(*’ω’*)この感想だけでは、伝えきれませんが、ブライトンの男ぶりはなかなかのもんですヨ。

 

 

ブライトンも、男のプライドと、彼女を思う気持ちの葛藤が大いにロマンスを盛り上げてくれます。男たるもの一度宣言したら守るべし!でも、言わなきゃよかったな~と後悔しきりです。

 

 

女性として、妻として、そして母親としてヘザーは幸せをつかめるのか。終盤までハラハラさせられるストーリー。ホットなシーンもありますが、ロマンス初心者の方でも手に取っていただけるレベルです。

 

長年にわたり女性をときめかせてきた名作。是非とも機会がありましたらお手に取ってみてくださいね。

 

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