ヒストリカル・ロマンスのファーストレディの呼び名に相応しいキャスリーン・E・ウッディウスの作品。昼ドラにしても申し分ない、典型的なザ・ロマンスです。
冷たい風が吹きすさぶ季節に萌えいずる真紅の薔薇。まさにヒロイン エリエンヌそのもの。
母親は死に別れ、賭博ぐるいの父親と、身体の不自由な弟と三人で、貧しい暮らしをしていますが、凛とした風格はまさに貴婦人。彼女の行動はおろかでもあり、そして気高くもあります。
上下二冊で発行されています。ちょっと長いので、序盤中だるみもありますが、エリエンヌの競売にかけられる場面から盛り上がりますので、ご安心を。