牧場主カリーと秘書エリナーのロマンス。
大金持ちでナイスガイのカリーは適齢期の女性に辟易。秘書を募集しても、彼に色目を使う女性ばかり。どこかに、自分のベッドにもぐりこまない女性はいないのか?!そこに、垢抜けない容姿とさえない服装のエリナーが登場。彼女をみてビビっときたカリーは、エリナーを住み込みの秘書として大抜擢しました。
高校を卒業してすぐのエリナーと、大金持ちのフェロモン男カリー。そしてオバサン家政婦の三人で奇妙な生活が始まり、おおよそ三年。
カリーの信頼を勝ち得て、スムーズな生活が続くとばかり思っていた所にとある事件がおきてしまいます。夜も日もなく、カリーに尽くすさえないエリナーの心の内は??
ご想像どうりの片思いのエリナーに、グサリグサリと暴言を吐く彼女のボスカリーが、なんとも腹立たしいボス・秘書ロマンス。+醜いアヒルの子+ドアマット系のエッセンスありでございます。
今回のヒーローは群を抜いた暴言王
ザ・ダイアナヒーローって感じの暴言がスゴイ作品です。ある意味スカッとします(笑)まず、この本の裏表紙のあらすじみて、ビビりましたよ。
まずは、これ、聞いて下さい。
「色気もない田舎娘には、給料だけ払えばいいんだ」
おいおい(笑)ちょっと、労働組合とか市民団体とかから訴えられそうな発言です。
期待たかまりますね。
あらすじ&感想<ネタバレ>
エリナーは、カリーの事をずっと片想い。厳格な家庭で育ってきてるので、華美な装いは全くしません。眼鏡、ヒッツメ、オバハンスタイルが定番で、まぁ、田舎娘と言われても仕方ない容姿。
でも、彼女、化粧をしてドレスアップすると、目を見張るような美しい女性に変身(笑)定番の安心ストーリーです。そんな彼女は、隣の牧場主ジムに頼まれて、一緒にレストランへ出向きます。ドレスアップの別人スタイルで。
そこで、カリー&カリーの恋人と鉢合わせしてしまうのですが、ジムの連れがエリナーだとカリーは気がつきません。ジムとカリーの仲は、もともとよくありません。エリナーに気が付かないカリーを可哀想におもってか、それとなーく、ジムがカリーに「エリナーを働かせすぎなんじゃないか?」と、ジムに苦言を呈すのですが、そこであの暴言とくるわけです。
いやいや、まったく、働かせすぎなのは事実で、夜中にキュピーンとくるとカリーはエリナーを叩き起こし、書類を作らせたり、夜も日もなくはたかせたりしてるらしんですよ。
エリナーは、カリーにゾッコンなので、恋心をうまく利用されちゃってるんですね。
ちょっと見かねたジムが、一言物申すと、この体たらく。
エリナーは、自分だと気がつかないカリーに傷つくばかりか、思わぬ彼の本音きいてしまい、彼の元を去る決意をします。仕方ないですよね。
ドアマット系ヒロインの中でも、ちょっと天然?
エリナーは、ちょっとドアマット系なんですが、ストーリー自体に悲壮感はありませんので、ご安心を。
結局、傷ついたエリナーは、カリーの元をさり、ジムの元へ行くと告げるのですが、その際、野暮ったい服装はやめ本来の美しい姿をカリーに見せつけてやります(笑)
この辺り、もともとの気の強さ?天然な感じがにじみ出てて、早めのカリーへのお仕置きが子気味良い感じですよ。
カリーは、初心で純真だと信じていたエリナーが、その実、美しい女性だと知り動転。
昨日の暴言を本人に聞かれたと、カリー自身が気が付いても悪びれもせず、暴言連発。
「小娘」「あばずれ」「やせこけたひよこ」(笑)
いささか、表現は古いのですが、まぁ、出るわ出るわ。
カリーは、敵とみなした相手には、容赦なく言葉で攻撃し、自信を喪失させ、その心のスキに便乗をするビジネスのやり口。どうです?そんなヒーロー。
エリナーを引き留めたいが故に、叩きのめすような暴言。愛してるからこそ?離れていってほしくないからこそ?の暴言連発。男心って複雑ね~っていうのが率直な感想でございます(笑)
▼こいつが無礼千万な発言したヒーロー。