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リンダ・ハワード『一度しか死ねない』を読んだ感想

セクシーなバツイチ刑事カーヒルと、女執事兼ボディーガード セーラのロマンス。

 

セーラに執着する正体不明の男と、彼女の周囲で起きる残虐な殺人事件がメインストーリー。セーラの戸惑いと、そんな彼女を自分のものにしようとするカーヒルの男くささムンムンのロマンスです。

身体自慢の二人。体育会系なホットなシーンに目が釘づけ。彼らが楽しむ、ストリップレスリングとは?!

 

表紙ほどハードボイルドじゃありませんが、サスペンスなので結末が残酷な部分もあります。甘いロマンスを求める方はご注意くださいね。

 

序盤のあらすじ

セーラは引退した老判事の元で働く女執事兼ボディガード。ある日、老判事の屋敷に泥棒がはいり、セーラが撃退。

 

事件に注目したマスコミは「女執事」を報道し、ちょっとした大騒ぎになりました。

雇い主の老判事も得意げで、事件はそこで一件落着になるはずが…

 

静かな高級住宅街が立ち並ぶ街で、事件が再発。セーラの雇い主、老判事が殺されてしまったのです。今度は殺人事件です。

第一発見者はセーラ。
かつて、現役だった頃に判事は恨みをかっていた?
それとも、セーラが怪しい?

 

担当刑事のカーヒルは、あらゆる可能性を考えながらも、セーラを容疑者リストの筆頭にしました。泥棒事件の際、一度顔を合わせていた二人。

 

お互いに惹かれあうものの、容疑者と刑事という立場から、好意を表しませんでした。

 

感想です

二人のロマンスが佳境になるあたりから、ものすごい疾走感です。

 

容疑者リストからセーラが外れたとたん、カーヒルはセーラに電光石火で近づきます。
ただし、離婚の痛手から立ち直っていない彼は、結婚を念頭にはおいていません。
このカーヒルの葛藤ぶりも実に面白い。

 

セーラの総てを独占したいけれど、将来の約束はしたくない。いや、しておけば、彼女をつなぎとめておける(笑)

 

二人のロマンスは、カーヒルの家の地下に設置されている運動施設で、熱いスパーリングで行われるようで(笑)、なかなか汗まみれで健康的(!)ですね。

 

親密になっていく二人と、カーヒルの結婚への葛藤と決意が笑えます。セーラの周辺で血生臭い事件が何度もおきるので、一度は容疑者リストからはずされたものの、セーラに容疑が再度ふりかかります。

 

カーヒルからの疑いの眼差しに泣き崩れるセーラは、おおよそ訓練をうけた強い女性とは程遠いもの。

 

その後、彼女の疑いがはれ、カーヒルの延々の後悔。
もっと、謝ってくれたまえ、と思うこと請け合いです。
二人の気持ちの距離が、近づいたり離れたりするたび、胸がキュンとする作品です。

 

 

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