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ダイアナ・パーマー『銀色のスポットライト』<テキサスの恋4>を読んだ感想

テキサスの恋シリーズ4作目。

 

 

ロックバンドボーカル アマンダと、気難しい牧場主クインのロマンス。閉ざされた雪の山、周囲は一面の銀世界。

舞台は、テキサス州ジェイコブズビルからワイオミング州へ移ります。おなじみジェイコブズビルの面々は登場しません。単独で読んでも楽しめる1冊です。おすすめです。

前作までの簡単なあらすじ

バレンジャー兄弟はジェイコブズビルで飼育場を経営しています。今回のヒーロークインは、バレンジャー兄弟の兄ジャスティンの友人です。

 

ジャスティンのロマンスはこちらからどうぞ。

 

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アメリカのショービズ界で活躍するヒロイン

ヒロインアマンダは、ロックバンド「デスペラード」のボーカル&キーボード。グラミー賞を受賞した世界的なロック歌手です。

 

ある日、彼女はストレスが原因で声でなくなります。そこで、叔母の恋人が所有する別荘で、静養することになりました。場所は、ワイオミング州の山中。外は一面の銀世界です。世間と隔離された場所。アマンダが一人、別荘へ向かう道中、ある男性と知り合います。どうやら、彼は隣人らしい。ハンサムとはいいがたい、険しい顔つきの男性。

 

たまたま、別荘までの道のりをきいただけなのに、なぜか、彼はアマンダには冷ややかな態度。どうやら「叔母の恋人」の恋人と勘違いしている様子。別荘で過ごして一週間たち、突然、彼の息子がアマンダに助けを求めにきました。

 

 

「パパが病気になっちゃったんだけど、パパはお医者さんを呼ばせてくれないんだ」

 

 

「お母さんがいるでしょ?」

「ママは僕が小さいころに、家畜協会のジャクソンさんと駆け落ちしちゃったんだ」

 

 

高熱でガタガタ震える父親を目の前にして、怖くなってしまったといいます。父親が粗野で、礼儀知らずでも、目の前の男の子には関係のないこと。病気の父親の面倒をみるには荷が重すぎる、と自分の幼少期を重ね合わせ可哀想に感じます。アマンダは雪の中、隣の牧場へ向かいました。隣の家に到着すると、小さな男の子は不安そうにしています。

 

「パパは、僕がお姉さんを連れてきたことを気に入らないと思う」

 

アマンダは「平気よ」と励まし、彼の父親の部屋にはいりました。そこには、ベッドに大儀そうに仰向けになっている男性がいました。

 

 

アマンダは、小麦色の肌、波打つ筋肉、男性の身体の美しさに目を見張ります。派手な世界に身を置いてる彼女ですが、男性の裸をみるのが初めて。

 

彼の様子からして、かなりの高熱らしい。アマンダは、ひとまず彼の熱を冷ますため、湯をいれた洗面器とタオルで彼の身体をふきはじめました。目の前の男性は震えながら体をそらして言いました。

 

「お願いだ、もうやめてくれ」

 

 

ストイックなヒーロー 本当の姿がピュアすぎる

ロックは不良の音楽。家ではロック禁止。子供に悪影響を及ぼす。教育によくない。ちょっと古い考えの持ち主 ヒーロー クインは驚く程、気難しく潔癖な考えです。
(1989年の作品ですが、当時のアメリカでも珍しい考えでしょうね。)

 

一方、アマンダはショービジネスの世界に身を置いてはいますが、内気で恥ずかしがり屋な女の子。派手な衣装で、本当の自分を隠しています。

 

 

 

 

カチカチ頭のクインなので、アマンダは自分がロック歌手だと言い出せなくなります。おまけに、叔母の恋人と関係があるとの誤解を解けずじまい。

 

 

別れた妻が原因で、頑なになってしまったクイン。ですが、本当は、鋭い感受性の持ち主。たくましくて責任感の強い働き者。ですが、自分は女性からみたら「お人よしの田舎者だろう」と、決めつけています。気難しいクインの内面は、ちょっとないくらい悲しい感情に覆われていました。

 

こんな潔癖で純なヒーローハーレにいるのだな、と感心しかりです。いい線いってます。ストイックで、とっても素敵なんです。

 

 

登場人物も限られているので、クインの内面やアマンダの心情が、じんわりと伝わってきます。衰弱した子牛のエピソードも、「命」に携わる仕事の厳しさが伝わり、二人のつながりをつよくするのに一役かっています。

 

 

 

とにかくシチュエーションとしてはムード満点。荒れ狂う吹雪は二人の惹かれあう葛藤、閉ざされた世界は彼らの世間からの価値観との違いを感じます。

 

 

そして、いつかくる雪解けは二人の別れの象徴?それとも、過去の傷をのりこえ、二人のロマンスの成就を象徴?ピュアなヒーロー クインと、内気で恥ずかしがり屋のアマンダのロマンスが素敵な作品です。

 

◆ちょっとだけですが・・・◆
アマンダの所属するロックバンド「デスペラード」。
ジェイコブズビルの若者たち、行きたがっています(笑)
※テキサスの恋シリーズ 『傷ついた純情』で登場します

◆テキサスの恋の次作は◆

新進気鋭のピアニスト アラベラと、ジェイコブズビルのナイスガイ ハダーマン家のイーサンのロマンスです

 

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