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アニー・バロウズ『伯爵と花嫁の十二夜』を読んだ感想

伯爵令嬢のジュリアと、海軍大佐アレックのロマンス。

 

ジュリアは、身分違いの相手デイヴィットに片思い中(本人は両思いと思ってる)。爵位をもっておらず、財産もないディビット相手にパパが猛反対してるので、仮面舞踏会でちょっとしたいたずらを仕掛ける事にしました。

 

協力者はジュリアの親戚のマリアンヌと、オペラ歌手のナリー。ちょっとセクシーなナリーとジュリアが入れ替わり、淑女らしからぬ手口でデイヴィットを誘惑。現場をマリアンヌ達に押さえてもらって既成事実を作っちゃおうという作戦。

 

でも、そこは恋愛未経験の伯爵令嬢なので、キス程度で現場を抑えて、シャンシャンとなるはずが…

 

 

なんとディビットを人違い。シャイな彼が、こんなに積極的なんて!!

 

 

と、ちょーっと結ばれるのが先になっちゃう系(笑)のロマンスです。間違ったお相手は、強面だけど色男海軍大佐のアレック。彼の、おとこっぽーい心の独り言が面白いですよ~。

 

『伯爵と花嫁の十二夜』のあらすじ&感想(ネタバレ)

 

私、最後なきました。ハーレクイン・ヒストリカルなのに・・・泣ける話か?と我ながら突っ込んでしまいたいのですが。

 

ざっくりあらすじを紹介します。パパ伯爵に反対されている恋路をなんか実らせようとやっきになっているジュリア。

 

強硬手段にでますが、なんと人違い。

 

観葉植物がおおいしげる温室に、ジュリアはデイヴィット(と思い込んでる男性)を連れ出します。既成事実をつくるため、アレコレ手をやくのですが!彼女の段取りがどこでどうまちがったのか、人違い。

 

間違えたお相手は海軍大佐アレックス。アレックはオペラ歌手の姿の女性が、、いいところのお嬢さんだとは思わず、誘われるまま火遊び感覚で関係をもってしまいます。

 

アレヨアレヨの内に、温室で現場を・・・・・デイヴィットやマリアンヌに見られてしまいます。

 

アレックは「小娘にはめられた!」と怒り心頭。でも、一方で無垢なジュリアを汚してしまったと思い、速攻「結婚するんだ!」と決意。しぶるジュリアを、ジュリアパパの所につれていき、結婚の申し込みをします。アレックは生真面目・誠実さには天下一品。でもお金はない。

 

まぁ、アレック自体、ちょっと面倒な性格ですわ。性格がいいとはお世辞には言い難い。自分とジュリアが関係を持ったことが世間にばれたら、自分の名前に傷がつく、妹のゆくゆくの縁談話に支障がでるかも、とかいう考えもありますからね。

 

 

彼女がいいとこのお嬢さんで、パパが多額の持参金をつけてくれて、逆玉で文句なしなんですが、腹の内は収まらない。いつかは漠然と、結婚してもいいかな~と思えるくらいに、いい感じの女性と家庭をもてたら、と彼なりに想いを馳せていたのです。

 

 

人違いで!!小娘の策略にひっかかって!!この大佐とあろうものが!!結婚!!ジュリアには、軽蔑と嫌悪の眼差しを向けて、もう酷いこと、ひどいこと。

 

 

とにもかくにも、大勢の祝福をえて二人は早々にゴールイン!

 

 

ジュリアは内心、浅はかな計略が招いた結果に意気消沈。アレックが怒るのも無理ないし、面目丸つぶれ・・・。彼女は単に、人がよくて考えが甘いだけなのですよ。

 

 

意に添わぬ結婚ですが、アレックのたくましい腕や男らしい姿に、ちょっと乙女心がゆれたりするジュリア。ディビットみたいな草食系小太り男とちがって、アレックはホンマモンの軍人ですからね!「ああ、あの時のことが忘れられない」というのは内緒!

 

 

それはアレックも同様。喧嘩はしますが二人の相性(?)は抜群なんです。アレックはジュリアが、嫌らしい策略家でもなければ、高慢ちきでもない事にきがつきます。

 

 

アレックはディビットの話がジュリアからでると何故か、面白くなく、「あんなんじゃ、30になるまでにブクブクに太るぞ」と心の中で暴言。

 

良からぬ計画をジュリアが練るからかもしれないから、夫婦の寝室は絶対に一緒じゃないとダメ!と頑固に譲らず。

 

自分のひげが、ジュリアの肌を傷つけるといけないから剃っておこーっと!と何気に気を遣う。

 

 

と、複雑な男心が揺れ動く様が面白い。

 

 

後半になるほど、ジュリアピンチです。身近な人の嘘・裏切りにあって、可哀想。後半、アレックもジュリアを誤解して、すごい勢いで怒りをぶつけます。もう手がつけられない。

 

海軍って、気性があらいんですかね。『拾われた1ペニーの花嫁』のヒーローも、激高した時にヒロインに文鎮なげつけてたし。アレックも負けてませんよ。

 

 

その後、アレックが懺悔するシーンに涙ホロリ。友達選びが下手なジュリアが、本当に心を許せるお相手と結婚できて、よかったね〰というオチでした。